分からないのか、分からないふりをしているのか。・・・Twitterもどき(11月28日午後9時20分)
ここ数日、外出も多く、部屋を散らかしているので、これからかたづけ開始。その後に、ちょっとした書面を書く予定。
「ドクターX」の感想も半分書いたのだが、まだアップできず(テレビドラマの感想って、文章にするとなると意外に大変なのよ)。
それから、最近、「大奥」と「ドクターX」つながりで、堺雅人さんが救命救急センター長役として出演されていた映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」も見たので、その感想も書きたいのだが。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、はっきり言って映画としてはどうかと思うが、堺さんの演じていた速水医師のキャラクターはとても面白かった。堺さんも、あの独特のスマイルをシニカルに生かしていて、「本当にこんな医師いるかも?」と思わせる存在感だった。
私は、近々、仕事で、救命救急センターで働いておられるお医者さんにお会いすることになっていることもあり、速水医師が指摘していた救急医療現場の問題はなかなか興味深いものがあった。
そして、倫理問題審査委員会における院長の、
「経済原理がすべてにおいて優先されるとしたら、日本の医療は崩壊してしまいます」
との発言については、医療も司法も同じだなあ、と思った。
まさに、以前記事に書いた「バンパイア効果」だ。
(過去の私の関連記事) バンパイア効果の恐怖
映画の中で速水医師が救急医療の医療報酬の安さを嘆いていたが、弁護士の場合も、安い法テラスの報酬や国選弁護の報酬では、弁護士の自己犠牲なしには満足な弁護活動は無理である。
こういう現実を、弁護士はもっと訴えていく必要があるのではないかと思う。
こういうことって、分からない人には分からないのだろうか。それとも、分かっていて分からぬふりをしているのだろうか。
「司法試験、年3000人合格どう見る」(11/26付・日本経済新聞朝刊)(Schulze BLOG)
を読ませて頂き、慶應大法科大学院教授の横井朗氏の発言を読んでもそう思った。
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コメント
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「経済原理がすべてにおいて優先されるとしたら」こうなります、というのを御紹介するために、アメリカ法曹事情についてブログを書いています。アメリカ法曹の一般論について特定の米国事務所を想定されないようにするため匿名としています。
http://americanlegalsysteminfo.blogspot.com/
投稿: 日米弁護士 | 2012年11月29日 (木) 02時42分
わかっていて発言しているとしか思えません。
あるいは、もっと先の、弁護士がやってきたプロボノだの人権擁護活動を崩壊させたい、あるいは、弁護士自治を崩壊させたい、とか。
こういうのは、国民目線では分からない問題です。
投稿: 弁護士HARRIER | 2012年11月29日 (木) 11時38分
>あるいは、もっと先の、弁護士がやってきたプロボノだの人権擁護活動を崩壊させたい、あるいは、弁護士自治を崩壊させたい、とか。
私は、弁護士激増の(政財界側の)目的は最初からそこにあったと思っています。
別にそれに屈したくはなかったですが、いつまでたってもそれにNOを言わない弁護士会にはうんざりして、最近では弁護士会不要論(強制加入団体廃止)になってしまいました。
自分が食っていけるかどうかも分からないのに、弱者の人権救済もくそもないですから。
投稿: 架印 | 2012年11月30日 (金) 11時03分
>あるいは、もっと先の、弁護士がやってきたプロボノだの人権擁護活動を崩壊させたい、あるいは、弁護士自治を崩壊させたい、とか。
それと、専門職を安くこき使いたいという目的もあったのではないかと思います。
>別にそれに屈したくはなかったですが、いつまでたってもそれにNOを言わない弁護士会にはうんざりして、最近では弁護士会不要論(強制加入団体廃止)になってしまいました。
私も同感です。
>自分が食っていけるかどうかも分からないのに、弱者の人権救済もくそもないですから。
これも司法改革の目的だったと思います。
こうなることは司法審のときから分かっていたことでしょうに。
弁護士会を牛耳っていた人たちって、愚かというほかありません。
投稿: M.T.(管理人) | 2012年11月30日 (金) 15時59分
>自分が食っていけるかどうかも分からないのに、弱者の人権救済もくそもないですから。
人権ごっこは、自分で生活できる人がやってください。
市民にたかって生活している人たちが、たかりが無くなったら人助けができなくなるとは、よくもそこまで恥知らずになれるものだとため息が出ます。
投稿: 弁護士にため息 | 2012年12月 3日 (月) 08時08分
弁護士にため息さんへ
>人権ごっこは、自分で生活できる人がやってください。
そのとおり。
ボランティアよりも「自活」です。
>市民にたかって生活している人たちが、たかりが無くなったら人助けができなくなるとは、よくもそこまで恥知らずになれるものだとため息が出ます。
「たかって生活」ってどういう意味でしょうか。
世の中の人は皆「仕事をして報酬をもらっている」のであり、それを「たかり」というのであれば、世の中の人は皆誰かにたかっているということになります。
それとも、弁護士の仕事って仕事じゃないという意味なんでしょうかね。
投稿: M.T.(管理人) | 2012年12月 3日 (月) 08時26分