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2012年11月 9日 (金)

「魔法の杖」の発動!

 NHKのニュース。表題の付け方、グッドジョブ!

 存在の意義揺らぐ法科大学院

 最後の久保利英明教授のコメントは不要だと思うが。

 もし、このコメントを掲載するのであれば、法科大学院制度反対者のコメントも掲載すべきだろう。

 久保利氏は法科大学院制度ではなく司法試験の方を見直すべきというご意見だが、「司法試験は、裁判官、検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的とする国家試験とする。 」(司法試験法第1条1項)とされている。

 この司法試験法を「司法試験は法科大学院の教育内容を確認するものである」とでも改正せよということか。

 そうでなくても、司法試験の内容を法科大学院の教育内容に合わせよ、というのは本末転倒だろう。

 それに、法科大学院が立派な教育をしているのなら、どうして「法科大学院卒業」の法務博士が就職等の際に評価されないのだろう?

 かつて、米倉明教授は、

 予備試験という魔法の杖のひと振りで、大部分の法科大学院はなくなるのだから、統・廃合など試みず、静かに待っていればよろしい。

 (戸籍時報2月号)

 と予言されていたが、まさにこの予言は現実のものとなりそう。

(過去の私の記事) 自民議連が「法曹養成と法曹人口に関する緊急提言参照

 これからも、優秀な社会人や法科大学院の学生は、どんどん予備試験合格をめざすだろう。

 当たり前だ。

 日弁連も法科大学院協会も、それを非難する資格はない!

 日本の司法も法曹志望者の人生も、法科大学院制度のためにあるのではない! 

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