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2011年8月

2011年8月30日 (火)

「早春スケッチブック」(テレビドラマ)の話(追記あり)

 先日、俳優の竹脇無我さんが亡くなり、それを報じる記事に出演されていたドラマが紹介されていた。

 それを見ていて、なんだかドラマを見ていた時代のことを思い出してしまった。

 「姿三四郎」以外には、リアルタイムで見たのは「岸辺のアルバム」(山田太一氏脚本)「坊ちゃん」くらいだが。

 竹脇さんは坊ちゃんを演じるにはちょっと憂いがありすぎて、必ずしもはまり役ではなかったと思う。米倉斉加年さんの赤シャツはピッタリだった気がするが。

 「岸辺のアルバム」は当時とても話題になったドラマであった。竹脇さんは、今までの好青年ではない役所であった。ただ、私にはあまり印象が残っていない。なにせ、このドラマ、次から次へと家族にとんでもない事件が発生するのだから。

 岸辺のアルバムは家族の崩壊を描いていて今見ても大変な問題作だろう。当時、視聴率もよかったと思う。ただ、東日本大震災があった後だから、当分は再放送されないだろうなあ(見た方はこの意味が直ぐにお分かりだろう)。

 私はあのテーマ曲(『ウィル・ユー・ダンス』ジャニス・イアン)が耳に残っている。なつかしくてちょっと聴いてみたが、やはりいい。今聴いても、ちっとも古くさくなくてオシャレである。

 ドラマ自体はあまりに深刻な内容だったので(最後に僅かな救いがあるものの)、正直なところ、あまり好きなドラマではなかった。もう一度見たいかというと、ちょっと違う。

 しかし、山田太一氏の脚本には力があり、見始めるとつい見てしまうドラマだった。

               typhoon

 「岸辺のアルバム」のことを思い出し、山田太一氏の脚本のドラマのことを思い出していたら、「早春スケッチブック」を思い出した。

 「早春スケッチブック」なら、もう一度見たいと思う。

 早春スケッチブックは再放送で見た。全話見たわけではないが、最初にたまたま2,3話見て、すごいドラマだなあと思った。こんなドラマをやっていたのか、と驚いた。

 その後、DVDを借りて見たが、やっぱりすごいわと思った。やっぱり山田太一氏はただ者ではない。

 このドラマは、ハッピーエンドではないものの、さわやかさが感じられる終わり方である。若い人たちが主要人物になっていて、「早春」の題名どおりのさわやかさもある。

 役者さんたちの演技もとてもいい。

 特に山崎努さんは、これが代表作といってもいいのではないだろうか。迫真の演技である。 

 やさしい(但し、昔はやんちゃだったらしい)お母さんという珍しい役所の岩下志麻さんもとてもいい。「極妻」のイメージが強いが、このドラマを見ると、こういう役もうまい。さすがだ。

 平凡だが一生懸命働いて家族を守っているお父さんの河原崎長一郎さんは、(演技であることを忘れてしまうほど)はまっている。

 二人の子供を演じる鶴見辰吾さん、二階堂千寿さんも、とても自然で上手である。

 今みても、このドラマは新鮮な感動を呼ぶと思う。当時は一見地味なので視聴率はあまりよくなかったらしい。しかし、その後は、評価が高まっているようだ。山田太一氏の代表作との声もあるらしい。

 平凡な家族の日常をたんたんと描く中に、平凡とはほど遠い非日常の世界を生きてきた異質な男を登場させて、生きるとはどういうことか、家族とは何か、を問いかけるという強いメッセージ性を持つドラマである。

 山田太一氏は「男たちの旅路」では主人公に少々お説教くさいセリフをはかせていて、ちょっと鼻につくという方もおられるかもしれないが、このドラマではちゃんと「おとしまえ」がついているので許せる気がする。

 私は、男たちの旅路の鶴田浩二さんのお説教よりも、早春スケッチブックの山崎努さんのお説教の方が好きだな。

 さて、ストーリーはあえて書かないが、若い人たちにもぜひ見てもらいたいドラマである。

・・・・・最近、ドコモの携帯電話のCMに山崎努さんが登場しているが、ひょっとしたらこのCMの制作者は「早春スケッチブック」のファンなのか?

                 thunder

 最近、私はテレビドラマを見ていない。面白いドラマがないからだ。

 「岸辺のアルバム」や「早春スケッチブック」や「男たちの旅路」は、ずっと心に残るドラマだと思う。ドラマを制作した方々、脚本家、俳優さんたちの魂がこもっていたからだと思う。

 今のテレビドラマの中に、見た者の心にいつまでも残るドラマというのはあるのだろうか。

 先頃、某局で韓流ドラマの放映が多すぎることが話題になっていたが、日本のテレビドラマ制作者はもっと奮起すべきではないだろうか。低予算でもよいものは作れるはずだと思う。

 昨年叔母が入院したので見舞いに行ったとき、叔母が「病室ではテレビを見るくらいしか楽しみがないけど、うるさいのばかりで見るものがない。すぐにスイッチを消している。」と言っていた。

 世の中にはテレビドラマを唯一の楽しみとしている人もいるのである。          

追記:

「週刊現代」7月16・23日合併号が「懐かしのテレビドラマベスト100」という記事で、1位に「岸辺のアルバム」、3位に「早春スケッチブック」を選んでいた。ちなみに、2位は「北の国から」。

 ドラマのオールタイム・ベストを選ぶのは難しい (All About ) 

 「岸辺のアルバム」は当時から話題のドラマだったので分かるが、視聴率が悪かった「早春スケッチブック」が3位とは意外。うーん、やっぱり選者の年齢によるのか・・・。

 フジテレビは、韓流ドラマを流すのもいいが、「早春スケッチブック」の再放送をしてくれてもいいのではないか。

  「本物のドラマは違う」ということがよく分かると思う。

きょうは起案日・・・Twitterもどき(8月30日午前9時30分)

