マイペット

アクセスカウンター

  • 2006年5月18日~

コメント・トラックバックについて

  •  このブログのコメント、トラックバックは管理人の承認制となっています。このため、ブログに記載されるのに時間がかかることがあります。管理人の判断でブログの記事と無関係なコメント等や、誹謗中傷等の公序良俗に反する内容のコメント等は承認致しません。

アクセスランキング

ブログランキング

  • ブログランキング・にほんブログ村へ
     クリックして頂くとブログランキングがアップします。 よろしければクリックお願いします。

ねこちか2

サイバーキャットと遊べます。猫じゃらしで遊んだり、エサを与えることもできます。

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2012年8月

2012年8月29日 (水)

どうなっているんだ?・・・Twitterもどき(8月29日午後7時35分)

 残業を終えて、そろそろ帰宅せねばと思いつつ、自分のブログのアクセス解析をちょっと見てみた。

 私のブログは、いつもはせいぜい1日1,500程度のアクセス数だが、なぜかきょうは既に6万アクセスを超えている。

 集計間違いではないだろうか・・・。

 ある記事にのみ特定しているのだが・・・。

  なんだか気味が悪い。

2012年8月25日 (土)

インパール作戦と司法改革の失敗(その2)

 NHKスペシャルドキュメント太平洋戦争 第4集 責任なき戦場 ~ビルマ・インパール~ の中で、山本肇キャスターが、最後にこう結んでいる。

「このインパール作戦をふりかえって第一に思うことは、権力を持った一握りの指導部の政治的な思惑とか野心が一人歩きして、冷静で客観的な少数意見を封じ込め、それがやがて組織全体の意思として決定されてしまうという、そのことの恐ろしさです。

 また、第二は、言うまでもなく失敗の責任が実に曖昧にされたという点です。このことはこのインパール作戦だけの問題ではありませんで、太平洋戦争全体に共通してみられ、その犠牲は最前線で戦った将兵たちに集中していました。   

 日本人は昔も今も組織で動き組織の中で生きることに喜びを見いだす国民性があります。そして、現代の日本の社会では軍部ではなく政党や官僚、それに企業といった組織を中心に動いています。しかし、現代のこうした組織が、かつての軍部と似たような体質や空気を持っていないと、はたして胸を張ることができるでしょうか。

 このビルマの山野で倒れていった3万を越す屍は、無益な戦いに自分たちを追いやった無責任な組織決定に対して痛烈な告発をしているように私には思えてなりません。」

 本当にそのとおりだと思った。

 私は、この番組が文化庁芸術作品賞を取っていることを知らずに見たのだが、なるほどと思った。

 組織における意思決定のあり方について大変重要な問題提起をしている。

 これは山本キャスターの言うように戦争の場面だけではない。

 司法改革における決定の多くも、このようになされてしまっている。特に、弁護士会や派閥という組織内においてはそうだったと思う。現実を直視した冷静で合理的な判断がなされていない。

 ・・・当時の軍部指導者たちは、思いのほかエリート官僚的だと思った。実戦にあたる兵の苦労を知らない、兵站の重要性を認識しないところなどは、「成仏論」を唱える学者にも似ている。

 インパール作戦で、牟田口廉也指揮官の命にそむいてコヒバを退却した佐藤幸徳陸軍中将は、「大本営、総軍、方面軍、第15軍という馬鹿の四乗がインパールの悲劇を招来したのである」と言い残しているが、この愚かな司法改革についても、「○○○の馬鹿の○乗」と言いたい人は一杯いるだろう。

 司法改革、特に法科大学院制度や三振制を継続すれば、犠牲者が増えるばかりだ。

 そのメンバー構成から出す結論が分かっている有識者会議で形ばかりの議論をさせ、その結論に従えば足りるというのでは、決定責任を放棄するのと同じことだ。

 インパール作戦の指導部の愚かな決定(実行の決定と撤退の決定が遅れたことの両方)で多くの犠牲が出たことを、日本の政治家は忘れないで頂きたいと思う。

 

インパール作戦と司法改革の失敗(その1)

 Schulze BLOGさんの現代のインパール作戦を読んで、「インパール作戦」とはどのような作戦だったのか、興味を覚えてネット上で調べてみた。

 太平洋戦争の中でも最も無謀な作戦として有名であり、現代でも無謀な戦略のことを「インパール作戦」とたとえることは知っていたが、具体的にはどのような作戦だったのか知らなかった。

 調べてみて、本当に無謀で悲惨な作戦だったということを知った。

 一番分かりやすいのは、NHKスペシャルのこの番組。

 ドキュメント太平洋戦争 第4集 責任なき戦場 ~ビルマ・インパール~

 NHKは、この「ドキュメント太平洋戦争」と「証言記録 兵士たちの戦争」のシリーズをこうしてネット上に無料で公開してくれている。大変すばらしい企画だと思う。

 私はこのうちのいくつかを見たが、これは多くの日本人が見るべき番組だと思った。

 番組としても非常によくできている。

                typhoon

 私は、今年の終戦特集のNHKの「終戦 なぜ早く決められなかったのか」も見た。

 情報を隠し合い、会議ばかりを繰り返して、結論を先延ばしにする大臣たち。

 辛い選択というのは、誰もが避けたいものだが、先延ばしにすればするほど犠牲者は増える。

 インパール作戦は、もともと「補給線の確保が無理だから失敗の確率が高い」と反対者も多かったのに、一部の精神論者が強硬に推進してしまったものである。ビルマの地形や気候、馬や牛の生態などにも疎い愚かな指揮者が精神論だけで突っ走ってしまった作戦である。

