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ねこちか2

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2011年9月18日 (日)

「赤と黒」(スタンダール著)の話(その1)

 「赤と黒」はサマセット・モームが世界の十大小説にも選んでいるスタンダール原作の名作である。

 (最近、NHKが放映している韓流ドラマのことではない。念のため。)

 この小説は、高校生の頃に読んだ。当時、とても強い印象を受けた。その後も、時々本棚から取り出して読んでいる。

 「砂の器」を見て、ちょっとこの小説のことを思い出し、また読んでみたくなった。

 「砂の器」の犯人和田英良は、社会の底辺からはい上がって大臣の令嬢と婚約までするが、過去を知る恩人三木巡査を殺してしまう。

 こういう「社会の底辺からはい上がって成功した人間」が「過去を知る人物」を殺害するというストーリーは日本の小説にはよくあるようで、たとえば水上勉氏の「飢餓海峡」もそうだし、松本清張氏の他の小説にもいくつかあったと思う。その犯人が殺すのが過去に愛してくれた女性というものも多い。

 「赤と黒」も、やはり社会の底辺からはい上がった主人公ジュリアン・ソレルが貴族の令嬢マチルドと婚約し出世を目前にして、過去に愛してくれた年上の女性レナール夫人を殺そうとする(但し、未遂に終わる)というストーリー。もっとも、殺そうとする動機は、松本清張氏や水上勉氏の小説のように過去を隠すためではなく、計画性も全くないのだが。

 なにしろ名作なので、きっと松本清張氏も水上勉氏もこの「赤と黒」は読んでいることだろう(そもそも、小説家なら読んでいない人はいないだろう)。

                 typhoon

 この「赤と黒」は、とても古典小説とは思えない。何度読んでも現代に通じるものを感じ新鮮だ。

 ジュリアン・ソレルの独白の記載が多い小説なのだが、その独白を読むと現代の若者の思考とあまり変わらない気がする。

 ナポレオンが失脚した後の王政復古の時代。抑圧された閉塞的な時代であり、社会の底辺に育った若者が出世する望みの持てない時代であった。貴族らは革命の不安を抱きながらも退廃的な生活をし、聖職者らも出世しか考えない堕落した者が多かった。

 ジュリアン・ソレルは、貧しい木挽き職人の息子で、金のことしか頭にない父親に育てられた。当時は、いくら頭が良くても貧しい若者が出世するには聖職者になることしかなく、ナポレオンを崇拝しつつも神学を勉強したジュリアンは、ラテン語ができることをかわれてレナール家の家庭教師となる。

 この時代背景はフランスの歴史を勉強しないとなかなか理解できないのだが、小説からは野心を持つ優秀な若者が希望を持てない時代の雰囲気というのが、ふつふつと伝わってくる。

 この雰囲気や空気感は、今の日本に似たものを感じる。

 バブルが過ぎ、新自由主義の時代となって、格差社会が進み、富める者はますます富み、貧しい者はいつまでも貧しいまま。その格差はそのまま次の世代にも継承される。

 「赤と黒」は、今の日本に舞台をおきかえても立派に成り立ちそうだ。

                  (つづく)

  

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