 8月ももうすぐ終わってしまう。

 最近は秋の気配を感じることが多くなった。

                maple

 日曜日の午後、大阪から福知山線に乗って宝塚方面に出張した。あの事故現場も通ったのだが、見過ごしてしまった。

 JR福知山線脱線事故(ウィキペディア)

 あの事故からもう6年も経過しているのか・・・。時の流れは早い。

 しかし、今でも、あの無惨に変形した車両の写真は忘れられない。

 最も安心な乗り物であると信じていた電車でこのような大事故が起こったことに衝撃を受けたものだった。

 ウィキペディアでは、事故の間接的要因の欄に、

JR西日本の経営姿勢が抱える問題

国鉄時代から並行する関西私鉄各社との激しい競争に晒されており、その影響からか、民営化後のJR西日本にも競合する私鉄各社への対抗意識が強かったとされて、私鉄各社との競争に打ち勝つことを意識するあまり、スピードアップによる所要時間短縮や運転本数増加など、目前のサービスや利益だけを優先し、安全対策が十分ではなかったと考えられる。

また同社においては、先述の競争の激しさや、長大路線を抱えている点から、従業員がダイヤの乱れた時における乗客からの苦情の殺到を過度に恐れていたとの指摘もある[4]

同社の安全設備投資に対する動きが鈍かった背景には、先述の私鉄各社との競争などによるサービス競争を優先させたほか、民営化後多数の赤字路線を抱えていたこと、阪神・淡路大震災で一部の施設が全壊ないし半壊するなどの被害を受けたことや、山陽新幹線のコンクリート崩落問題で多額の支出を強いられたこと、さらには一部の株主が利益に対する配当を優先させる要求に出たこと[5]などが挙げられる。

 との記載がある。

 事故当時から、ゆきすぎた競争が事故の背景にあったとの指摘がなされていた。

 最も安全が求められる鉄道会社、航空会社、バス会社などが、乗客の命よりも企業利益を優先させることは絶対に避けられなければならない。

 この事故の後、新自由主義についての疑念がいろいろな場面で取り上げられるようになったという印象である。 

 ・・・そんなことを考えながら、福知山線の列車に揺られていた。

              libra

 日曜日に往復6時間かけて出張し、帰宅が午後10時過ぎだったのだが、月曜日には予定がしっかり詰まっていた。

 提出期限のせまっている起案があまりできていない。

 調査や検討しなければならない問題もたくさんある。

 秋には担当事件がいろいろと動きそうだ。

 そんなわけで、当分、ブログでまとまった記事が書けそうもない。

 司法修習生の給費制の行方は目が離せない状況なのだが・・・。

 法曹養成制度や法曹人口問題についても、この秋には何らかの動きがありそうだし。

 なんだか心落ち着かない8月の終わりである。

 ・・・しかし、きょうは起案を優先!  

2011年8月26日 (金)

この気持ち、分かるわぁ!・・・Twitterもどき(8月26日午後7時50分)

 記録や書類で錯乱した机の上を少しかたずけようとはじめたら、どっと疲れが出て中断中。

 そんなとき、この記事を読んで、笑いがこみ上げてくる。

 マツコ・デラックス、石原都知事への怒りで体調回復「"こいつ"が元気なうちは闘いつづける」

  (ニコニコニュース)

 「体調が悪いのが少し改善されたのは、石原慎太郎がきっかけだったのよ」

と告白した。その理由について、マツコ・デラックス氏は

「石原慎太郎が、地震の直後に『天罰』発言をしたでしょう。それ以前にも、ゲイを侮辱した石原慎太郎のことを、アタシは、大っ嫌いだからさ。『このクソ親父め。"天罰だ"とかまたバカなことを言いやがって』と言いながらずっと怒っていたら、それでいつの間にか元気になったのよ」

とし、さらに

「石原慎太郎がアタシを元気にさせているんだと考えると、ちょっと感謝しているわ。こいつが元気なうちは、絶対にアタシは闘いつづけてやるぞ、と思っているのよ」

と皮肉と感謝(?)を込めつつ、石原都知事について語っている。

 この気持ち、分かるわぁ!

 私も相手の代理人が憎たらしいと、俄然やる気が出てくるからな。

 司法改革問題だって、S氏やN氏への憎しみを思い起こすと、俄然やる気の出てくる方々が多いだろう。

 ・・・マツコ・デラックス氏と石原慎太郎氏の対談を見てみたい。

事故とは取り返しがつかない悲しいもの。・・・Twitterもどき(8月26日午後5時50分)

日曜日に関西方面への急な出張が決まり、準備中。

 そして、近日中に完成しなければならない医療過誤訴訟の準備書面もあって、文献や判例を調べているのだが、なかなか使えそうなものが見つからない。

 盆明け後に急に涼しくなったので、ちょっと疲れが出てしまい、仕事の能率が上がっていない。しかし、そうもいってはいられない。今週末はやらなければならないことが一杯だ。

 私は、今、医療過誤事件で、死亡や重篤な後遺障害が残ってしまった事案をいくつか抱えている。それらの事案を分析すればするほど、事故というものは取り返しがつかないものであると実感する。

 ちょっとした油断や準備不足、判断ミスが、時に重大な結果をもたらし、多くの人が長い辛苦の道のりを歩まざるをえなくなるのだ。

 それは決して損害賠償などで補えるようなものではない。しかし、被害者がその損害賠償を得るのにも、また大変な辛苦が待ち受けているのだ。

                libra

 福島第一原発事故は、今、原発事故調査会による調査中である。

 【徹底解説・政府の原発事故調査・検証委員会とは?】 (NHKかぶんブログ)

 126人からの聴き取り調査が終了したとのことである。

 聴取時間は既に計300時間!

