福島第一原発事故からはや2年半。
昨日は、福島などから岐阜に避難されているお母さん方の相談会に参加した。
愛知県と違って、岐阜には公的な支援センターがないため、ボランティアの方々が支援されているのだが、その献身ぶりには頭が下がる。
名古屋では訴訟が提起されたが、事故から3年が経過すると不法行為による損害賠償請求権が消滅時効にかかってしまう危険がある。
いまだに警戒区域や避難準備区域内から避難されてきた方々に対する損害賠償も進んでいないことに驚く。
これが権利意識の高い人の多い都会、あるいはアメリカで起きた事故であったなら、もっと大変なことになっていたに違いない。
情報が行き渡っていないということもある。インターネットを見ない、見れない人も多い。テレビなども今やあの当時がうそのように原発事故を取り上げなくなってしまっている。
もうすぐ3年。
福島の方々は、奥ゆかしいのだろうか。もっと、東電に対してしっかり損害賠償を請求されてもいいと思う。
費用や時間はあまり心配される必要はない。心配なら、まずは支援センターやボランティアの方々、弁護団に相談して頂きたい。
まずは時効によって損害賠償請求権が消滅してしまうことを避けるべきです。
愛知県の原発被害弁護団はこちら→http://genpatsu-aichi.org/
南相馬市から避難されてこられた方の話も聞いたが、南相馬市は警戒区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域、それに特定避難勧奨地点などと複雑に分断され、大変な状況だったようだ。
話を聞いていると、あの福島第一原発の爆発の映像が脳裏によみがえる。あのときは、核爆発かと思い、この世の終わりかと思った。
しかし、もっと怖いのは眼に見えない放射線被害の方である。目に見えないから意識しにくい、そして意識すると怖いのであえて意識しないようにしてしまうという人間心理も働く。
今も、年間20mlsvの土地に子どもが暮らしているのである。
10年、20年先が怖ろしい。
チェルノブイリの教訓は日本でもっと生かされるべきだろう。
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