助かる命も助からない現実。・・・Twitterもどき(1月22日午後6時30分)
今週は、いくつかの医療過誤事件を重点的に検討したり書面を作成したりしている。
人間、誰でも、いつかは病院やお医者さんのお世話になる。
そのとき、一体、どういう病院の、どういうお医者さんにかかるかによって、運命が分かれるなあ、とつくづく思う。
日本の医療機関も医師も、レベルに幅がありすぎ。レベルが違いすぎ。
保険の点数評価は同じでも、診療レベルは格段の差がある。
きれいで立派な施設やらHPやらがあっても、あてにはならない。
(これって、弁護士も同じだけど。)
なんというか、もちろん経験や技量の差というものもあるが、そもそもの「職業意識」というか「危機意識」というものの違い、を感じる。
・・・横領弁護士にあたってしまった依頼者もお気の毒だけれども、危機意識のない医師にあたって命を失った患者の方がもっとお気の毒である。
でも、医師の場合、リピーター医師であっても、刑事処分でも受けない限り、めったに資格剥奪にはならないんだなあ。これは、弁護士自治のもと懲戒制度のある弁護士とは大違いである。弁護士の場合、たとえ除名にならなくっても、「品位を害した」というだけで業務停止等の処分を受ければ、まともな仕事ができなくなるのが通常だ。
・・・日本も、アメリカ並みに、自分の財産も自分の命と体も、自分自身で守らなければならない国になってきたことを、最近つくづく感じる。
これが、「事前規制から事後救済へ」の成果、ということですね。
法曹養成制度も司法制度も、アメリカを見習うなら、この際、裁判所も、「事後救済」を徹底させるために、損害賠償金額もアメリカ並みにしてもらいたい。
そうなれば、弁護士の需要も格段に増え、政府も企業も「事後救済社会」の怖さというのを、思い知るのではないか。
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