 126人に聞き取り調査~原発事故調委員長 (ニッテレNEWS 24)

 年内に中間報告をまとめるとのことだ。

 原発事故は、わずか数日の失敗のために、気の遠くなるような甚大な被害をもたらし、気の遠くなるような時間を要する調査が必要となり、気の遠くなるような莫大な被害弁償が必要となるのだ。

 菅首相をはじめとする事故当時の責任者は、このことを肝に銘ずるべきだ。

 上杉隆氏の言われることもよく分かる。

「戦犯」たちによる代表選が始まる――菅内閣の閣僚たちに首相の資格はない

 (ダイヤモンドオンライン)

 川内博史、原口一博両衆議院議員の粘り強い調査の結果によれば、事故発生当日、福島第一原発の緊急冷却装置が人為的に3度にわたって止められていたという。この信じがたい行為自体は、政府も、東電も認めている。問題は、なぜ、そのような愚かな行為をしたのかということだ。

 装置を止めたのはあるひとりのオペレーターによるものだが、仮に、そうしたことをしなければ、メルトダウンも、メルトスルーも、その後の放射能の拡散も防げたかもしれない。

 それを考えれば明らかな人災、いやもっといえば犯罪である。言葉は強いが、テロ行為に匹敵する悪行である。

 原口氏、川内氏は、繰り返しその理由を問い合わせている。にもかかわらず、この数ヵ月間、明確な回答は得られていない。

 これは本当なのか!

 本当ならスリーマイルと同様の事故だったことになる。

 原発事故調査委員会には、その配置や人選に疑問の声もあるが、とにかくしっかり調査して頂きたい。

 そして、あの日航ジャンボ機墜落事故のように、後々疑問が残るような調査結果とはならないことを期待します。

※ 日航ジャンボ機墜落事故については、いまだに乗務員や遺族の中に事故調査委員会の報告書に納得していない方が多いようなのです。

 参考: 123便特集 (J4-JAL Flight Crew Unions)

2011年8月25日 (木)

民主党・法曹養成制度検討プロジェクトチーム中間とりまとめ(メモ)

前川清成議員のHP「国会レポート」から見ることができます。

 http://maekawa-kiyoshige.net/report.html

 現在の法曹養成制度の問題点についてのご指摘はもっともなことばかりである。

 ただ、「貸与制」に関する「とりあえずの結論」って何なんでしょう?

谷垣自民党総裁が既に「ツイッター対話集会」なるものを開催していた。

 昨日、私のブログ記事に、

・・・ところで、国会議員の方々は皆さん、ツイッターで情報や意見を発信されている。

 これからはツイッターを利用して国会議員に陳情することもできるのだろうか。

 (私は、ツィッターをやっていないので、よく分からないんですがね。)

と書いたのだが、自民党の谷垣総裁は既にこんなことをやっていた。

 「ツイッター対話集会」を開催 政党として初の試み
谷垣総裁が率直に語る 広報本部

広報本部は23日、谷垣総裁が、簡易型ブログ「ツイッター」での質問に、その場で答える「ツイッター対話集会」を開催しました。

 同集会は、7月にオバマ米国大統領が行った同様の集会をモデルにしたもの。わが国の政党では初の試みです。司会は「iモード」を立ち上げたことで知られる夏野剛氏が務め、集会の模様は、動画サイト「ニコニコ動画」などで生中継されました。

 面白そう。ニコニコ動画見ればよかった。

  最近は民主党の総裁選の話題ばかりなので、自民党もここで注目度をアップしておきたかったのだろう。

 谷垣総裁のツイッターはここ→http://twitter.com/#!/tanigaki_s

 谷垣総裁が質問を受け付けたツイッターはここ→http://twitter.com/#!/search?q=%23AskTanigaki

  それにしても、世の中変わったなあ。

 今度の民主党の総裁もやってくれないか。

 もうちょっと宣伝してからね。

追記:ニコニコニュースの記事

自民・谷垣総裁、ツイッター対話集会で"政界再編"語る「民主党は早晩、割れざるを得ない

 谷垣総裁は弁護士なんだし、司法改革問題についてどう思っておられるのかも聞いてみたい。

2011年8月24日 (水)

前川清成議員のツイッターでは。

 前川清成議員のきょうのツィッター

http://twitter.com/#!/k_maekawa/status/105979520661725184

には、

民主党・法曹養成制度プロジェクトチームで、抜本的な見直しまで貸与制施行延期がとりまとめられたり、いろいろありました。

とあった。

 これは、「法曹養成制度の」抜本的な見直しがなされるまで、司法修習生の給与の貸与制施行は延期する、ということでプロジェクトチームの意見がまとまったということでしょうか?

 確かに時間がないので、法曹養成の抜本的見直しは無理でしょうから、「延期」というのも一つの選択だと思います。

 きっと、ここまでたどりつくまでには紆余曲折があり、大変な尽力をなされたことでしょう。

 前川先生、お疲れ様でした。

中村哲治議員のツィッターでも。

中村哲治議員は、8月19日のツイッター

http://twilog.org/NakamuraTetsuji/date-110819/asc

で、

民主党法曹養成PT。司法修習生の給費制の継続が争点になっている。給費制から貸与制に変わることで法曹志願者が更に減ることが見込まれる。法科大学院の失敗も総括しないで給費制だけ見直すのは司法の劣化に繋がるというのが党内の大方の意見。

と語っておられます。

 やはり、民主党内では、「法科大学院の失敗の総括」が必要という議員が多いようだ。

 中村哲治議員は弁護士ではないが、「前法務大臣政務官」として法科大学院の惨憺たる現状について知っておられることも多いのだろう。

 もっとも、給費制の廃止によって法曹志願者が減る割合よりも、法科大学院制度のために法曹志願者が減っている割合の方がはるかに高いと思う。

 しかし、もともと、給費制の廃止や司法修習期間の短縮は、司法試験合格者数の増大で見込まれる法曹養成のための国家予算の拡大を、法科大学院制度の導入とタイアップして食い止めることが目的だったはず。

