赤いトケイソウ。
きょは、朝から郊外の農協の直営店に行って、野菜や果物をたくさん買いこんできた。
ここは午前9時開店なのだが、その前に行列ができ、直ぐに駐車場も一杯になってしまう。
新鮮な野菜類が豊富で名古屋市内のスーパーよりもはるかに安いので、いつも一杯買ってしまう。
園芸店も充実していて、きょうはこんな珍しい赤いトケイトウを見つけた。1個150円。
赤い色のトケイソウは初めて見た。形も色も神秘的。
暑さには強いそうだ。これからどんどん咲いてほしい。
明日で、震災の日からまる2年。
ちょっとした奇遇だけど、私はテレビドラマ「リーガル・ハイ」を見終わった。
例の有名な9話の古美門弁護士(堺雅人さん演)の演説シーンも見た。
私も、なかなか実働できないけど、一応原発弁護団に入っているし、被害者と会ったこともあるので、この演説内容には感じるところはある。
今度、時間のあるときに、じっくり感想も書きたい。
でも、おそらく弁護士がこのシーンを見ると、一般の方とはまた違った感想になるんではないかと思った。
こういう依頼者が早期の示談や和解を望む局面で、弁護士が訴訟を提起したり訴訟を継続すれば勝訴の見込みが高い(ドラマじゃ、ここの部分は?だったが)と思う場合どうするか、悩ましいところだ。
私も、裁判をやれば勝てるだろう、と思う医療過誤事件で、依頼者から「お金をもらっても、家族が生き返るわけではないし」「身体が元に戻るわけではないし」と言われたり、裁判にかかる時間や費用を説明したら「それじゃ、やっぱり泣き寝入りしかありませんね。」と言われたことは何度もある。
そんなときに、あんな古美門弁護士みたいな演説ができるだろうか。
弁護士は、裁判の苦しさを、嫌と言うほど知っている。リーガル・ハイみたいに、弁護士の素晴らしい弁舌や反対尋問、あるいは裏工作で一挙に形勢逆転!なんてことは絶対になく、気の遠くなるような地道な書面の作成や立証活動が必要となるのである。そして、依頼者と弁護士がいくら努力しても、いくら時間と費用をかけても、裁判では100パーセント勝てるという保障はないのである。
原発被害も、ADRじゃ解決つかない被害立証の困難な事件が山というほどあるだろう。
・・・私も、古美門弁護士のように、
金が全てではない?金なんですよ。
あなた方が相手に一矢報い、意気地を見せ付ける方法は、奪われたものと、踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を勝ち取ることだけなんだ。
それ以外にないんだ。
なんて、カッコいいこと、いっぺん言ってみたいよ。
・・・セリフの内容には?の部分はあったけど(「ダニ」って言った時点で懲戒請求されても仕方がないわ。ドラマじゃ勝訴的和解ができたからよかったものの、敗訴していたらどうなっていたか。)、堺雅人さんの滑舌のよさには感服。
よくもまあ、あんな長ゼリフをよどみなく平板にもならず説得力を持たせて語れるものだ。さすが舞台で鍛えた役者さんだと思った(全体にこのシーンは村人を演じた役者さんたちも含めて、舞台の一シーンのようだった)。
堺さんの演技には感動したけど、内容にはいろいろ文句を言いたくなるドラマだったなあ。
特に9話と10話では、古美門弁護士が自宅を担保に億というお金を借り裁判費用に充てる(その結果、裁判に勝てないと破産という事態にまで陥る)という離れ業をやっていた。
アメリカの弁護士にはこういう例もあるようだが、これはダメだろう。
弁護士として客観的で冷静な判断ができなくなるし、費用を弁護士が持ち依頼者に費用の負担感がなくなると、依頼者には「自分の裁判」という裁判に対する責任感もなくなっていく。
・・・文句言ってても仕方がないから、これからそろそろ仕上げなければならない準備書面の作成に着手。
弁護士は口よりも指(キーボードをたたく指のこと)!
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