 なんだか、司法改革における「成仏論」「お布施論」ともよく似ている。

 インパール作戦が断行された経緯とその失敗による悲惨な結末は、もっと知られるべきだろう。

 「兵士たちの戦争」シリーズの中にも、このインパール作戦における悲惨な体験の証言がたくさんある。

 私はこれを見て、胸が詰まった。

[証言記録 兵士たちの戦争]ビルマ 退却戦の悲闘 ~福井県・敦賀歩兵第119連隊~

              typhoon            

 このインパール作戦や終戦時における首脳部の意思決定のあり様を見ると、日本の組織には、いまだにこのような合理性の欠如した精神論を重視し、責任の所在を明らかにしないまま曖昧な協議を繰り返して決断を先延ばしにする傾向があるように思った。 

 司法改革の始まりとその失敗もしかりである。

2012年8月22日 (水)

ほんとに結果が見えてるわ。

 私も「結果が見えてる」と書こうと思っていたら、PINEさんが既に同じことを書かれていた。

 このメンバーでは、結果が見えてる。PINE's page )

 前々から噂にはなっていたので、全く期待はしていなかったのだが・・・。

 やっぱり、フォーラムメンバーの横滑りだった。

 本当に、こんなんでは法科大学院自身が自分で自分の首を絞めることになるのではないだろうか。問題の先送りにすぎないと思う。

 上位ローだって、楽観視できる状況ではないだろう。

 これについては、いつもどおりSchulze BLOGさんが、ズバズバ書いて下さっている。 

 現代のインパール作戦

 本当に、この人たちを「有識者」として選任した官僚は、法科大学院生や法曹希望者、そして将来の日本の司法のことを真剣に考えているのかと思う。

 先日の「司法改革の失敗」の出版記念パーティーの前に、「闘士」の皆様方とお話する機会があったのだが、そのときにもこの話が出て、私が「民主党政権が倒れれば、有識者会議なんて吹っ飛ぶんでは?」と言ったら、S先生は「いや、法務省や文科省の官僚は変わらないから。」と いうご意見だった。

 原発も消費税もそうだが、結局、日本は、官僚に何でも好きなようにされてしまうのだろうか。

 民主党でも、自民党でもいい、政治家の皆さんには頑張って頂きたい!

(追記)

 先日の愛知県弁護士会の「法科大学院制度の改善に関する具体的提言(案)」についての会員懇談会で、大御所のO先生が「東大法科大学院ですら定員を割っている位の危機状態だ!」と堂々と発言され、会場は大笑いに・・・。「先生、それは架空の話ですよ。」とどなたかが言って、O先生はきまり悪げなお顔になったが、O先生に信じられてしまうほど法曹志望者の激減は危機状態ということだ。

 

2012年8月21日 (火)

ちょっと期待していたんですが・・・。

 ダイヤモンドオンラインの話題の記事。

司法制度改革は理念に走りすぎてしまった
今は10年前より地に足の着いた議論をしている
――山岸憲司・日本弁護士連合会会長インタビュー【前編

派閥については強調されすぎていて違和感がある
弁護士界のゆがみを軌道修正するのが私の仕事だ
――山岸憲司・日本弁護士連合会会長インタビュー【後編

 いやぁ、突っ込みどころ満載ですね。

 この記事については、本当は言いたいことが山ほどあるのですが・・・。今は仕事優先なので、書けません。

 「派閥によって弁護士界が牛耳られているのではないかという弁護士界内の懸念」について記者が聞いてくれるというので、期待していたのですが・・・。

 派閥と委員会は違いますって!

 うまいこと、言い逃れされているではないか!

 でも、この記者はかなり頑張られたと思う。

2012年8月20日 (月)

セントポーリア・・・Twitterもどき(8月20日午後10時)

 起案中。休み明けはやはり忙しかったので、ちょっと疲れ気味。能率が上がらない。  

 帰りにスーパーに寄って、ついセントポーリアの鉢植えを購入してしまった。

002

 これで、398円は安い。久しぶりにセントポーリアを購入したが、やはりかわいらしい。

 早速、手持ちの(ちょっとお高かった)陶器鉢に植え替えた。

Sento2_002

 やっぱり器がいいと花も引き立つ。とても398には見えない。

 きょうは遅くなりそう。でも、これを見ていると、ちょっと気が休まる。

 

2012年8月18日 (土)

お盆休みは終わってしまうが、まだ暑い議論は続いている。・・・Twitterもどき(8月18日午後10時25分)

 起案中。今年のお盆休みは、実家以外にはどこにも行かず、仕事と記録のかたづけをしていた。実家にも二泊したのみ。

 夏バテか、体調はあまりよくなかったが、やらなければならない仕事があるので、休むこともままならず。

 それでも、なんとか予定の7割ほどは仕事をした(かたづけの方は全然ダメだったが)。

 月曜日からの仕事のことを考えると、ちょっとユウウツ。

 本当は、山奥にでもこもって、集中して起案をしたい気分だ。

                     libra

 ところで、こんなアホなことばかり書いている私のブログだが、なぜか最近アクセスが多くなっている。 

 もし、このブログを読んで下さっている方の中に愛知県弁護士会の会員がおられたら、愛知県弁護士会の会員専用ページの掲示板をぜひご覧下さい。

 この暑い中、今、愛知県弁護士会では、会費の育児免除規定の成否をめぐって大議論となっているのです。この暑いときに、また暑い議論を・・・。こんなときに、こんなに慌ただしく、結論を出さなければならないことかとも思うのだが・・・。

 一生懸命、資料を集め、議論をされている皆様には頭が下がります。

 これは会員間の「公平」「平等」にかかわる重大な問題ですので、愛知県弁護士会の会員の皆様には、是非関心を持って頂きたいと思います。

 もちろん、財務委員会委員、常議員の皆様は、この暑い中大変だと思いますが、真摯にご検討頂きたいと思います。

 私のこの問題に関する意見は既に記事に書きました。よろしければ、ご参考にして下さい。

(過去の関連記事)

