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ねこちか2

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2012年12月 1日 (土)

ドラマ「ドクターX」を見て・・・スーパードクターへの憧れ。

 脚本家の中園ミホさんの大ヒットドラマ「ハケンの品格」のドクター版。

 ハケンの品格は私も少し見たことがあるが、確かに面白かった。派遣社員と正社員の軋轢の場面で、正社員の小泉孝太郎さんに「どうしてこうなっちゃったんだろう。」と嘆いてみせているところなんかクスッとさせる演出だった(小泉政権下の新自由主義を皮肉ったんでしょう)。

 このドラマの米倉涼子さん演じる「わたし、失敗しないので」が決めゼリフの「ハケン外科医」大門未知子医師はとにかくカッコいい。

 そして、彼女の過去は謎だらけ。

 (いろいろ謎の多い大門医師だが、私が最も謎に思うのは、彼女がなぜこの寒空にいつもいつも超ミニであそこまで生足を出しているのかということ。体力のいる外科医なのだから、あんなに足出して風邪でも引いたらどうするのか。)

 医療行為についてはあまり深く考えると、このドラマを楽しめないので、そこは要注意。

 手術シーンがメインだから難しい医療用語もいろいろ出てくるが、わずかに出てくる説明のテロップもあっという間に消えてしまうので、たいていの人には理解不能だと思う。まあ、それがメインの話ではないので、気にしない気にしない。

 大門先生の手術(消化器だろうが脳だろうが血管だろうが、どんな臓器の手術もこなす)と同様、ドラマの展開もテンポがよく、小気味よい。

 視聴率がいいのも納得。

 このドラマは、大門医師のカッコよさだけでなく、大学病院の人間模様も描いているが、「白い巨塔」的深刻さはなく、医局制度崩壊後の医師のあり様が毎回軽いペーソスとともに描かれる。

 学究肌だけど手術はからっきしヘタな外科部長や患者のことよりも教授の腰巾着になって出世をねらう準教授なども皮肉たっぷりに描かれる。

               hospital

 このドラマでは、内田有紀さん演じる麻酔科医がクローズアップして描かれているのもいい。

 中園さんは、きっと医療現場の取材もされたのだろう。実際の手術では、麻酔科医が重要なポジションを占めることをよく知っていらっしゃるようだ。

 麻酔科医はいろいろな手術に立ち会うので、外科医の腕や性格を把握していることが多い。そして、熟練した麻酔科医は、手術前に予め執刀医の腕前を見越して準備をするそうだ。

 麻酔科医の城之内医師は「わたし、失敗しませんので」の大門医師に「失敗しない医師なんていない」と言って対立しているように見えて、大門医師に頼まれると休日でも手術にかけつけ、実は大門医師の腕を買っている。大門医師も、城之内医師の腕を買っていて、休日だろうとなんだろうと呼び出す。

 麻酔科専門医は大変少ないので、病院内でも尊重される。そして、手術においては、外科医とは対等、時には上位の立場に立つ。

 このドラマでも、手術がヘタな外科部長が途中で投げ出してしまったため大門先生が執刀医を交代したところ、助手にまわった外科部長があれこれうるさいのを、城之内麻酔科医は「助手は吸引だけしてればいいのよ!」なんて叱咤したりしていた。 

 この2人の女医の関係も面白い。

 医師も人間だから、人間関係が仕事に影響することもあるに違いない。

                 hospital

 大門医師は、「わたし、失敗しないので」の決めゼリフどおり、本当にいつもいつも大成功をおさめるスーパードクター。確かに、患者としたら、こんなドクターに手術をしてもらいたい。

 そういえば、映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」の救急救命医の速水医師(堺雅人さん)も全く同じ。

 速水医師は救急救命センター長だから自らが直接患者の救命に当たるシーンは少なかったが、副センター長(山本太郎さん!)が救命を諦めた患者に対して、チャチャッと開胸して心臓マッサージで蘇生させる(しかも、開胸心マッサージを開始するまでにあれこれ雑談もしているので、思わず時間大丈夫か?患者は低酸素脳症になっていないか?なんて心配してしまった)シーンが天才救命医としての見せ場であった。

 しかし、実際には「絶対に失敗しない」「絶対に死なせない」ことなんて人間として絶対に無理。それに、自分が失敗しなくても、チームの誰かがミスするかもしれない。手術は一人でやっているわけではないから。

 中園さんは、そこを分かっていて、あえてこういうセリフを言わせているのだと思う。要するに、「わたし、失敗しません」とは、「わたしは逃げません。一切の責任を負います。それ位の覚悟で手術をします。」という意味で、自己保身よりも患者の救命を優先するという姿勢を象徴する言葉なんだと思う。

 今は、後々の責任を怖れて、ものすごく長い手術同意書(読んで理解できる患者って皆無に近いんじゃないかと思う)に署名捺印を求めたり、術前説明においてリスクを執拗に説明したり、悪い結果が出ることを怖れて難しい手術は回避してしまうことが多くなっていると思うが、こういうことに対するアンチテーゼなんだろう。

 でも、実際に「わたし、失敗しません」なんて言ったら、過失ではなくても手術の結果が芳しくなかったときにどうなるかは、中園さんだって分かってのことだろう。「ドラマの中だけ」のこととして視聴者も理解してくれるだろうという視聴者に対する信頼に基づいているんだろうか。

                hospital   

 それにしても、 「ジェネラル・ルージュの凱旋」の救急救命医の速水医師といい、ハケン外科医の大門医師といい、傲慢でわがまま、だけど天才、という似たようなテイストのスーパードクターだわ。

 「絶対失敗せず、結果を出す」という医師なら患者にとってはそりゃ理想だろう。確かに、カッコいいことこの上ない。

 しかし、そんな医師は本当にいるんだろうか?

 この2人は現実には相当危ない橋を渡っているが、失敗しないからカッコよく見えるのであって、失敗したらどうなるのか、私にはその結果が容易に想像がつく。 

 未熟な医師も怖いけど、自信家の医師も怖い。自らの腕を過信して準備を怠ったり、他のスタッフへの気配りに欠ける怖れもある。

 私なら、こういうスーパードクターじゃなくていいから、アメリカの人気ドラマERシリーズのグリーン先生やカーター先生のようなお医者さんの患者になりたいけどなあ。

 天才じゃないけど努力家、誠実で「慎重」(これ、大事!)、そして普通の人間として悩みつつも患者に対する思いやりを欠かさない・・・やっぱりこういう方が一番信頼できる気がする。

 でも、日本じゃ、やっぱりこういうタイプのスーパードクターが人気なのかも。「ゴッドハンド」なんていう言葉もはやっているようだし。

                xmas        

 ところで、大門医師を演じた米倉涼子さんと速水医師を演じた堺雅人さんは、売れっ子俳優さんである。

 米倉さんはズバズバ物を言う姉御肌で仕事のできる女性役がとっても似合うし、堺さんはどうみても優男で(「大奥」で言われていたように)「たけだけしさのない、やさしげ」だけど頭が良くて仕事もできるという男性役が似合うし、現代日本では、こういうタイプの男女が今一番好まれているのかも、なんてことも考えさせられました。

 そして、この2人の当たり役が「スーパードクター」っていうのも、なんだか面白いと思った。 

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