 問題の多い法科大学院制度の見直しもせず、給費制のみを見直すというのは、もともとおかしいのだ。

 法曹志望者に高額な法科大学院の学費を負担させたままにして、更に給費制を廃止するというのはいかがなものか。

 ・・・ところで、国会議員の方々は皆さん、ツイッターで情報や意見を発信されている。

 これからはツイッターを利用して国会議員に陳情することもできるのだろうか。

 (私は、ツィッターをやっていないので、よく分からないんですがね。)

 

京野きみこ議員のブログでも。

 京野きみこ議員のブログ ハム'ず ひとりごとには、民主党・法曹養成制度検討プロジェクトチームでのヒアリング結果について、京野議員の率直な感想がつづられている。 

(ちなみに京野議員は弁護士ではありません。)

 動かない国会

 ヒヤリングや資料を通して浮かび上がったのは、鳴り物入りで始まった法曹養成制度の無残な現状。法科大学院に対する文科省の箸の上げ下ろしにまで容喙するような、過度な介入、教員不足、カリキュラムの混乱などなど、羅針盤なき荒海での航海を強いられているような現状に、呆れる。
 これは、法科大学院関係者からのヒアリングを受けての感想かなあ。
 一体、平成16年度に始まった法科大学院制度への改革の号令は誰が出し、失敗の責任は誰が負い、再生の道筋をつけるのは、どこなのか?
 原発問題に共通する、計画段階や制度設計段階における、目を覆うような、無責任体質、楽観主義的な無謬主義がここにも見られる。もしかしたら、これも、日本が抱える意思決定の主体の曖昧性という病根から発生する現象の一つなのではないか、と疑う。

 しかし、民主党も法科大学院制度の設立に積極的には反対しなかったはず。

 司法改革関連法案には、党として明確に反対の意思表明をしなかった。

 (もっとも、反対しなかった日弁連の責任の方が重いですが。)

 法科大学院を中核とする法曹養成制度の設計ミスについては、吉野議員の感想に共感を覚える。

 全く、どうしてこんな残酷で無責任な制度をつくってしまったのだろうか。

 安全設計がなっていなかった原発と確かに似ている。

 想像力の欠如のなせるわざか。それとも、分かっていても、別の意図や利権のためにつくられたのか。

 そもそも、米国の年次改革要望書を契機に導入された新制度だから、いわば外圧による改革であって、どのような法的社会を構築するか、という真摯な国内議論の醸成によって成されたのではない。
 それにしても、高額な法科大学院三年分の授業料を負担して、結局、合格出来ずに法曹の道を諦めた若者たちを思えば、制度設計の段階で、少し考えれば分かるような失敗要因を排除する程度に、専門的で理知的な方々に委ねるべきだったと思う。破綻寸前の新制度を再考するフォーラムに、政治的意思を活かす事が肝要だ。

  こちらもごもっともだ。

 司法審の委員の人選に問題があったと考えざるをえない。

 裁判員制度にせよ、司法試験合格者数の激増にせよ、また(司法試験合格者数の増大による法曹養成のための予算の拡大をくいとめるための)法科大学院制度の設置や司法修習期間の短縮、そして司法修習生の給費制の廃止にせよ、国民的議論がなされた結果ではない。

 そして、現在の失敗は、本当に「少し考えれば分かるような」要因からなっている。

 京野議員は、「専門的で理知的な方々に委ねるべきだった」と言われるが、「専門的で理知的」であったはずの司法審の委員はその「少し考えれば分かるような」要因に気づかなかったのか、それとも気づいていても目をつぶっていたのか。 

 京野議員は、「破綻寸前の新制度を再考するフォーラムに、政治的意思を活かす事が肝要だ。」と言われるが、(人選自体に問題のある)法曹養成検討フォーラム自体に対してどうやって「政治的意思」を活かすのだろうか。

 このままでは、フォーラムは司法審の二の舞になりかねないと思う。

 ぜひ「政治主導」で国会を動かし、この問題を解決して頂きたい。

2011年8月23日 (火)

前川清成議員の法曹養成制度検討PTについてのブログ記事

 民主党の法曹養成制度検討プロジェクトチームでは、今、有識者のヒアリングが実施されているようだ。

 前川清成議員のブログ 8月19日(金)

 【司法修習生の給与】
 午後1時から民主党・法曹養成制度検討プロジェクトチームです。
昨日に引き続き3回目の有識者ヒアリングです。今日は文科省から昨日の宿題、つまり法科大学院における受験指導に関して説明を受けた後、日弁連、法科大学院生、元姫路獨協大学法科大学院長らから意見を伺いました。

 元姫路獨協大学法科大学院長の竹橋正明弁護士は、私の高校、大学の先輩です。貴重な体験をお聞かせ頂きましたが、なんと昨日、面識もない文科省の役人から電話があり「明日はどうして出席されるのですか?誰からの依頼ですか?どんな話をしますか?」と、探りを入れてきたそうです。いや、役所は自らの権益を守るためなら一生懸命です。

 なかなか意味深な記載である。文科省は、総務省や国会議員によるヒアリングには神経をとがらせているのだろうか。

 しかし、法曹養成問題については、あちこちでヒアリングがなされていますね。

【法科大学院】
 民主党・法曹養成制度検討プロジェクトチームは今月3日に立ち上がりました。私が、その事務局長に就任しています。8日に役員会を開催し、11日、昨日、今日と法務省、最高裁、文科省や日弁連、元法科大学院教員などからのヒアリングを行いました。
 法科大学院構想が破綻したこと等に関しては、参加した議員らの意見はほぼ一致しています。法曹養成制度全体の見直しが必要なことも、ほぼ全員の意見が一致しています。