男女共同参画・・・修習生のときのことを思い出す。

男女共同参画(その2)・・・ちょっとしたことですけど。

弁護士会の男女共同参画を推進するなら・・・。

会費減免の不思議。

女性弁護士のイソ弁事情と育児会費減免制度

2012年8月17日 (金)

チープな観葉植物あれこれ。

 最近購入した姫モンステラ 。最近人気のようだ。

Kannyousyokubutu_002

 これが1鉢あると、ちょっとした南国気分が味わえます。

 400円のポット苗を2鉢購入し、100円均一で購入した素焼き鉢に植えた。

 ハイポネックスが効いているのか、葉っぱがつやつや。次々と新芽を出している。

 途中からこんな気根も出ている。ここで切って増やそうか、それともツタのように伸ばしてしまおうか思案中。

Kannyousyokubutu_003

 こちらは、100円均一で購入したガジュマル。2年位経過して、幹がちょっと太くなってきた。やはり100円ショップダイソーで購入したベトナム製の陶器鉢に植えてある。

Gajyumasru_002

 このベトナム製の鉢はちょっとオシャレなので、柄違いをもう1鉢購入したのだが、その後ダイソーに行ったら売り切れていた。

 事務所には、多肉植物の一種である「緑の太鼓」と「ディスキディア ハートジュエリー」が置いてある。緑の太鼓は500円位、ハートジュエリーは300円で購入し、100円ショップセリアで購入した陶器鉢に植え替えた。

Kannyousyokubutu

 どちらもあんまり成長しないが、丸い葉っぱがかわいらしい。こちらは、ほとんど水やりをしなくても大丈夫。

 私は、あまり高価な植物や鉢を購入しないのだが(枯らしてしまうこともありますからね)、事務所には頂き物のアレカヤシとストレリチア・オーガスタの大鉢が置いてある。

 盆休み中大丈夫だったか心配。

2012年8月16日 (木)

カボチャあれこれ。

 実家で育てていたカボチャを収穫した。

Kabotya

 緑のは「栗坊」、白や黄色やオレンジのは「ベイビー・ブー」という品種。

 キュウリ(これも2苗から20本位収穫できた)と比較してもらうと、小さいことが分かるでしょう。

 栗坊は、ホームセンターで50円位で売っていた苗を3本買って育てたもの。ベイビー・ブーは昨年育てた苗からできた実から取った種を蒔いて育てた。ところが、白いカボチャのはずだったのに、黄色やらオレンジやらの実が成った。どうしてか分からない。先祖返りでもしたのだろうか。

 面白いので、しばらく飾っておこうと思っている。

Kannyou_018

 栗坊は、このように柵にはわせて育ててみた。

Kannyou_006
 

 3苗で10個位できた。

 今年は、ゴーヤはあまり作らなかった。連作障害が出るということだったので。

 こちらは、種を蒔き、プランターで育てた白ゴーヤ。やはり地植えのものに比べると小さい。
Kannyou_010

 
 昨夜は、ゴーヤの葉っぱ、おかわかめの葉っぱも、カボチャやゴーヤと一緒に、天ぷらにして食した。

Ha

 「おかわかめ」というのは、最近普及し始めたつる植物で、葉っぱが厚く、くせもなく、とてもおいしい。おひたしにしたり、さっとゆでておさしみのように食べてもおいしい。栄養も豊富らしい。

 まだ、あまり大きく育ってはいないが、芋やむかごから増えるということなので、これからどんどん増やしていきたい。こういうありがたい植物はもっと普及してもいいと思う。

               bud

 この頃、野菜の方ばかりに目がいってしまうのだが、プランターに植えたとさか鶏頭も美しくなっていた。

Kannyou_013

 こんなに暑いのに、クレマチスのプリンセスダイアナも咲き始めている。

Kannyou_015

 そして、軒下に緑のカーテンとして育てている「すずめゴーヤ」はものすごい状態になっていた。鶏頭にも巻き付いてしまい、鶏頭がかわいそうなことに・・・。

Kannyou_009

 昼間は、暑いばかりだが、夜になるとコロオギが鳴き出した。

 こんなに暑くても、秋はいつの間にかやってくる。

2012年8月13日 (月)

こうなることは分かっていたことじゃないの。

「発達障害への偏見ある」 求刑超え判決、日弁連が批判 (朝日新聞)

 日弁連会長の談話だが、この判決を批判している日弁連の会員の中には、裁判員裁判の導入に賛成していた人たちもたくさんいるでしょ。

 裁判員は「わたしたちの常識で」「わたしたちの感覚で」判断すればいいとか、さんざんアピールしておられたではないか。

 裁判員の人たちは、自分の「常識」、自分の「感覚」に従っただけなのだろう。

 何を今さら、と思う。

                     libra

 先日の司法記者との懇親会で、N先生が近くに座った新聞記者らに「あなた方はもし被告人になったとき、裁判員裁判で裁かれたいですか、裁判官のみの裁判で裁かれたいですか。」と質問したら、記者は全員「裁判官による裁判です。」と答えていた。

 これが裁判員裁判の実態である。

2012年8月12日 (日)

布団圧縮袋・・・Twitterもどき(8月12日午後4時20分)

 これから書面書きの仕事。

 昨日から今日にかけて、自宅に持ち帰った膨大な過去の記録類を保存する場所を確保するため、押し入れの中を大改造していた。

 布団圧縮袋を購入し、布団を圧縮して、かなりの大スペースを確保することに成功。はじめて使用したが、布団圧縮袋、恐るべし!本当にペッチャンコになるもんだ。

 しかし、疲れた・・・。布団も重いし、記録も重かった。

 記録の方は、専用の書類整理箱を使用していたのだが、長年使っていたせいで、記録の重さに耐えかねボロボロになってきたので、サイズの合うプラスチックの衣装ケースを探し出し、これを押し入れに収納。紙よりもプラスチックの方が丈夫だし、引き出しもしっかりしている。なかなかこれは掘り出し物だった。専用の書類整理箱よりも値段も安い。

