借金からスタートする弁護士生活の怖さ・・・Twitterもどき(12月20日12時25分)
司法修習給費制復活して 新人弁護士会見 “600万借金でスタート”(赤旗)
学部からの奨学金を合わせれば、600万円どころか1000万円以上もの借金を背負っている人もいるそうだ。
これでは、債務整理の相談を受ける弁護士の方が、相談者よりも抱えている借金の金額がはるかに多い、という事態も多くなるわけだ。
(一方、法科大学院の専任教授は、国の補助金と学生の払う学費から、年1000万円以上の報酬をもらっていることだろう。)
弁護士としてスタートするときに、これだけの借金を背負っているということは、大変危険だと思う。依頼者からお金を預かることも多いのだし。
ましてや即独やノキ弁になれば、収入も不安定であるし、危険である。運良くイソ弁になれても、待遇は悪化するばかりだから、確実に借金を返済できるという保証はない。
法科大学院協会がいくら頑張っても、これでは法曹志望者は激減するばかりだろう。そのうちに、「定評ある法科大学院」だって、入学希望者は激減することだろう。
法曹養成制度検討会議の法科大学院関係委員は、「定評ある法科大学院」を守ることができさえすればよい、というスタンスのようだが、現実はそんなに甘くはないと思う。
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コメント
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メチャクチャになったらなったで、どうにかするしかありません。
国民的選択なんですから。
おそらく、弁護士は儲け主義でないと生き残れません。
そういう世の中にしよう、という時代のながれです。
やむを得ません。
金持ちにはいい弁護士が付き、貧民には法テラスの安いフィーでも事件を受けざるを得ない安い弁護士しか付けられない。
後者は、ロー制度で大量供給された、成績も悪く、修習もロクに受けられず、ソクドクで何のスキルもない、肩書きだけ弁護士というシロモノです。前者は成績の良い、試験終了後すぐに内定、大手事務所で手厚く養成されたホンモノのビジネスローヤー。
同じ弁護士でも雲泥の差ですね。そういう世の中がもう到来してますね。
投稿: | 2012年12月23日 (日) 16時06分
どうでしょう。現状、法科大学院教育は、歪なところがあって、核心的にいいますと、本来、学生に対して、法解釈適用能力を身に付けさせるべきにもかかわらず、そのようにできていないところがあります。
今の弁護士の先生方が、仕事がないないと仰っているのは、例えば、企業vs労働者で、企業側の、顧問料とかが稼げる仕事についてのことだと思います。
私のほうは、漠然とですが、そういう企業側につく弁護士は、法的問題について何か形式的表面的な主張をされ、これに対し、労働者側につく弁護士は、実体的実質的な主張が必要になるような気がします。
私は、劣等生なのかもしれませんが、法科大学院は誤導しています。そのことを私のブログで解説しています。
真の先進国の仲間入りには、法の世俗化、真の法の支配の実現が必要なように思っています。
そのためには、まず、法科大学院教育を健全化する必要があります。
弁護士の先生方にも、是非ご協力いただきたく思います。
投稿: miracletoypoodle | 2012年12月23日 (日) 16時53分