 参加した民主党議員の意見は、「法曹養成制度全体」の見直しが必要、ということでほぼ一致したとのこと。

 今の惨憺たる現状からすれば、当然のことではあるが、ホッとする。

 ただ、政府の「法曹養成に関するフォーラム」が司法修習生に給与の支払いを続けるか、廃止して、「貸与制」をスタートさせるかに関して月内に結論を出す見込みです。したがって、私たちのプロジェクトチームでも月内に結論を得る必要があります。
 この点、以前も書きましたが、法曹になりたいという志があるものの、おカネがない若者から「夢」を奪っているのは、司法修習生に給与が支払われるか、支払われないかではありません。法科大学院の高額な学費と、法科大学院卒業を受験資格としている、現行司法試験です。したがって、プライオリティは法科大学院であることは明らかです。
 しかし、法曹養成制度全体の見直しが進みません。法科大学院も「学者」たちが必死で既得権益にしがみついています。この現状で、政治が何を判断し、どのように舵を切るべきか、来週には結論を出す必要があります。

 法曹養成に関するフォーラムの第4回議事録が公開された。

   http://www.moj.go.jp/content/000078254.pdf

 この中では、法曹養成制度全般についての問題点や見直しの必要性については検討しない、給費制か貸与制かは法曹養成制度の検討と切り離して検討可能、とされてしまっている。

 弁護士である丸島委員も、川上オブザーバーも、法科大学院の問題に切り込まない(切り込めない?)ため、結局、論理破綻を来たし、「給費制か貸与制かの問題は切り離して検討可能」という意見に押されてしまっている。

 それに対して、

 法曹になりたいという志があるものの、おカネがない若者から「夢」を奪っているのは、司法修習生に給与が支払われるか、支払われないかではありません。法科大学院の高額な学費と、法科大学院卒業を受験資格としている、現行司法試験です。したがって、プライオリティは法科大学院であることは明らかです。

 という前川議員の意見の方が率直だし、国民にも分かりやすいのではないか。

 もともとフォーラムの委員の人選が法科大学院関係者に傾いている以上、フォーラムで法曹養成問題について掘り下げた議論がなされることは期待できなかった。

 しかし、民主党・法曹養成制度検討プロジェクトチームが法曹養成制度全体の見直しと併せて給費制についての意見を月内にまとめるのは大変だろう。

 精力的にヒアリングを実施されているようだし、前川議員をはじめとする民主党・法曹養成制度検討プロジェクトチームの議員の方々のご努力には頭が下がります。

 ぜひ、法科大学院卒業が司法試験の受験資格となっているために法曹になることを断念せざるをえない若者たちを救って下さい。

 それが法曹志望者の層を厚くし、日本の司法のレベルを上げ、国民の利益にもなると思います。

 

 

俳優の竹脇無我さん死去。

 訃報:竹脇無我さん67歳=俳優 「姿三四郎」などで活躍

  毎日新聞 2011年8月22日 15時29分(最終更新 8月22日 18時42分)

 今年は、ピーター・フォークさん、原田芳雄さん、そして竹脇無我さんと、子供の頃から演技を見ていて強い印象が残っている俳優さんたちが次々と亡くなられ、寂しい限りである。

 竹脇無我さんの出演したドラマで私が一番印象に残っているのは、この記事の表題にもあるテレビドラマ「姿三四郎」。

 当時、父の本棚にあった時代小説集の中の富田常雄著「姿三四郎」を読んでいて、竹脇無我さんは姿三四郎のイメージにピッタリだと思ったものだった。

 小説の姿三四郎は、柔道にいちずに打ち込んでいるものの、いつも進むべき途に悩んでいて、その悩みの一つには恋愛もあった。見た目も小柄で格闘家には見えず、ヒロイン乙美の最初の印象も「法律か何かを学んでいる学生」(表現はうろおぼえです)と文系インテリ風であり、無口だが暗くはなく、人なつこさもあって男性にも好かれ女性にはモテモテという設定。

 小説は鹿鳴館時代の明治の雰囲気が面白く、文章も読みやすいので一気に読んでしまった。ドラマの方も、姿三四郎以外の配役(特に矢野正五郎役の菅原謙次さん、檜垣源之助役の高城丈二さん)も小説のイメージにぴったりだったので、よく見ていた。

 竹脇さんが躁鬱病や糖尿病に苦しんでおられたということは、訃報の記事で知った。

 一時たいそう太っておられた時期があったようだが、病気のせいだったのだろうか。二枚目俳優としては加齢や病気による容姿の変化はつらいものだったに違いない。

 しかし、躁鬱病の方は克服して再起を果たし、その体験記を執筆し講演などもなさっていたようだ。

 まだ67歳。これからは二枚目にとどまらないまた違った深みのある役所や美声を生かしてのナレーションなども期待できそうだったのに、残念である。

 ご冥福をお祈りいたします。 

追記:

 竹脇無我さん盟友 加藤剛 直筆追悼文「天下の名医が…信じられない」(スポニチ)

 「大岡越前」で共演していた加藤剛さんの追悼文。

 お二人の人柄がしのばれる、よい追悼文だと思った。

  

2011年8月20日 (土)

ゴーヤ(オレンジ)ジュース

 少し留守にしていたら、ゴーヤがこんなことになってしまっていた。

Orenji

 もったいないので、オレンジ色のゴーヤをジューサーにかけてジュースにしてみた。

 100パーセントのゴーヤジュース。見た目は、オレンジジュースだが・・・。

Jyusu

 お味の方は・・・。

 やはり100パーセント、オレンジゴーヤだけというのはキツイ。

 苦みはあまりないが、ホオヅキをなめたときのようなお味。

 でも、砂糖と氷を加えると、そこそこ飲める。

 やはり、ジュースにするときは、ゴーヤにはリンゴ、バナナを加えた方が飲みやすいと思う。

 私は、今年の夏は、毎日、白ゴーヤ+リンゴ(ないしバナナ)+豆乳+ヨーグルト+氷 をミキサーにかけて飲んでいる。

 これは結構おいしい。

 ほのかな苦みとほのかな甘みとほのかな酸味が絶妙。

 身体には絶対いいと思う。オススメ。

2011年8月16日 (火)

マスコミも首相も児玉教授の提言に耳を傾けるようになったようだ。

 昨日の朝、たまたまモーニングバードを見ていたら、児玉龍彦教授が出演されていて、ちょっと驚いた。

 以前の記事 児玉龍彦教授の怒り。参照

  ワイドショーのプロデューサーって、話題を取り上げるときにはネットも見ているんだろうな。

 首相もかな?