 記録の保管は、弁護士にとって結構しんどい作業である。事務所の収納スペースにも限りがあるし、事務所に古い記録を保管することはコスト面で無駄である。

 結局、一定期間を経過すれば、処分するか、どこか別の場所に保管するしかない。

 しかし、弁護士の性か、私の性分なのか、保存義務があるわけではないのに、なかなか捨てられないんだなあ。 

2012年8月11日 (土)

女性弁護士のイソ弁事情と育児会費減免制度

 男女共同参画の理念に基づいた育児期間(男女問わず)の弁護士会会費減免制度の議論の中で、最近の女性のイソ弁の勤務状態が少し分かってきた。

 アンケートに、出産後に「勤務状態が変わった」「給与が減額された」と答えた女性イソ弁は約67%だったそうだ(「勤務状態が変わった」とはどういうふうに変わったのかはよく分からないが)。

 勤務状態等に変化がなかったと答えた人も、ボス弁に気遣いしながら働いていることが分かるそうだ。

                     libra

 確かに、突然出産、育児のために休暇を取られると、依頼者もボス弁も困るだろう。

 複数のイソ弁がいる事務所でも、通常の事件では1人の弁護士が担当することが普通である(訴状にずらりと弁護士の名前が記載されていても、実際には担当は1人で、他の弁護士は名前だけということが多い)。そんなに大勢の弁護士が担当していたら、採算が取れないという事件が殆どだからだ。

 そこで、担当弁護士が急に休むと、ピンチヒッターとなった弁護士も事情が分からず困ることが多いのだ。中には、他のイソ弁が忙しくて、ボス弁自身が担当せざるをえないこともある。

 (まあ、こういうことは他の職業でもあることで、たとえば女優さんなどが妊娠して舞台に出れなくなると、スポンサーや他の共演者、スタッフに迷惑をかけるのと同じである。中には違約金が発生するような契約をしている業種もあるだろう。)

 それ位、弁護士の仕事はシビアだということだ。なにせ、個人の依頼人にとっては一生に一度、企業にとっても死活問題、ということもあるからだ。

 正直なところ、女性弁護士を雇用するボス弁にはかなりの経済的な余裕が必要となると思う。妊娠中の女性弁護士の担当事件はあらかじめ共同受任にしておくなどの配慮が必要であり、そういうことは人員に余裕がないとできないからだ。

 こういう余裕のある経営者弁護士が減ってきたことが、女性修習生の就職難、女性弁護士の待遇悪化の一番の原因だろう。

                   libra

 もちろん女性弁護士もそういうことはよく分かっていて、かつては、たとえば、出産は独立してから(夫の男性弁護士経営の事務所に移ることが多い)するとか、できるだけ休業期間を減らすとか(出産直前まで仕事をしている人も多かった)、計画出産し休業前に前倒しして仕事をしておくとか、経営者弁護士や依頼者に迷惑をかけないよう並々ならぬ努力をしている人が多かったように思う。

 しかし、現在は、若手弁護士が開業独立していくことが難しくなり、女性も独立するよりも勤務弁護士として働き続けることを選択する人が多くなっている。女性弁護士の意識も「自営業者」というよりも「サラリーマン」的な感覚の人も増えているようだ。そこで、事務所(ボス弁、兄弁など)との軋轢が生じることが多くなっているのだろう。

 今も昔も、女性弁護士の採用を嫌がるボス弁は多い。特に、弁護士過剰になってからは、「何も女性弁護士を採用しなくても、男性弁護士をいくらでも選択できるのだから」と、「女性」というだけで採用を拒否するボス弁もたくさんいる。

 ボス弁も経営が苦しくなってきているので、リスクのある女性弁護士は採用したくはないというのが本音だろう。私も相代理人が突然「妊娠、出産」で仕事ができなくなったら、本当に困るので、この本音はよく分かる。

 しかも、弁護士業界には、今までの記事に書いてきたように「性別による役割分担」の観念にとらわれている古いタイプの男性も多いのだ。

 (こんな弁護士業界が、「男女雇用機会均等」「男女共同参画」なんて理念を振りかざしていることは、笑止千万である。)

 しかし、先輩の女性弁護士らの努力によって徐々に改善されてきたところに、この司法試験合格者数の激増があり、女性弁護士の採用、待遇面が著しく低下してしまった。需要を無視した増員によるひずみが、こういうところにも現れているのである。

 このままでは、弁護士をめざす優秀な女性(弁護士2世などは除く)も減っていくだろう。どこかの記事に、弁護士よりも裁判官、検察官を志望する女性修習生が増えたとあったが、当然のことだ。

 司法試験合格者増は、多様な人材が弁護士になることを目的としていたはずだが、少なくとも性別における多様性では失敗だったわけだ。

 女性弁護士の待遇改善のためには、弁護士の人口を適正規模にすることが一番の早道だと思う。そうなれば、経営弁護士にも余裕が生まれ、真面目で働き者の多い女性弁護士は、多少のハンディがあっても男性弁護士よりも重宝されると思う。

 政府は司法試験合格者数の目標を3,000人から2,000人に下方修正するそうだが、今ですらひどい女性弁護士の就職状況は、2,000人が続けばどれだけ悪化するかしれない。

  本当の問題は、この「弁護士過剰」と「男性弁護士の意識」に原因があるのに、「育児会費減免」はそこから目をそらさせ、一応「対策取ったよ」とお茶を濁しているもの(※)としか思えない。長い育児期間中の8ケ月程度会費を減免したところで、問題の解決にはならないだろう。

