羽生結弦選手の顔(その3)
ブログを休んでいる間に、いつの間にか4月になり、フィギュアスケートの世界選手権も終わってしまった。
いや、今年の世界選手権(特に男子シングル)は見所満載だなあ、と楽しみにはしていたのだが、なんだかとんだ大会になってしまったようだ。
ソチ五輪以降、あまりフィギュアスケートをテレビで見ていなかったのだが、男子シングルがこんな大変なことになっていたとは知らなかった。
羽生選手は、今ごろ、さぞや「しまった」と後悔していることだろう。演技についても、自分が口から出してしまった言葉についても。
羽生「体と心のバランスが…」 ミス4つ、まさかの銀 世界フィギュア (日経新聞)
SP当日の練習でデニス・テン(カザフスタン)と衝突しかけ、怒鳴った一件は意外に尾を引き、特に「意図的に邪魔された」という羽生の言葉へのフィギュア界の心証はよくない。
事実がどうだったにせよ、いくら緊張でピリピリしていたにせよ、他国の選手に対して、選手自らがマスコミに言うべき言葉ではなかっただろうに。
オーサーコーチが羽生選手のことを、「激情型の選手だけれども、冷静な面もあるので、そこを引き出したい」などとインタビューで言っているのを聞いたことがあるが、オーサーコーチ大変そう。ベテランコーチであっても、羽生選手のような選手のコントロールは難しいのだろう。
マスコミは、羽生選手のことを受け答えがしっかりしているとか神対応をするとか持ち上げているが、私は発言を聞いたり表情を見ていると大丈夫かと不安になることが多い。他の日本選手にはそんなことは感じないのだが(皆さん、若いのにとても慎重で感心する)。
若くしてオリンピックチャンピオンになり、三冠王にもなり、最高得点保持者にもなったものの、ファン以外からはその実力に疑問を持たれ、ファンにはアイドルのように追っかけられるのでは、きっと気が休まらないのだろう。今回のSP後の羽生選手の様子を見ても、メンタル面がとても心配。
私にはプロトコルを細かく分析する時間も能力もないが、羽生選手のフリーのあの演技であの得点と銀メダルはないのではないか。ジャンプミスは仕方がないにしても、スピンとステップはスピードがなく見ていて悲しくなるほどの出来だった。人間なのでそういう演技をしてしまうときもあるのは仕方がないと思うが、いくら金メダリストだからといってジャッジが減点を減らしたり加点を盛るのはどうかと思う。
3位以下の選手、特にロシアやアメリカの選手側からクレームが出ないのが不思議なほど。
こんなジャッジでは、かえってフィギュアスケートのファンを減らしてしまうのではないか。
四大陸選手権の会場も、世界選手権の会場も、広告は日本企業のものばかり。欧米ではフィギュアスケートの人気はがた落ちのようだ。さもあらん。
でも、日本人だって、自国の選手にお手盛りしてもらってまで見たいと思っているわけではないと思うし、せっかく金メダルに実力が伴うようになってきた羽生選手のためにもならないと思うのだが。
(つづく)
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