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2017年1月 5日 (木)

ある日の私と先輩弁護士の会話。

 A弁護士とB弁護士の会話シリーズのアクセスが多いので・・・。

 今度は、ある日の私と先輩A弁護士の会話をご紹介(例のごとく、多少の脚色はあります)。

A弁護士「知り合いの息子さんに公務員をやっていて長いこと司法試験の勉強をしている人がいるんだ。周りはもうやめた方がいいと言っているのだけれど、本人は諦めがつかないようだ。」

私「今から弁護士になるより、公務員をやっていた方が収入もいいだろうし安定しているのにね。もったいない。」

A弁護士「司法試験に合格しても、就職先が見つからないだろう。フリーターも覚悟しなければならないよ、と言っているのだが。」

私「そうですよね。法律事務所の就職先を見つけるのは大変でしょうね。公務員なら、社会保障もしっかりしていて老後も安心なのにね。」

・・・おそらく旧司法試験時代から勉強している方なのだろう。今は予備試験合格をめざしているのだろうか。

 「弁護士になって何かをやりたい」という強い意思をもっておられるのであれば立派だとは思うが、公務員としてのキャリアが弁護士になってから生かせるようなものでないと、弁護士の親類や知人でもいないと就職先の法律事務所を見つけるのは大変だろうと思う。

・・・「任期付」であっても公務員になりたいという弁護士がいるのに、その任期付公務員の需要すらないという昨今、公務員から弁護士をめざすというのはニーズに逆行しているし、扶養家族がいるような方にはかなりの冒険ではないだろうか。

 社会人法曹志望者が激減しているのは当然のことと思う。

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