(※ 議論をみていると、育児をしないできた男性弁護士たちの罪滅ぼしのように使われているようにも感じられておかしい。「会費を免除してやるからいいだろう」というのではなく、男女共同参画の理念を本気で実現したいのなら、まず「自分が行動で示せ=家事・育児をやれ」と言いたい。会費減免という金で夫弁護士を釣ってイクメン化しようというのも嫌らしい。そんなことをしないと男性弁護士は育児をやらんと思っているのか。)

 むしろ、こんな減免がまかりとおれば、会員間の公平は犠牲になり、弁護士会に対する不信感はますます募るだろう(もっとも、私の場合、弁護士会に対する不信感はもう既にいくところまでいっている気がするが)。

                  libra

 過疎地対策や刑事被疑者弁護のための特別会費といい、弁護士会は真の対策にはならない「いいかっこしい」のためだけの社会政策的増税をするのが大好きだ。

 もし、そういうことをされたいのなら、会員の実質的平等をはかるために、「累進課税方式」を採用し経済的平等に配慮した会費徴求にしてからにして頂きたい。

 それが無理なら、せめて会費徴求においては形式的平等を貫いて、社会政策の方は実質的平等を配慮している国に任せるべきだろう。

 なにしろ、弁護士であり続けるためには、どんなに執行部と主義主張が違おうと、どんなに仕事がなく収入が低かろうと、病気や介護のために週35時間以下しか働けず収入が低かろうと、高額(2万から10万円程度)な会費(事実上の税金)を毎月払い続けなければならないのだから。

 私は、この問題にはあまり関心がなかったのだが、考えていくうちにだんだん腹が立ってきた。

 8月末の常議員会で審議されるそうだが、愛知県弁護士会の常議員の先生方の良識に期待します。

 ホントに、こんな不公平な規則が成立してしまうようなら、私は弁護士会は任意加入団体になった方がいいと思う。

2012年8月10日 (金)

電話でことをすまそうとする人たち。・・・Twitterもどき(8月10日午後9時15分)

 今週疲れたのは、突然電話で長い相談をはじめる方が多かったこともある。

 「今、別の仕事中だから」、「電話ではとても回答できる内容ではないから」、「予約をして事務所に来て頂きたい、相談料はこの位の金額です」とご説明しても、バーッと話を続けられる。

 なかなか電話を切るタイミングがつかめない。次の仕事に遅刻しそうになることもあった。

 弁護士に相談したいと思われるようなことは、やはり電話1本で簡単に回答の得られるようなことではないことが多く、(そういう顧問契約がある場合などを除いて)突然弁護士に電話をし電話口でてっとり早くきちんとした回答を得るというのはまず無理だろう。弁護士も電話口で資料なども見ず責任ある回答はできないだろう。少なくとも私にはできない。

 HPなどで「電話法律相談無料」をうたっている弁護士は、こういう電話にどう対応しているのかと思う。

 もし、無料の電話だけで法律問題を解決したいとお考えの方は、そういう広告を出している弁護士のところにご相談下さい。

盆前の長い1週間が終わる。・・・Twitterもどき(8月10日午後6時35分)

 今週は長かった・・・。 疲れた・・・。

 休み前にいろいろな手配をし、事務員とも打ち合わせをしようと思っていたところへ、次々と電話がかかってきたり、業者の人が来て、予定を果たせず。

 疲れ切っていても、休み前にはやっておかなければならないこともあるし、休み中にやる仕事の段取りなども考えなければならない。

 明日1日はゆっくりしたい(というより、動けそうにない)が、その後は大変。今年は「夏休み」という感覚が全くない。

2012年8月 9日 (木)

会費減免の不思議。

 愛知県弁護士会の弁護士は、病気になって週35時間以下しか働けなくても、会費を払い続けなくてはならない。

 減免されるのは、極めて限られた場合、即ち、

 「本会在会5年以上の会員にして、長期加療を要する疾病のため弁護士業務を執ることが不可能又は著しく困難となり、経済的に会費の継続的納入が窮迫したと認められる者及びこれに準ずると認められる者」

 のみである。

 また、家族の介護のために週35時間以下しか働けなくても、会費を払い続けなければならない。

 私も父が入退院を繰り返していたときは、かなり仕事をセーブせざるをえなかった。しかし、会費は払い続けてきた。

 皆、苦労して会費を払っている。

 年間70万円以下の収入しかないという弁護士も増えてきているということだが、そういう人たちも払い続けているのだ。

            libra

 確かに男女共同参画の理念は立派であるが、育児をしている弁護士のみ「週35時間以下しか働いていなければ」会費を免除するだけの合理性はあるのだろうか。

 会費減免によるイクメン弁護士育成の実効性が期待できないことは今まで書いてきたとおりである。効果よりもアピールが目的とすれば、無意味なアピールだろう。弁護士会の会費規定などに興味のある国民は殆どいないだろうから。

 アピールするなら、男女共同参画の実現のために男性の意識を変えるにはどうすればいいかをテーマに、家族問題に詳しい精神科医などを呼んでシンポジウムなどなさったらどうか。しっかり育児をされてきたイクメン弁護士がパネラーになってパネルディスカッションでもされたらいい。その方がはるかにアピールになるだろう。そういうことに会費を使うのであれば、文句はない。

 しかし、育児をしているというだけで会費が免除されるのは、前記の病気や介護のために働けない弁護士との関係でいかにも不公平である。

 女性弁護士が育児のために仕事や弁護士会の会務ができないことを回避するのに、お金(会費免除)はあまり役には立たないだろう(シングルマザーなどは別として)。配偶者がいる場合は、その収入もあるのだから、共働きの弁護士はかなり裕福だ。

 それよりも配偶者の育児参加が不十分なためであったり、勤務先のボス弁の理解が足りないことの方が原因だろう(但し、弁護士過剰のためにボス弁の方に経済的な余裕がないことも原因の一つだろう)。

