マスコミはもっと法曹養成問題を取り上げてほしい。
FNNニュースで、こんな放送がされたそうだ。私は、見損なってしまったが。
「法曹の卵」が直面する、厳しい現実を取材しました。 (FNNニュース)
4年前までは、司法修習生にも、月およそ20万円の給与が与えられていた。
しかし、国の財政難などの理由から廃止され、現在は自己資金か、桐山さんのように貸与制を利用しなければならなくなった。
この貸与制を利用しているのは、司法修習生の85%。
借金の平均額は、340万円となっている。
貸与制の第1期生だった野口景子弁護士の周りには、お金が工面できず、弁護士の夢を諦めた友人がいたという。
野口弁護士は「親御さんの非常に経済的な状況が厳しくて、法律家、最終的に修習生になることをやめてしまったっていう子がいました。大学・ロースクールまでの奨学金と、それから貸与金の300万円をあわせて1,000万を超えてる人って、すごくざらにいるんですね」と話した。
この貸与制では、身内に連帯保証人になってくれる人がいない場合、オリコが連帯保証人になるのだが、オリコはもちろん保証料を取るし、司法修習生がやがて裁判官や弁護士になると、オリコは原告や被告や、相手方当事者になることもあるわけです。
そして、司法試験に合格した司法修習生はこのような借金まみれの待遇に置かれるのに、司法試験合格者数が極めて少ない法科大学院にも手厚い国からの補助金が与えられているわけです。その補助金は、殆どが法科大学院の教員の給与に消えていくのでしょう。
黒猫さんが、かつて法科大学院卒業の司法試験合格者1人当たりに支払われる国からの補助金を算定してくれました。
法曹1人を養成するのにかかる国費はいくら? (黒猫のつぶやき)
1人当たり、1000万円、2000万円を超している私立の法科大学院もあります。
おそらく、新潟大学法科大学院のように、学生の数よりも教員の数の方がはるかに多い法科大学院も相当数あるのでしょう。
この国費を司法修習生の給費にまわす方が、はるかに有意義な法曹養成になると思うのですが。
借金まみれの弁護士ばかりじゃ、国民も安心して仕事を任せられないと思うのですが。
・・・・・こんなふうに思うのは、私の「心の貧困」によるものなのでしょうか。
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