 だとすれば、多くの人がブログやユーチューブなどで声を上げていくということは大事なことかもしれない。

 児玉教授は、官邸に呼ばれて、首相と面談したそうだ。

 東日本大震災:福島第1原発事故 首相、除染専門家呼び2時間議論

                毎日新聞 2011年8月16日 東京朝刊

 児玉教授の専門知識とご意見は、こういう法案の策定に役立てて頂きたいものだ。

 放射能、国が除染 特別地域を指定 与野党で法案提出へ (朝日新聞)

 武田邦彦教授(中部大学)も、早くから除染の必要性を訴えておられた。

 最近は、このようなことを書いておられる。

 原子力関係者はどこに行ったのか?

 本当に、日本の原子力発電を推進してきた方々は、今度は、額に汗して、除染に取り組むべきだと思う。

残暑お見舞い申し上げます。

 ここ数日、暑い日が続いている。

 ただ、名古屋では昨日夜に久々にまとまった雨が降ってくれたので、ちょっとだけきょうの朝は涼しかった。

 実家ではすずめゴーヤの棚がほぼ完成し、この下はかなりの涼しさだ。

Iroiro_056

 本日朝の収穫。

Iroiro_071

 取り忘れて、こんなオレンジになってしまったものも。

 これはこれで、まるでほおづきの様に美しい。

Goya_aka

 お盆を過ぎたというのに、今年は真夏日が続く。

 のうぜんかずらの花も次々と咲く。

Iroiro_057

 とさか鶏頭の花も大きくなってきたというのに。

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  涼しげなのはキキョウの花だけ。 

Iroiro_055

               clover

 ここ数年、ゴーヤやのうぜんかずらのような亜熱帯性の植物が、ますます元気になっているような気がする。

 東京ではシュロが優勢なんだそうだ。

 亜熱帯の国、日本へ ~四季から三季の時代~ 東京ガス:環境コラム

私たち人間以上に、植物は敏感に反応しています。春の桜は早く咲くようになりました。関東から九州では3月中に花が散ってしまうことも多く、すでに入学式の桜ではなくなってきています。秋の紅葉も年々遅れ、過去50年間に東京では半月ほど色づきが遅くなっています。年末になっても葉が落ちず、秋の風景のまま、お正月を迎える年もありました。冬の期間はだんだん短くなり、日本の美しさの代名詞である「四季」は、いつしか「三季」になろうとしているのです。

 これからは日本は亜熱帯だと思って、育てる植物も考えなければならないのかもしれない。

 地球温暖化の緩和のために、都会の人間も1人あたり1本のゴーヤを育ててみるというのはどうだろうか。

             bud                      

 これからまだまだ暑い日が続きます。

 くれぐれも熱中症には気をつけて、健やかにおすごし下さい。

2011年8月11日 (木)

カルテの山の中で・・・Twitterもどき(8月11日午前7時55分)

 夏の間は、裁判官が不定期ながら休暇を取るので、裁判の期日があまり入らない。

 弁護士も、盆休みを取る事務所が多い。

 私も一応事務所としては1週間ほど夏休みとするが、まるまる休めるわけではない。

 まず、夏休み中に、終了した事件の整理をしておきたいと思っている。事務所内に記録がかなり山積みとなってしまっている。

 特に医療過誤事件では記録が膨大となり、その整理が大変なのだ。

 残すもの、処分するものを選り分けねばならない。

 新しく受任した事件では、膨大なカルテの写しを頂いたので、その分析が必要となる。期日があまり入らない夏の間に、いろいろな調査に着手しておきたいとも思っている。

 事件の概要を分かりやすくまとめたり、診療経過一覧表の作成も必要な事案もある。

 これらをやっておかないと、秋になってからが大変。

               sun

 しかし、この暑さ!

 かなり消耗しているので、身体と精神を休める時間もほしい・・・。

 

 

児玉龍彦教授の怒り。

 国民はこのビデオは見ておくべきだと思う。

 衆議院TV

 http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=41163

 厚生労働委員会における「放射線の健康への影響」についての参考人発言

 特に、児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長) の発言は重い。

 この発言について、マスコミはもっと報道してもいいはずだ。

 私の知る限りでは、報道したのはこの記事のみ。

 東京新聞<コラム> 筆洗

「七万人が自宅を離れてさまよっている時に国会はいったい何をやっているのですか」。火を吐くような気迫に衆院委員会室は静まり返った。先週、厚生労働委員会に参考人として呼ばれた東京大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授の発言だ

 教授の試算は衝撃的だった。福島第一原発の事故で漏出した放射性物質は広島原爆の約二十個分。一年後の残存量は原爆の場合、千分の一に減るが、原発から出た放射性物質は十分の一程度にしかならないという

 今回の原発事故は、日本に原爆以上の被害をもたらすだろう。

 本当に 国会は何をしているのか! と言いたい。

 一刻も早く除染のための国家的プロジェクトを始動させるべきだろう。

追記:

 こちらの方が児玉教授の発言を文章化して下さっている。

 ビデオを見る時間のない方は、ぜひこちらをお読み下さい。

 明日に向けて(208)放射線の健康への影響について(児玉龍彦教授国会発言)

 しかし、こういう重大発言を、どうして大手マスコミはしっかり報道しないのか。

 マスコミは何をしているのか! とも言いたい。

2011年8月 5日 (金)

蝉とゴーヤ

 ベランダのすずめゴーヤのつるを誘因していたら、ゴーヤの葉の上に油蝉がとまっていた。 

 私が近づいても平気で、じっとしている。左上には小さなゴーヤの実が。 

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 この油蝉の鳴き声はまだかわいいもので、最近は、熊蝉の鳴き声がたまらない。