 彼女らが必要なのは、お金よりも「時間」なのに、一部の会員が「会費を免除すればいいだろう」というのは、お茶を濁して逃げているだけだと思う。

 お金の問題ではないところに会費免除をして、お金の問題である病気や介護については無視するというのは、弁護士会の「会費減免の不思議」である。 

2012年8月 8日 (水)

仕事は重なるときは重なる。・・・Twitterもどき(8月8日午後9時20分)

 昨日は医療過誤の相談を3件受け、きょうは依頼者や相代理人との打ち合わせが3件重なった。盆前だから仕方ないとはいえ、なかなかきつい。深刻な被害の話は聴いているだけでも辛いものがある。

 弁護士は自分の都合で事が運ばないことが多い。当分、仕事漬けになりそうだ。

 ちょっとダイエットの方を休もうかなあ、と思ってしまう。

 仕事が積んでくると、「食欲を抑えることによるストレス」に耐えるのが難しくなるのはいつものこと。

 大変責任のある仕事が山積みなので、当分はツイッターもどき程度の記事しか書けないかもしれません。ご容赦を。

2012年8月 4日 (土)

弁護士会の男女共同参画を推進するなら・・・。

 ちょっと思いついたのだが、本気で男性弁護士のイクメン化を促進するおつもりなら、

 (私の前の記事のA先生のように)、まず、大先輩の男性弁護士が自ら率先して育児に取り組んでいる姿、あるいは取り組んできた姿を、若い男性弁護士にお示しになったらいかがだろうか。

 性による役割分担に凝り固まっている男性弁護士の意識も、多少は変わるかも。

 その方が、会員間の公平に反するおかしな規則をつくって、僅かな「会費減免」などという(あまりエサにもならないような)エサをぶらさげて、イクメン弁護士を育成しようとするよりも、はるかに目的との関係において合理性があると思うのですが。

 常議員の先生方、ぜひご検討下さい!

男女共同参画(その2)・・・ちょっとしたことですけど。

 菅谷医師のことを書いていて、こんな出来事を思い出した。

 会派の飲み会でのこと(どうも飲み会での話が多いような気もするが・・・)。

 A先生(指導担当弁護士もされていて、ある専門分野で大変実績のある方。)とお話をした。私はまだ当時弁護士になって数年しか経っていなかった。

  A先生は、菅谷医師と同様、いつもニコニコとしていて穏やかな方であった。

 A先生の奥さんは、同業者ではないがやはり法曹関係のお仕事をされていた。

 親の介護もしていて大変だというお話になり、「自分は昼休みに娘たちの昼食をつくりに自宅に帰っているんだよ。」と言われるので、私は「こんな大先生が」とちょっと驚いた。

 しかし、A先生は屈託なく「僕の得意料理はねえ。これこれだよ。」と言われるので、私も「それは、こうした方が見栄えがいいんですよ。私はこうしています。・・・」などと楽しく会話をさせて頂いた。

 こういう会話のできる男性弁護士は少ないので、このときのことはよく覚えているのだ。

 大先輩の弁護士の中にもこういう方もみえる。私はA先生をもともと尊敬していたのであるが、この会話をしてからますます尊敬の念を抱くようになった。

 これは飲み会の話であるが、一緒に仕事をしていても、仕事をしている奥さんを持つ男性弁護士の場合、女性に対する気配りというか、人間としての幅というか、なんとなくちょっと違うなあ・・・と感じることが多い。

 もともとの素材がいいのか、奥さんのしつけがいいのか、もまれているからそうならざるを得ないのかはよく分からないが。

2012年8月 3日 (金)

男女共同参画・・・修習生のときのことを思い出す。

 今、愛知県弁護士会では、男女共同参画に対して弁護士会としてもアピールするために育児中の会員(男女問わず)の弁護士会費を一定の条件で免除しようという話が持ち上がっている。

 どうも、このような規約をもうけることで、男性弁護士の育児参加も促すという意味もあるようなのだ。弁護士会がこのような対策を取ること自体が、社会へのアピールにもなるということらしい。

 私は、担当委員会も違うし、司法改革問題の方がなにかと忙しいので、この議論のことはよく知らないし、議論に参加する気もないのだが、この話から修習生のときのこんな出来事を思い出した。

 クラスの飲み会での出来事。

 男性修習生Aが「自分は嫁さんには結婚して子供ができたら、仕事をやめさせるつもりだ。」と言うので、私は「ふーん。弁護士志望者にもこんな考えのヤツがいるんだ。勝手にせい。」と黙っていた。すると、隣のとっても権利意識の高い女性修習生がスクと立ち上がり、A修習生をにらみつけ、「Aさん。あんたが仕事をやめなよ。」と怒鳴ったのだった。A修習生は絶句した。飲み会の場はシーンとなった。

 私は、A男性修習生が珍しい存在だとは思っていない。弁護士にもこういう考え方の人が多い(むしろ、他の職業よりも多いのではないか)。世代にもよるのだろうが。

 離婚相談などのときに、男性弁護士の相談を受けた後にやってこられる働く女性の相談者から「全然理解してもらえなかった。」という話を聞いたこともある。

 で、私は、弁護士会が率先してイクメン弁護士を育てようという「理念」自体は立派だとは思うのだが、こういう規約をつくったところで、イクメン弁護士やイクメン夫は増えやしないと思う。

 やはり、育ってきた家庭環境(特に母親の考え方)などが一番影響するのではないだろうか。

 大人になって固まってしまった人の意識を変えることは大変難しく、それは離婚事件では多々経験することだ。

 ・・・余談だが、最近読んだ「チェルノブイリの傷 奇跡のメス」(NHK「プロジェクトX」制作班編」)の菅谷昭医師(現在は松本市長)の奥さんは医師である。

 この菅谷氏は、福島の原発事故のとき、いち早く子供らにヨード剤を配布せよと訴えておられたのが記憶に新しい。

 菅谷氏は、甲状腺癌の立派な研究者だったのだが、チェルノブイリ原発事故の後、自費で現地にかけつけて治療にあたった。この経緯を取材したのが前記NHKのプロジェクトXである。

