弁護士会の総会の委任状問題(その2)。
今回の件は、意図的に行われたとは思わないが、会員の意見が分かれることが予想される重要議題について、執行部側の派閥などが白紙委任状を集めまくる、たくさん委任状を集めた側が勝つ、という旧態依然のやり方がこのような問題を起こしたのだと思う。
懲戒請求に発展した委任状変造問題 (河野真樹の弁護士観察日記)
さらに、八坂弁護士は、これが「ミス」としたとしても、なぜ、こんなことが弁護士会で発生したか、という前記疑問に関わる重大な指摘をしています。それは、すばり「従前から、東京弁護士会においては、日弁連総会などにおける弁護士会長印による受任者の書き換えが行われることが常態となっていた」というものです。その問題の運用を大略次のようなものであるとしています。
① 執行部が執行部提案に対する白紙委任状をかき集めるとともに、総会当日に出席する執行部派の会員に、一人50通までというルールの範囲内で適当に委任状の受任者を割り振るという運用を行ってきた。
② 委任状の中には、執行部提案に賛成であっても受任者名が明記されているがその受任者が総会に本人出席しない場合、いったん受任者を割り振ったもののその受任者が都合により総会に本人出席できなくなった場合、何らかの事情で受任者が明記された委任状が50通を超えてしまった場合等がある。
③ それらの場合に、執行部提案に賛成する委任状を死票としないために、会長印によって、受任者名を総会当日本人出席する執行部提案に賛成する会員名に書き換えていた。
なるほどね。ただ、「死票」にしないのは、執行部案に賛成の白紙委任状だけなの?
執行部案に反対の白紙委任状の扱いはどうなっているのかな?
・・・とにかく、いろいろな疑義が生じるこういう白紙委任状集めはもうやめてほしい。
呼びかけ人やら賛同者をずらりと並べた書面を送付して委任状を集める、派閥や仕事上の人間関係などを利用して委任状を集める、という古臭いやり方に、私はもうウンザリだ。
もう、いいかげん、委任状集めはやめませんか?!
はやく、書面投票やネット投票を採用して頂きたい。
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