 昨日などは、寝室の網戸に熊蝉が一匹とまっていて、早朝に突然「シャアシャア」と大音響で鳴きだしたので、私は飛び起きた。

 本当に近所迷惑な蝉である。

 よくもまあ、あの小さい体からあの大音響を絞り出せるものだ。

             bud

 こちらは、実家の白ゴーヤ。

 次々と大きくなっていく。

Goyasiro_001

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 この真ん中のは、500グラム位ありそうである。

 小さいのはさっとゆでて、サラダに使い、大きいのは輪切りにして天ぷらにした。

 天ぷらにすると、ほとんど苦みがないのが不思議。

 次々と白ゴーヤもすずめゴーヤも実り出し、食べきれないので、ジュースにすべく最近ジューサーを購入した。

 この方の記事を読んだせいでもある。

 「ゴーヤ大作戦の後日談」(日本裁判官ネットワークブログ)

 ゴーヤは苦み成分に血糖値を下げる効果があるそうだ。

 ビタミンCも豊富で美容にも健康にも良さそう。

 ゴーヤがきらいという人も結構いるが、もったいないことだ。

債務整理事案で頭を悩ませた。・・・Twitterもどき(8月5日午後7時15分)

 久しぶりに、方針の選択にとても悩む債務整理事案に当たっている。

 こんなに悩むことはめったにないことだ。

 どの方法が、一番依頼者にとって有利で、手続がスムーズにすすむのか。

 頭の整理のために図面とか計算書のようなものを作成しながら、小一時間考えた。

 すると、少し整理ができて、4つほど方法があることが分かった。

 ただし、それぞれに、メリット・デメリットがある。債務者に説明して選択してもらわねばならない。

 ・・・・・どなたかが、「弁護士の仕事は定型的でボンクラでもできる」、と言われたけれど、もっとも定型的処理が可能だとされている債務整理事案でもこんな具合なのだ。

 人間そのものも、人間のおかれている状況も、決して定型的ではないので、弁護士の仕事で定型的処理ができるものというのはめったにないと思う。

 もともとかなり非効率で、職人の仕事に近いものなのだ。

 そんなに定型的処理ができれば、こんな苦労をしないよ。

  

これで法曹志望者はますます減るだろうなあ。

 これとこれで、法曹志望者はますます減るだろうなあ。 

 一体何人まで減ることだろう。

司法修習生の43%「就職未定」=過去最悪、不況など影響-日弁連 (時事ドットコム)(2011/08/03-18:35)

 不況も原因の一つでしょうが(渉外事務所の求人が減っているそうだから)、一番の原因は司法試験合格者数の激増ですからね。ちゃんと報道してほしい。

修習生の給費制打ち切り=11月から貸与制-政府 (時事ドットコム)(2011/08/04-12:29)

 これじゃ、近い将来、当初目標の「法科大学院卒業生の7割が司法試験合格」も達成可能かthink

 ますます日本の司法は地盤沈下していくなあthink

 いいの?これでsad

2011年8月 4日 (木)

第4回法曹養成フォーラムの資料

 法曹の養成に関するフォーラム第4回会議(平成23年8月4日開催)

 これを読む限り、 

 【資料3】論点の整理(第一次取りまとめの骨子)(たたき台) [PDF]

 給費制は絶望的で、貸与制を取りつつ経済的に苦しい法曹志望者や若手弁護士のみを救済する措置を検討しよう、ということになってしまっている。

 日弁連執行部の作戦失敗だ。

 そして、なんといっても例の収入アンケートによるダメージは大きい。

 あのアンケートに答えた高収入の方々は、今どう思っておられるのだろうかとちょっと考えてしまう。

  宮脇委員にいたっては、こんな提案まで・・・。

 【資料10】宮脇委員提出資料 [PDF]

  この資料を見る限り、 

 【資料2】司法制度改革関係予算の推移 [PDF]

  裁判員制度関係と法科大学院に係る財政支援が不要になれば、司法修習生の給与など余裕で支払えるのになあ。

 日弁連執行部はこの責任をどう取るつもりか・・・。

 

民主党内に法曹養成検討PTが設置されたそうだ。

 ビギナーズネット・ブログより。

 民主党内に法曹養成検討PTが設置

昨日の院内集会で民主党法務部会長の辻恵議員が言及されていましたが、民主党内に法曹養成制度検討PTが設置され、座長に今野東議員、副座長に前川清成議員が就任したそうです!!!

 副座長の前川清成議員(弁護士)の活躍に期待します!

 きょうの第4回法曹養成フォーラムはどうだったのかなあ。

2011年8月 3日 (水)

法曹の養成に関するフォーラム第3回議事録を読んで(その2)

 思うに、日本の司法改革は「間違った事実認定」に基づいて構想されたことが、今の不幸のはじまりだったと思う。

 間違った事実認定として、直ぐに思い浮かぶだけでも、

1 弁護士の需要はもっとある。需要は眠っているだけだ。

 →そうではないことは、新人弁護士の就職難で実証されている。弁護士会も弁護士も需要の「掘り起こし」にやっきとなったが、「緑の大地」はどこにもなかった。

2 欧米に比べて日本の弁護士数は極端に少ない。

 →欧米においては日本の隣接士業が行っていることも弁護士がやっている。欧米の弁護士と日本の弁護士とは似て非なるものであることを全く無視していた。今では、欧米でいうところの「弁護士」数は欧米よりもはるかに多くなっているのではないか。

3 日本の裁判が長期化するのは弁護士数が少ないせい。

 →そもそも、日本の裁判が本当に欧米に比べて長いのかが疑問。今や日本の裁判所は審理の充実よりも早期終結を優先することが多くなっている。また、裁判が長期化するのは弁護士のせいだけではなく、裁判所や裁判制度に問題があることが多い。