 研究のためではなく、被害に遭った現地の人のために自分の知識や手術の腕を役立てたいと思い立ち、25年勤務した大学を辞め、ベラルーシに住もうと決意したとき、小児科医の奥さんはあっさり「どうぞ行ってらっしゃい」と送り出したそうだ。

 当時、ベラルーシでは、手術技術が未熟なために甲状腺癌摘出手術を受けた子供らの頸には大きな傷跡が残ってしまうという悲劇が続いていた。

 菅谷氏は、困っている患者を助けたいという医師としての共通の理解があったこと、互いに「やりたい」と思ったことを認め合うスタンスであったこと、そして奥さんが経済的に自立していたことで、こういう思い切ったことができたのだと奥さんに感謝されている。

 私は、菅谷氏もたいした人だと思ったが、この奥さんもまたたいした人だなあと感動した。なにせ放射能汚染が明らかな場所へ夫を送り出すのだし、帰ってくるのは何年先かも分からないのだから。

 こういうご夫婦もいるのである。

2012年8月 2日 (木)

内村航平選手、個人総合で金メダル!

体操内村、圧勝で「金」 

 2012年8月2日(木)3時2分配信 共同通信

 予選や団体の失敗で苦しんだようだが、あの鉄棒の演技を見れば、この結果は当然という気がする。 素人目にも他の選手とは全く違う美しさがあった。

【体操】内村航平が求める「美しさ」の先にあるものとは? 

Sportiva 2012年07月11日掲載) 2012年7月12日(木)配信

だが、すべての種目別を狙わないわけではない。昨年の世界選手権で金メダルを獲ったゆかだけでなく、ロンドンでは鉄棒でも種目別の金を狙っている。そのため、D難度の『アドラーひねり(前方浮腰回転ひねり倒立)』から、F難度の離れ技『リューキン(伸身トカチェフ1回半ひねり)』の連続技を取り入れたDスコア7.7の構成も用意しており、それを試した5月のNHK杯では16.750点の高得点を叩き出している。

 鉄棒の種目別では予選落ち(落下)してしまい、メダルが狙えなくなったのが本当に残念。これだけの難しい技をこなしながらも、本当に美しい演技だったのに。

 生放送では演技を見ることができなかったので、きょうのスポーツニュースが楽しみ。

2012年8月 1日 (水)

法科大学院の内部事情はすごいものがあるようだ。

 先日の司法記者クラブの懇談会で、法科大学院教授の弁護士が「法科大学院内で学生のアンケートをすると、すさまじい(不満一杯の)回答がくる」(言葉は正確ではないかもしれませんが、ご容赦を)と言っておられた。

 そして、きょう、黒猫のつぶやき さんの 文部科学省の恐るべき現状認識という記事のコメント欄を読んで、愕然とする。

 匿名のコメントなので、真偽の程は不明なのだが。

 これ、本当なのか?

 これが事実なら、本当にいつか日本でもロースクールや国を相手とする訴訟が提起されるかもしれない。

 法科大学院生だけでなく、法科大学院制度のために法曹になることを諦めざるをえなかった人たちの不満も、鬱積している。

 政府は、早く梶を切った方がいいと思う。

毎日新聞の記事「質問なるほドリ:法科大学院って人気ないの?」

 毎日新聞もこんな法科大学院についての記事を掲載した。

質問なるほドリ:法科大学院って人気ないの?=回答・石丸整

 「なるほドリ」っていうネーミングのセンスはどうかと思うが・・・。そして、内容も全然「なるほど」ではないのであるが。

 法科大学院の人気がなくなっているのは、「司法試験合格率の低迷」だけではないでしょう。司法試験に合格しても、裁判官や検察官になるには採用数が増えないために狭き門だし、弁護士は就職難だし、将来に希望が持てないからでしょう。

 でも、法科大学院には人気がないとハッキリ言い切ってしまっているところはなかなか率直でよい。

 福岡の家電弁護士 なにわ電気商会さんが、面白い記事を書いて下さったので紹介します。

 質問なるほドリ 俺版

  ・・・なかなか手厳しいですね。でも、毎日の記事よりは説得力があると思う。

朝日新聞の記事「法曹養成 見直し始動」

 朝日新聞がこんな記事を掲載した。

 法科大学院離れ、どう防ぐ 法曹養成制度の見直し始動 

           (朝日新聞デジタル)

 有料などで、見られない方が多いだろうが。

 新聞紙の方の記事は「法曹養成 見直し始動 国に有識者検討会議」という表題となっており、その下に「弁護士就職難・・・進む法科大学院離れ」という表題の「高橋淳、田村剛」と記者名を付したコラムが掲載されている。

 そのコラムの内容がちょっと意外だった。

 上半分の「法曹養成 見直し始動 国に有識者検討会議」という記事は、法科大学院の志願者減を受け、撤退する法科大学院も出てきていること、弁護士の就職難などを報じ、法曹養成制度を抜本的に見直すための有識者会議が政府に設けられることが決まったことを報じるもので、特に目新しいものはない。

 しかし、下のコラムには、「えっ、朝日新聞もこんな記事掲載するの?!」とちょっと驚いた。

 先日の法科大学院制度の問題点を取り上げた東京新聞の記事にも匹敵する内容だ。

 「あと1回、受験させてもらいたかった・・・」。2009年に東京都内の法科大学院を修了した男性(30)は3度の受験に失敗。「5年以内に3回まで」という新司法試験の受験資格を失った。昨秋、法曹への道をあきらめ、人材紹介会社に就職。大学院時代に借りた奨学金数百万円を返済しなくてはならない。環境や消費者問題に取り組む弁護士を目指し、法科大学院に進学した。

