法科大学院制度とはそこまでして維持しなければならないものだろうか。・・・Twitterもどき(5月14日12時45分)
先週末から「菊間千乃」の検索ワードで私のブログに来られる方が多い。
どうやら菊間氏がテレビに出演されたためのようだ。
グーグルでも4,5番目に例の記事が出てくる。
(「セカンドバージン」に続いて、カンベンしてよ、という感じだ。)
菊間氏について、私や猪野弁護士がどうしてこういう批判記事を書いたのかは、一般の方々にはなかなか分かりにくいところだろう。
せっかくの「サクセスストーリー」にケチをつける必要はないだろうに、というご意見もあるかもしれない。
しかし、私がこういう記事を書いたのは、菊間氏自身に対する関心のためではなく、菊間氏が「法科大学院制度の広告塔」として利用される可能性があったからだ。
菊間氏ご自身の本心はどこにあるのかは分からないが、著名人だけにその発言内容には無視できないものがあったと思う。
だから、少々面倒でも、ああいう記事を書いたのだ。
法科大学院制度は、今、多くの批判を浴びている。
先頃発表された総務省の政策評価では極めて厳しい評価がなされた。
政策仕分けの対象にもなって、「法科大学院制度は失敗」「誰にとっても不幸なシステム」「悪循環に陥っている」「早く抜本的な見直しが必要」などと国会議員から厳しい指摘をされている。
財務局からも法科大学院に対する補助金について厳しい意見が出て、文部科学省は法科大学院に対する補助金カットの方策(要するに兵糧攻め)を次々と打ち出している。
それに対して、なんとか法科大学院制度を死守しようとする勢力も依然として強い。そして、残念なことに日弁連の主流派(会長選の結果、再び「主流」派に返り咲いた)も「法科大学院制度死守」を目的としている。
菊間氏についての私の記事に関心を持たれた方は、ぜひ法科大学院制度や法曹人口問題にも関心を持って頂けたらと思います。
(右サイドの検索窓に、「ロースクール」か「法科大学院」を入力すると、記事が一杯出てきます。)
そして、Schulze BLOG さんの
ジュリナビの「新64期未登録者調査」は法科大学院の断末魔の叫びか
もぜひお読み下さい。
法科大学院制度を死守しようとしている方々が、本当に法曹志望者や学生のことを考えているのか、法曹を利用する国民のことを考えているのか、また大学の自治や学問の自由を本当に尊重しているのか、考えて頂ければと思います。
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