最後の常議員会の傍聴・・・Twitterもどき(2月27日午前5時30分)
昨日の午後は愛知県弁護士会の常議員会の傍聴に行った。
土日をほぼまるまる確定申告の準備に充てたので、私はちょっと疲れ気味。常議員会の開催されている会議室の暖房が効いていて、途中睡魔におそわれる。
この時期に重大審議や協議のために長時間拘束される常議員の皆様には申し訳ないのですが。
傍聴に行った第一の目的は、執行部提案の「司法試験合格者数を年間1000人以下にすることを求める決議」案の審議がどうなるか、見届けたかったため。
結果は、賛成21,反対5 で可決されました。
この決議案は、3月18日に総会決議にかけられる。
この決議が可決されれば、法曹養成制度検討会議の最後の全体協議、要綱素案のとりまとめにはなんとか間に合う。
もう少し早い方がよかったとは思うが。
執行部と常議員の皆様の英断に感謝します。
驚いたのは、今年の法科大学院入学者数がいよいよ3,000人を切り、2,500人にまで落ち込む可能性もあるという情報。
ついに、そこまで不人気となってしまったのかと唖然。
合格者3,000人にすれば、法科大学院入学者は全員合格するという勘定になる(もちろん、これまでの不合格者の蓄積があるので、そうはならないが)。
それにしても、旧司法試験時代には考えられなかったような事態だ。
これはどう考えても異常事態だろう。
医学部の場合、医師国家試験は90パーセント以上の合格率であるが、医学部入学の競争倍率が高いため(それだけ医師の人気が高いということ)、結局は狭き門になっている。
しかし、法科大学院入学の競争倍率は極めて低く(それだけ弁護士が不人気ということ)、希望すればよほどのことがない限りどこかの法科大学院に入学できるという状況だ。
そこへもって、司法試験合格者数を3000人にすればどうなるのか・・・。
その結果がどうなるかは容易に推察できる。
ちなみに司法試験合格者数が1000人になっても、法曹三者の毎年の自然減は500人程度なので、毎年500人程度の法曹(実質はほとんどが弁護士)が増えることになる。
どちらにしても、ますます弁護士は増えていき、このまま少子化、構造的不況が続けば弁護士需要は増えないだろうから、法科大学院が存続しても入学希望者は激減していくだろう。
弁護士業界にも法科大学院にも、明るい未来はないだろう。
1000人になったところで、もう手遅れという気もするが、何もしないよりはましだろうと思う。
これが私の人生における最後の常議員会の傍聴となった。
ちなみに、愛知県弁護士会は、会費の育児免除制度によって「男女共同参画」を推進するそうだが、この日の常議員会には1人の女性会員の出席もなかった。これからは、女性弁護士がいくら増えても、競争の激化により、女性常議員の増加は見込めないのではないかと思う。
私は3月の総会には出席し1000人決議の成立を見届ける予定で、それが私の弁護士会の行事への最後の参加となります。
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