 などなど・・・。

 これは、原発推進派が、マスコミと提携して「原発は安全」「原発がなければ日本の電力需要は絶対にまかなえない。」「原発がなければ日本経済は破綻する。」などという間違った情報を流布していた構造と実によく似ている。

            libra

 司法審では、これらの事実認定が間違っていることが指摘されることはなかった。弁護士からは中坊公平氏が参加していたが、この人は本当に弁護士だったのか疑われるような方であった。もちろん、弁護士を「弁護」することは一切されなかった。

 司法審では、法曹三者の参加者の数は抑えられており、弁護士会も裁判所も検察庁も当事者であるからそれぞれの利益を優先した発言をするだろうとして発言権は与えられていなかった。

 その結果、司法の現場を知らない学者らが強い発言権を持ち、上記のような間違った事実をたいした調査をすることもなく簡単に認定し(裁判なら証拠不十分というところだ)、簡単に今の法曹養成制度を含む司法改革の道筋をつくってしまった。

 彼らの責任は極めて重いというべきだろう。

            libra

 ところで、今回の「法曹の養成に関するフォーラム」には、法科大学院関係者の学者の参加が実に多い。

 これに対して、実際の法曹の参加は抑えられており、日弁連もオブザーバーとして参加しているだけである。

 しかし、「法曹の養成に関するフォーラム」は法曹養成制度を議論するものであり、「法科大学院」はまさに当事者である。

 そして、鎌田委員と井上委員は、法科大学院協会の代理人として実に同協会の利益に忠実な発言をしている。 

 この点は、坂野弁護士のブログが詳しく分析されている。

  法曹養成フォーラム第3回議事録から

 本当にこの方たちの発言の目的は明快だ。「法科大学院制度の維持」が第一目的であることは誰の目から見ても明らかだろう。

 かつての司法審における中坊氏の発言とは大違いだ。

 どうして法曹養成フォーラムでは、法科大学院関係者をここまで構成員として参加させているのか。この方たちはまさに当事者であり、実際にも法科大学院の利益を最優先する発言をしているではないか。 

 坂野弁護士が指摘しているように、この方たちは司法審のときと同様、また間違った事実認定を押しつけている。

 4 旧司法試験では現司法試験よりも合格者の年齢が高かった。

 →坂野弁護士が表にして下さっているように、旧司法試験でも合格者の年齢が低かった時期もあり、現司法試験の方が合格者の年齢が低いとはいえない。

 5 法曹志望者が減少したのは、司法試験の合格率が低いため。

 →司法試験が3%の合格率のときの方が、むしろ法曹志望者が多かった。

  法曹志望者が減少したのは、明らかに「ハイリスク、ローリターン」だからだろう。

             libra

 これでは、かつての司法審の過ちをまた繰り返すことになりかねない。

 しっかり調査をして、正しい事実認定をして頂きたい。              

法曹の養成に関するフォーラム第3回議事録を読んで(その1)

 今週になってから、フォーラムの第3回議事録がUPされていることを知った。

 ま、所詮は、オブザーバーですから。 (PINE's page

 第3回法曹の養成に関するフォーラム その1 (弁護士 猪野亨のブログ

 の記事を読んで。

  まだ、じっくりは議事録を読んではいないのだが、まずはちょっとだけ感想。

 日弁連からオブザーバーとして参加している川上弁護士の評判が上記記事ではすこぶる悪い。

 私は、同じ弁護士会なので、もちろん川上弁護士を存じ上げている。私が司法修習生だったとき、確か修習委員をされていた。少年事件で活躍もされている。

 まさか、こういう議事録の中で、川上先生の生い立ちを知ることになるとは思ってもいませんでした。

 でも、こういうことを言われるのなら、どうして法科大学院制度に切り込まれないのか。

 川上弁護士のような生い立ちの方たちにとって、法曹になるための障壁となっているのは「貸与制」ではなく「法科大学院制度」そのものでしょう。

 先日、司法記者との懇談会に集まった弁護士の中には法科大学院講師の方も見えていたが、その方が、

 「かつての司法試験制度のもとでは、自分に適性がないと感じたら司法試験を受験するのをやめればよかった。しかし、法科大学院制度になってからは、学生は引き返すにも引き返せない、その苦しみようを見ていると本当にしのびない。」

 「学生の中には経済的苦境に陥っている人もいて、お昼におにぎり一つという人もいる。自分はあまり気の毒なので、冷凍庫に保管してあった冷凍弁当を解凍して『これ食べて』と渡したこともある。」

と言っておられたのが心に残った。

 法科大学院では、多額の入学費・学費が必要であり、そのため多額の奨学金を借りている人も多い。一旦入学した以上、やめてしまえば借金だけが残る。それは、簡単にはやめられないだろう。

 法曹養成にとって、法科大学院は法曹志望者にそこまでの犠牲を強いてまでも存続させるだけの価値があるのか。

 フォーラムでは、給費制の存廃を点として議論するだけではなく、今の法曹養成制度の現状をきちんと把握した上で、本当にこのままでいいのか、深い議論をして頂きたいと思う。

 私は、この議事録の中では、荻原委員の発言のこの部分(議事録22頁)

 もっと基本的なことを言うと,この修習制度というのは本当に必要なのかと。本当に日本の法曹を守るために必要不可欠だとしたら,それは国費で賄うのか,自己負担で賄うのかという,もう少し本質的な議論が必要なのではないか。修習制度に課題があるのだとすれば,法科大学院には問題はないのか。法科大学院が必要だとしたら,適正な規模なのか。必要な内容で法科大学院の学習がなされているのか。それと修習制度はどういう関係にあるのか。
 修習制度の必要性とは一体何かという,本来このフォーラムが議論しなければならない本質論になってくるのではないでしょうか。そういう中で全体として,給費か,あるいは自己負担でやるのかといったことが議論されるべきであろうかと。そういう意味では,前回も前々回も申し上げたのですが,この部分だけ取り出して先行して結論を出すということは本当にふさわしいのかと。もっと言えば,全体像を議論しながら最終的な結論に導いていくといった方策もあるのではなかろうかと,そんな感想を持っております。

 に、最も共感した。

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