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2012年10月11日 (木)

ノーベル文学賞。

 ここ2,3日、ノーベル文学賞を村上春樹氏が取るのではないかと、ワイドショーが騒いでいた。 

 しかし、結局、中国の莫言氏が取った。

 「国賊」と言われるかもしれないが、私は納得。

 莫言氏の原作の「紅いコーリャン」(張芸謀監督作品)は大昔に見たが、すごい映画だった。張芸謀監督が主演もしていた「古井戸」も素晴らしい映画だったが、紅いコーリャンはまた鮮烈な印象の残る凄い映画だった。完成度では確かに?が付くと思うが、ストーリーからも映像からも訴える力は半端じゃない。

 それに、この2つの映画のヒロインは、どちらも逆境下でも力強く(必死に)生きていて、共感もできる。

 私は村上春樹氏の「ノルウェイの森」は本屋で2,3頁読んだだけだが、直ぐにギブアップしてしまった。はっきり言って、この小説のどこがいいのかさっぱり分からない。

 ヒロインにも全然共感できない(やたら精神を病んだ人や自殺する人が出てくるのはなぜなんだろう?現代ニッポンでは繊細だと皆そうなっても仕方がないというのが村上氏の考え方なのだろうか?)。

 私には、芸術性という点で、莫言氏がノーベル文学賞というのは納得がいく結果だった。

 村上春樹ファンには申し訳はありませんが。好みの問題ということで、ご勘弁を。

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コメント

村上春樹の最近の小説は読んでいないので、何とも言えませんが。
大学生の頃に読んだ「ノルウェイの森」のつまらなさは、衝撃的でした。なんでこれがベストセラーなの?これのどこが純愛なの?全く理解不能でした。

 私は読んでもいないので、批判もできる立場じゃないですが、「読む気がしなかった」というのも一つの感想だと思います。

 この小説の登場人物たちのような人物と実際に会ったら、「何が不満なの?」「病気はきちんと治療して下さい!」と言っちゃいそうです。
 
 実生活ではもっともっと不幸な辛い境遇にありながら、一生懸命生きている人たちをたくさん知っていますから。

 要するに、芥川ショウ受賞作品が、子供の頃わくわくしながら読んだ小説ほどのを面白さがなく、(純)文学系の小節屋とか評論や屋そして編集者が、面白いわくわくするような小説は小説でない、と言う偏見に凝り固まっているからでしょう。

 ノーベル文学賞選考委員は日本ほど純文学偏見には凝り固まってはいないようですが、大江、今回の莫言、ガルシア・マルケス、その他欧米の殆どの受賞者、等々全く退屈旋盤の作品ばかりです。

 今回の中国の受賞者も昨年の中国の平和賞に対する中国の態度への意趣返し授賞でしょう。私は図書館で早速莫言の作品を読んでみましたが、まあつまらない事。

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