「通俗的イメージの濫用」の繰り返しにうんざりだが。
そうとう怒っておられるようだ。イライラ感が伝わってくる。
橋下氏のツイッター→ http://twitter.com/t_ishin
橋下氏は、今週月曜日に放映されたTVタックルにおける福岡政行教授の批判発言に怒りのツイッターを繰り返している。
私はネット上で福岡教授の発言を見てみたが、福岡教授は「橋下氏は職員らにイエスマンばかりを求める。」「ヒットラーのようになっている。」「維新の会は大学の同好会のよう」等と発言していた。福岡氏は情報源をはっきりとは言わなかったが、維新の会への入会を誘われた人(大金持ち)や府議、市議周辺の人のようだ。
橋下氏のこの福岡教授の発言に対するツイッターにおける批判は、例のごとく「通俗的イメージの濫用」の繰り返しだ。
橋下氏によれば、政治学者であっても、現実に行政実務に携わった(大臣になったり特別顧問になったりすることのようだ)ことのない学者は、橋下氏を批判することが許されないらしい。
一方で「批判してもらってもいい」と言いながら、「行政実務を経験した人でないと現場を知らないから橋下氏(とその政策)を批判することは許されない」らしい。
それじゃ、大方の国民は橋下氏を批判できないんじゃないの?!と突っ込みたくなる。
その他にも、文句を言うなら「対案を出せ」攻撃もあった。
対案を出せない人は批判するな、というのはおかしいだろう。現実に対案を出せなくてもおかしい政策におかしい、「改革」という名の「改悪」はやめろ、と言って何がいけないのか。
大体、この人の学者批判のパターンは決まっている。
(一方で学者やジャーナリストであっても、橋下氏に肯定的な人に対してはガラッと態度を変え礼儀正しくなり繰り返し「ありがとうございます。間違ったらどんどん批判して下さい。」と言う。その二面性には驚かされる。)
それにしても、あまりに口汚いののしりようだ。
私は、懲戒請求扇動事件当時の弁護団や弁護士会を批判する橋下氏のブログを読んでいるので、今さら驚かないが(あのときは、もっと汚い言葉が羅列されていた)。
こういう方に「教育目標」を設定してもらうことに、本当に大阪府民、市民は抵抗ないのだろうか。
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大阪市職員アンケート事件については、労働委員会から凍結の勧告が出たようだ。
大阪市アンケート「違法のおそれ」 府労働委が勧告書(朝日新聞)
当然のことだが、
労働委員会が労働組合法違反の有無の審査手続きに入る前に、違法性を示唆する勧告書を出すのは極めて異例だ。
そうである。
それだけ異例の事態だったわけだ。
しかし、橋下氏は今度は職員のメールも調査し始めたらしい。
こちらの方はアンケートと違い違法性の有無については疑問であるが、このような強権的なことばかりやっていると職員が萎縮してしまい業務に差し障りが出ることも考えるべきだろう。
橋下氏は、直ぐに自治体の運営を大企業の経営にたとえるが、大企業の経営者ならこんなことばかりをやっているとどうなるか、デメリットもよくご存じのことだろう。どなたか進言して下さる方はおられないのだろうか。
土光敏夫氏がご存命なら、なんとおっしゃるだろうか。
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