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2011年10月 4日 (火)

ある渉外系弁護士とある元法務部長さんの感想

 私の これがロースクールの教育理念の成果か?! にアクセスがあまりに多いので(きょうは3,500位のアクセス数だった)、どこにリンクされているのかと思い、リンク元データを見たら、

 リンク先の一つに

 ある新司法試験合格者のブログについて

   新米邁進!(とある新米企業法務弁護士による独り言ブログ)

 というブログが見つかった(経由のアクセス数はそれほど多くはないが)。

 なかなか気配りのきいた冷静な文章を書かれる方だなあと思い、ご紹介しようと思っていたら、落合弁護士に先を越された!私と同じことをされたのだろう。

 コメント欄の元法務部長さんのコメントも具体的で説得力のある内容だ。渉外弁護士も大変厳しい状況下にあるということがよく分かった。

 渉外弁護士に現実に求められているものというのは、コメント欄の元法務部長さんのおっしゃるとおりなのだろう。

 あっ、ブログ主さんが丁重なコメントのお礼をされている。さすがの気配り!(私はちょっと見習わないと。)

 確かにこのブログ主さんは、あの渉外事務所に内定した司法試験合格者さん(以下「Aさん」といいます)とは、かなり人間性に違いがあるようだ。

 ただ、

 また、法科大学院制度が悪いといった論調もあるようですが、そもそもこの合格者はブログを見る限り200番台後半での合格のようですので旧制度の下でも受かっていたわけですし、またこの合格者はロースクールはものすごく嫌だったというような事を書いていますので、あまり法科大学院制度は関係無く、この人個人の考え方の問題なのではないかと思います。

 は、ちょっと違うと思う。

 あれはAさん固有の考えではないでしょう。

 どこからかの「刷り込み」があったとしか思えない(その点は、私は落合弁護士と同じ意見だ)。それに、そういう考え(刑事弁護なんか自分たちには関係ない、司法修習は廃止になってもいい等)の渉外弁護士がいるということは、Aさんのブログが話題になる前から、弁護士間の噂で聞いていた。

 だから、むしろやっぱりな、Aさんは正直だな、と思ったのだ。

 それから、ロースクールにも責任がない、とは思えない。

 そもそも、あの具体的には何を教育するのかよく分からない「法曹の人格向上」を教育理念としてロースクールは設立されたのだ。そして、受験勉強に偏らない「点からプロセス重視」による教育をめざしたのではないのか!

 旧司法試験のもとではそのような教育の場がなかったから問題のある法曹がいた、だから人格向上教育をプロセスとして行えるロースクールが必要だ、ということだったのではないのか!

 ロースクールでは、法曹倫理も、刑事弁護人の仕事の重要性も検察官の仕事の重要性も教えていなかったのか!

 このAさんのブログ記事とコメント欄の記載を読むと、礼儀を知らないとか、未熟だからとか、若いからとか、そういうレベルの問題ではないように思う。

 確かにこのAさんのような人は旧司法試験下でも生まれていたかもしれない。しかし、それを是正するために、佐藤幸治氏らが「ロースクール必要論」をぶって、政治家を説得したのだ。

 それでも司法修習が2年間あったときは、実務修習でいろいろな刑事弁護人の仕事や検察官の仕事を間近でじっくり(それでも時間が足りない位だったが)見ることもできた。だから、最初はAさんたちのような偏見を持っていても、是正される可能性があった。実際の司法の現場を見て体験することで、自らの世間知らずを思い知り、成長する機会も与えられていた。

 それが、今や実務修習に時間などかけられず、ちょっと素通りするようなものだ。そんな短い時間で、どうして本当のことが分かるのか。

 (今や、刑事弁護人や検察官との懇談会(飲み会)に参加するのにも、修習生はお金のことを心配しなければならないようだ。貸与制になると飲み会には参加できないとアンケートに書いた修習生のことを攻撃された人がいたが、そういう飲み会で出る先輩たちの本音というのは大変貴重な財産となることもあるのだ。将来を決めるきっかけになることもあるかもしれない。それをそんなに目くじらを立てて責めるようなことなのか。)

 法科大学院協会は貸与制にも司法修習の短縮にも賛成している。そのうち、司法修習など必要ないと言い出すかもしれない。

 それなら、ご立派な教育理念を実現し、司法修習に送り込む前にAさんのような考え方を是正すべきだろう。

 ・・・法科大学院については知れば知るほど怒りが増してくる。きょうは、このへんにしておきます。

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弁護士」カテゴリの記事

コメント

寺本先生、

はじめまして。「新米邁進!」というブログを運営している者でございます。いつも先生のブログを拝読し勉強させて頂いております。この度は私のような若輩が生意気にもやや批判めいた記事を書いているにもかかわらず、好意的に記事をご紹介頂きどうもありがとうございます。
法科大学院制度につきましては、まだ自分の考えが詰めきれておらずコメントが難しいのですが、司法修習については、法曹三者を内側から見ることができ、また法曹界の先輩の本音を聞くことができる非常に貴重な機会であると考えております。法科大学院制度や司法修習制度のあり方については、先生や法曹の諸先輩方、同期や後輩達、また法科大学院の教授等色々な立場の意見を見聞しながら自分の考えを詰めていきたいと考えているところです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

shinmai-lawyer さんへ
 ご丁寧なご挨拶、ありがとうございます。

 私は、渉外弁護士の方が全員Aさんのような考えではないとは思っています。
 でも、私のブログを読んで頂くとお分かりでしょうが、Aさんだけではないとも思っています。

 かなりの数の渉外弁護士や企業法務弁護士の方が(あそこまでとは思いませんが)司法修習不要や弁護士会・会務不要と内心では思っておられるのではないかと疑っております。

 また、法曹人口や法曹養成問題についても他人事か派閥(事務所の長の方が入っておられる派閥)の方針に従うだけで、国民や会員のことを本気で考えておられない方が多いのではないかとも疑っております。

 もし shinmai-lawyerさんがそうではないのでしたら、これらの問題についてもぜひ真剣にお考え頂くきっかけになればと思います。

 今後ともよろしくお願いします。

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