名古屋市の審議会に参加する。・・・Twitterもどき(5月11日午後8時25分)
連休明けの長い1週間がようやく終わった。
きょうの午前中は、今週最後の行事であった「名古屋市広告・景観審議会」に委員として参加した。
私は、愛知県弁護士会から推薦されてこの審議会の委員になっているのだ。
といっても、2ケ月に1度位しか開催されない上に、委員(大多数が大学教授等)の人数が多いため、なかなか日程が合わず、実際に審議に参加できたのは今日がはじめて。
はじめて参加した審議はなかなか興味深いものだった。
きょうは、名古屋市都市景観条例の
第25条の2 市長は、一定の地域における都市景観の形成上、重要な歴史的又は文化的価値があると認める建築物、工作物その他の物件を認定地域建造物資産(以下「認定地域資産」という。)として認定することができる。
2 市長は、前項の認定をしようとするときは、あらかじめ、審議会の意見を聴くとともに、その所有者等の同意を得なければならない。
に基づき、40件以上の建築物について「認定地域資産」としてよいかどうか、という審議だった。
認定地域資産となれば、市から技術的・経済的支援を得ることができる。つまり、認定されれば、名古屋市民の税金がその建築物の保存に使用されるというわけだ。
最初に市の担当者から建築物のスライド写真等による説明があった後、部会(あらかじめ建築家の方々による部会が開催されていて意見がまとめられている)の意見の説明があった。
最初はなるほど名古屋市内にもなかなか立派な歴史的建造物があるものだなあと感心していたのだが、よく見ると、中には「あれっ?それほどのものかな?」という物件もあり、また上記条例の趣旨からすると「ちょっと違うんじゃないの?」という物件もある。
案の定、委員からは反対の意見も出て、活発な議論がなされた(終了予定時刻を20分もオーバー)。
結局、2物件については意見が割れ、多数決に。
都市景観上、歴史的・文化的価値のある建築物かどうか、なかなかその線引きは難しいものだ。
私は、税金が使われるということもあって、ちょっと厳しい意見を述べてしまった(市の担当者の方々、ごめんなさいね)。
文化の保護を優先するか、市の経済的負担の軽減を優先するか、難しい問題である。
(大阪の橋下徹市長の気持ちがちょっとだけ理解できたような。)
名古屋市の開催するこういういわゆる「有識者会議」に参加したのは、実は2度目。最初は、「安心・安全で快適なまちづくりなごや条例」の制定のときだった。このときの会議もなかなか興味深いものであった。
他の分野の専門家の方々の意見を拝聴する機会はなかなかないので、今後もできる限り参加したいと思った。
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