橋下氏と文楽。
橋下市政 揺れる文楽 補助金凍結…地方公演厳しく (産経ニュース)
橋下氏は府知事時代、それまで年3600万円あった文楽協会への補助金を、23年度には2千万円に減額。21年には国立文楽劇場(大阪市)の舞台を見て「二度と文楽を見ることはない」と突き放したこともあった。
市長就任後の今年1月、竹本住大夫さん(87)ら人間国宝6人を含む文楽技芸員(太夫、三味線、人形遣い)が、報道各社に書面を送付。「一度失われた文化・伝統は、もはや回復不可能なものです。特に大阪で生まれ育った文楽の灯は決して消してはいけない」と訴えた。
大阪の大事な文化を守ることが、大阪の経済の活性化にも繋がるのではないか。
箱物行政はもう古い。橋下氏は、「ネオン」やら「大プール」やら、派手なことの方がお好きなようだが。
おまけに今度は「カジノ」を誘致したいらしい。そんなものを作ったら、ますます借金でクビがまわらなくなる人が増えるんじゃないの。
それより、「これぞ大阪!」というようなものをどんどんアピールして、日本全国から世界から、多くの人に足を運んでもらうことの方が大事なのではないか。
この方の怒りの声も聞いてあげるべきだ。
橋下徹氏の文楽批判ツイートに対して、劇団「木ノ下歌舞伎」主宰の木ノ下裕一さんが物申す。 (togetter)
上記産経の記事でも、
一方、三味線の人間国宝、鶴澤清治さん(66)は「文楽は人形の大きさの制約もあり、大劇場では公演できない」と指摘。にもかかわらず歌舞伎より低料金(1等5800円)で公演を続けており、清治さんは「保護を頂き、国民に愛されなくては300年続く文化を維持できない」と話す。ちなみに22年度、国立文楽劇場(客席数731)の総入場者数は9万2千人、国立劇場(客席数560)の有料入場率は各公演83~99%に上り、「不入り」とは言えない。
ということなら、文楽の皆さんは随分頑張っておられるのではないか。いまどき入場率がこんなに高い舞台というのはそうそうないのでは。
私もこんなに低料金なら生で見てみたいと思った。
橋下氏は、対案、対案と言われるので、「文楽救済策」をちょっと考えてみた。
1 橋下氏自らが文楽の宣伝マンになって、マスコミで大宣伝をする。
2 「橋下市長と一緒に文楽を見よう!」というツアーを企画して、全国から参加者を募る。
(東国原氏も似たようなことをかつてやっていたではないか。)
・・・橋下氏ご自身が文楽のような高尚な伝統芸能が理解できないなら、どなたか詳しい解説者が立ち会えばいい。ひょっとしたら(可能性は低そうだが)橋下氏もそのうちに文楽を理解できるようになるかもしれない。
3 橋下氏と一緒に文楽劇場で文楽を見た後に、大阪の名所や大阪市庁舎を見学してもらう(ついでに市長ゆかりのWTCを見学してもらってもいいけど、ちょっと危険かも。参加者からは「大地震が来たら責任もてませんよ」という一筆をもらっておく必要があるでしょう)。
そして、もちろん、橋下氏との握手と記念撮影つき。お土産は大阪の名産品。
全国から橋下ファンのおばちゃん、おじちゃんが殺到するでしょう。
これで大阪は活性化。文楽も大入り。
万々歳ではないの。
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グーグルから来ました。文楽について思ったことを失礼します。助成打ち切りを批判してまで提言してらっしゃいますが、その方法で本当に文楽は救われますか?
そのイベントの参加者が思うことは、「文楽はようわからんかったけど、橋下さんに会えて楽しかったなあ」「橋下さんと握手したいわ、文楽早く終わらんかなあ」というだけでは?
文楽に入るきっかけと仰るかもしれませんが、やはりお客は正直なので、面白くなければ二度目は行きません。退屈なものは退屈です。このイベント一度きり、良い記念かもしれませんが、文楽の興盛に繋がりません。
「お客さんが文楽をどう思うかは分からない、お前の決めつけだ!」と思われたかもしれません。これをきっかけに、文楽に好印象を持ったり、理解を示してくれる人もいるでしょう。しかし、それで終わりです。毎公演チケット代を払って文楽を観に来てくれるとおもいますか?
事実、補助金がないと困るほど、客が入っていないのです。現代の一般的な感覚で、金を出してわざわざ行くほどは面白くないと思われているのです。有名アーティストのコンサートや演劇のチケットは連日満員なのに、文楽はそうではない。それが現実なのです。文楽そのものに、現状の待遇を支える魅力がないのです。
>文楽の皆さんは随分頑張っておられるのではないか。いまどき入場率がこんなに高い舞台というのはそうそうないのでは。
文楽には他の芸能と違って「国宝」フィルターという最大の宣伝効果を持つネームバリューがあります。それでこの現状です。安い値段で売っているのは、これ以上高く上げると客が来ないからです。お金がないなら、チケット代を上げればいいのでは?そんなに魅力的なら、一万出してもお客は付きます。
文楽の伝統を守るため→お金を出す
わけではありません。
人を豊かにすることに繋がると思うからお金を出す→文楽の伝統を守る
のです。それを忘れ、矢印の方向を逆にして当然と考え、公務員体制に胡坐をかいている文楽業界に考え直してもらう良い機会ではないでしょうか?文楽に関わる人たちはそれぞれ悪人ではないでしょう。真摯に努力しておられる方もいるでしょう。しかし、体制に麻痺して甘んじておられることは、現状からみて明らかです。
投稿: 綾香 | 2012年5月28日 (月) 09時06分