なぜ弁護士法人が「回転すし屋」をやる必要があるのかが問題だ。
朝、ボ2ネタを見て知ってはいたが、打ち合わせの後に事務所に戻ってこちらを拝見してびっくり!
アディーレ法律事務所が回転寿司事業に進出(Schulze BLOG)
新規事業開発担当者求人(アディーレ法律事務所)
私たちアディーレ法律事務所は設立7年目,国内法律事務所では最多の全国12拠点を展開(平成23年6月現在)しています。所属する弁護士・司法書士は70人以上,事務員も含めると490名と,それなりの規模にはなってきました。
しかし,私たち弁護士業界は弁護士の大増員時代を迎え,競争が激化してきたことも事実です。この競争時代に当事務所は新たなリーガルサービスを構築・提供することで対応して参りましたが,リーガルサービスにこだわったり,リーガルサービスと親和性のある領域に限定してサービスの拡充を行っていたのでは,組織としての大きな成長が見込めないことが分かってきました。
要するに弁護士需要は頭打ちってことですね。
で、どうするかというと、
そこで私たちは,リーガルサービス『ではない』市場の可能性を求め,新たなステージに踏み出しました。一例を挙げれば,通販,保育,介護,葬儀,アジアへの展開も含め,あらゆる可能性を模索し続けています。リーガルサービスとの親和性なんて不要です。むしろそのような限定は,視界を狭めるだけです。
まるで、商社みたいですね。
こういうことは、いろんな企業が考えていることでしょう。でも、どうして弁護士法人が?
アディーレ法律事務所の代表弁護士の石丸幸人氏の経歴をみると、弁護士というよりもむしろ企業家の側面が強そうだから、こういうことを考えられても不自然ではない。
でも、弁護士法人が「リーガルサービスとの親和性なんて不要です。むしろそのような限定は、視界を狭めるだけです。」なんて言い切ってしまうことは、むしろマイナスなんでは?
(「ビジネス」を目的とする企業に対して、弁護士法人が「リーガルサービス」を提供する、というのなら分かるのだが。)
そして、どうもよく分からないが、回転すし屋には弁護士法人のグループ企業であるメリットというものがあるんでしょうか。
まさか、あの弁護士バーみたいに、すし職人が弁護士ということを売り物にするんじゃないでしょうね。
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コメント
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>そして、どうもよく分からないが、回転すし屋には弁護士法人のグループ企業であるメリットというものがあるんでしょうか。
分からないことがミソなんです。
投稿: YO!! | 2011年12月12日 (月) 10時03分
弁護士業も、一職業にすぎないという味方をすれば、さほど不思議ではありません。
司法改革とは、まさにそのようなことを肯定するための改革なのだと思います。
なぜなら、普通の営利事業と同様の「競争」であることを、承認されているからです。
投稿: 弁護士HARRIER | 2011年12月12日 (月) 17時58分