 「不合格は自分の責任。でも、今、法科大学院への進学はリスクが高い」

 先日の司法記者クラブの懇談会でも、記者の中にはこのような「三振者」の話を聴きたいという人がいた。具体的なインタビューがないと、記事にはなかなかできないそうだ。

 出席した弁護士の中には法科大学院の教授もいたが、「三振した人は大変ショックを受けている状況なので、そういうインタビューは匿名でも受けたくないという人が多い。」と紹介をためらっていた。

 これはおそらく東京の朝日新聞の記者だろうが、よくこういうインタビューを取れたものだと思った。

 もっとも、この男性は「環境や消費者問題に取り組む弁護士を目指し」と言っておられるが、弁護士の眼からみると、「環境や消費者問題」に取り組んで弁護士として自立できるだけの収入を得るのはとても難しいと思う。ましてや借金の返済は困難だろう。環境問題や消費者問題には、弁護士は手弁当で取り組んでいることが多いからだ。こういう実態はなかなか学生には分からないだろう(法科大学院の教授がどう教えているかしらないが)。

 そして、こういうインタビューも紹介されている。

 都内の大学で法学部に通う4年の男子大学生(23)も、「改革の失敗で将来の芽を摘まれた」と悔しがる。社会の矛盾を追及しようと弁護士を志望していたが、悩んだ末に法科大学院への進学をあきらめた。弁護士の就職難が問題になっているのに、借金して大学院に進むのは不安が大きい。「将来を真剣に考える学生ほど、泣く泣く進学をあきらめている」

 こういう大学生はたくさんいるだろう。

 最近では、私もこういう方のブログ記事を紹介した。この方の冷静な分析に感心された方も多かったようだ。

 冷静で賢い法学部生は弁護士となる夢を諦める。

 更に、このコラムは、法科大学院教授の弁を紹介する。

 明治大学法科大学院で教える鈴木修一弁護士は「不合格者は敗者というレッテルを貼られ、法科大学院を出てもそれに見合う活躍の場がない。制度的な欠陥を自己責任として放置していいはずがない」と指摘する。

 法科大学院制度に「制度的な欠陥」があることは間違いがないだろうが、なぜ法科大学院を卒業しても司法試験に不合格となると「敗者というレッテル」を貼られることになるのかこそが問題だろう。

 法科大学院の教育に対する社会の信用が高ければ、たとえ司法試験に合格していなくても社会で活躍の場が見つかるはずではないだろうか。

 そして、朝日新聞のこのコラムは、「法曹人口問題全国会議」有志による法科大学院制度についてのアンケート結果も報告してくれている。

 法曹界には法科大学院の廃止を求める声も出始めた。弁護士有志でつくる「法曹人口問題全国会議」のメンバーが今年4~5月、全国の弁護士3215人から回収したアンケートでは、61%が法科大学院の廃止に「賛成」と回答した。

 このコラムは、最後を、このような法務省幹部の談で結んでいる。

 検討会議での議論について、法務省幹部は「大学院を閉鎖するわけにもいかない。改革ムードの熱狂から生まれたひずみをいかに修正するか。難しい議論になる」と話す。

 「改革ムードの熱狂から生まれたひずみ」というが、熱狂していたのはごく一部の学者や弁護士らにすぎず、別段国民は熱狂などしていなかっただろう。

 「ひずみ」というが、「ひずみ」どころではない。「土台」自体の欠陥のために、今にも崩れ落ちそうだというのが事実に近いだろう。

 「大学院を閉鎖するわけにもいかない。」というが、司法試験の受験資格から「法科大学院卒業」をはずせばいいだけのことではないか。それで、学生が来なくなった大学院をどうするかは、経営母体の大学が考えればいいことではないか(法科大学院制度を推進した学者の方々の好きな市場原理を尊重するとはそういうことではないか)。

 「難しい議論になる」というが、一方方向しか見ていない有識者をズラリと並べるのであれば、さして難しい議論にはならないだろう。法科大学院の統廃合、定員の削減を推進する、そのために補助金を減らす、という結論ありきの議論になりそうだ。

 ともあれ、朝日新聞がこういう記事を掲載するとは、隔世の感がある。

 「法科大学院制度の弊害」が知れ渡ってきて、朝日新聞もさすがに目を背けることができなくなってきたということだろうか。

「司法記者クラブとの懇談会」感想(その1)

 なかなか感想を書こうという気持ちになれなかったので、遅くなっていまったのだが。

 先週月曜日の夜は、司法記者クラブとの懇談会に参加した。

 例年の委員会の行事のようになっていて、弁護士の方はいつものメンバーなのだが、司法記者の方はメンバーは毎年違う。転勤や配属替えで、記者の顔ぶれは毎年変わってしまうのだ。

 このため、弁護士は法曹人口、法曹養成問題について毎年同じことを繰り返し説明し、司法記者の方からも毎年同じ質問が出る。記者は若い人ばかりである(これに対し、弁護士の方はお世辞にも若いとはいえないメンバーがほとんど)。 

 私は、某先輩弁護士に「これじゃ、なんだか徒労感を感じます。」と言ったことがあるが、先輩弁護士は「いや、記者のメンバーが変わるからこそ、やる意味があるのだよ。たくさんの記者に事実を知ってもらう機会が増えるのだから。」とおっしゃっていた。

 それで、私も毎年参加させて頂いている。

 今年の司法記者クラブとの懇談会の感想を、これから少しずつ書こうと思っている。

 ただ、「暑さ」と「仕事」と「かたづけ」のために、ブログ記事を書く意欲が薄らいでいるので、ちょっと時間がかかります。

« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

ストップ医療崩壊

  • Iryouhoukai_2   

     このチラシの中を見たい方はこちら

     医療危機打開の署名用紙(PDF)はこちら

     宛先はこちら

無料ブログはココログ

司法改革ニュース

医療過誤ニュース

天気予報