利用者からみた法テラスとは?
ちょっと仕事を一休みして、この記事を読む。
弁護士業務への無理解という前提 (河野真樹の弁護士観察日記)
法テラスについては、弁護士は皆、言いたいことが一杯あるだろう。
でも、弁護士費用を立て替えてくれる制度がないと、法的救済を求める人も、弁護士も、困るという現実はある。
先日のこと、とあるところで(相談を受けるという立場ではないところで)、私は、「法テラスに相談に行って、法テラスを利用して裁判をやってみたらどうか?」と勧めたところ(その人は失業中で収入がなかったため)、その人は「もう2回法テラスを利用したことがある。法テラスがどういうところかはよく知っている。だから利用するつもりはない。」と言うのであった。
思わず、「法テラスってどういうところなの?」と聞いてみたくなったが、やめておいた。
この記事を読んで、そんなことを思い出した。
まさか、利用者にとって、「安かろう、まずかろう」というのが法テラスの評価ではないでしょうね。
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コメント
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そのお話をなさった方に対して、
「では私の事務所にいらっしゃい。私が法テラスを使って相談を受け、必要があれば受任しましょう。」
とおっしゃることもできたのでは。
厳しいようですが、法テラスは、他人の痛みには鈍感だが採算性に敏感な弁護士が、不採算事件を(角を立てずに)他の弁護士にふって世間にいい顔をするという偽善の為のツールに、なりさがっています。
法テラス相談を担当せず法テラス事件をめったに受けない弁護士に限って、注釈付きにせよ法テラスの有用性を公言される、というドグマが、解消されることを望みます。
投稿: まちべん | 2016年10月13日 (木) 13時34分
まちべんさんへ
>そのお話をなさった方に対して、
「では私の事務所にいらっしゃい。私が法テラスを使って相談を受け、必要があれば受任しましょう。」
とおっしゃることもできたのでは。
中立的立場でいなければならないところでしたので、そんなことは言えません。
>法テラス相談を担当せず法テラス事件をめったに受けない弁護士に限って、注釈付きにせよ法テラスの有用性を公言される、というドグマが、解消されることを望みます。
私は、今の法テラスがいいとは言っていません。
ただ、法律扶助制度自体は必要だと思っています。そして、扶助でも弁護士にとって採算が取れるように、今の報酬設定を改正すべきだと思っています。
投稿: M.T. | 2016年10月13日 (木) 13時49分
(追加)
なお、私は、法テラス案件も場合によっては受任しています。
内容に同情できる事案や法テラスの報酬基準でもなんとか採算が取れると思われる事案です。
でも、その判断は人それぞれなので、法テラス案件は一切受任しない弁護士や、原則受任するという弁護士など、弁護士もいろいろなのは当然だと思っています。
ですから、私は受任しないと思っても、受任してもいいという弁護士もいるかもしれないので、そういうときには法テラスを紹介することもあります。
投稿: M.T. | 2016年10月13日 (木) 14時23分