弁護士報酬の衝撃(その2)・・・Twitterもどき(3月27日午前9時15分)
かなり難しい内容の書面も半分くらい書いた。あとひと頑張り。
医療被害者(産科事故等により高額の損害が発生する場合を含む)から賠償金の25%(つまり4分の1)の弁護士報酬をもらうことに対して、何の疑問も持たない若い弁護士が多いことにも、私は衝撃を受けた。
かつて、弁護士会が報酬基準を決めていたとき、その基準でさえ高いということで、一部の弁護士を除いて、多くの弁護士がその基準以下で報酬をもらっていた。
その後、新自由主義に基づく司法改革の一環として、報酬基準は撤廃され、弁護士が自由に報酬を決めてもいいことになった。
しかし、自分の報酬を自分で決めるというのは、なかなか難しいものだ。
そこで、多くの弁護士が、旧基準をベースに自分なりに修正を加えたものを使っているとばかり、私は思っていた。私が一緒に仕事をしてきた先輩弁護士も皆そうだったから。
でも、現実にはそうでなかったことを最近知った。
相談窓口は同じでも、相談者がどの弁護士にあたるかによって、請求される弁護士報酬も変わってくるのである(高額賠償の場合、1000万円以上違うこともある)。
もちろん、弁護士によって経験や能力が違うのだから、「自分はこれだけもらっても当然、」と考える弁護士もいるだろう。
しかし、多くの場合、事件の結果は弁護士の経験や能力だけに左右されるものではない。それ以外の要因に左右されることも多い。
・・・私は、他の弁護士からいろいろ話を聞いて、正直なところ「自分の報酬低すぎ!」と思ってしまった。
しかし、医療被害者の窮状を目の当たりにすると、そんなに高額な報酬基準を請求する気にはなれないのである。
ただ、他の弁護士との関係もあり、共同受任事件については報酬基準をもう一度考え直すことにした。
« 弁護士報酬の衝撃・・・Twitterもどき(3月26日午後5時10分) | トップページ | 司法改革娘botが面白い。 »
「医療過誤」カテゴリの記事
- 弁護士報酬の衝撃(その2)・・・Twitterもどき(3月27日午前9時15分)(2015.03.27)
- 弁護士報酬の衝撃・・・Twitterもどき(3月26日午後5時10分)(2015.03.26)
- 腹立たしい証拠保全・・・Twitterもどき(5月21日午後10時50分)(2014.05.21)
- ハッカ油パワー・・・Twitterもどき(6月19日午後8時5分)(2013.06.19)
この記事へのコメントは終了しました。
« 弁護士報酬の衝撃・・・Twitterもどき(3月26日午後5時10分) | トップページ | 司法改革娘botが面白い。 »
コメント