NHK「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を見て。
ETV特集 「ネットワークでつくる放射能汚染地図」 NHK教育
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0515.html
NHKの力作だ。反響が強かったので、5月28日(土)教育 午後3時~ また再放送されるそうだ。
これは日本国民なら絶対見ておいた方がいい番組だ。いや、原発のある海外の国でも放映してもらいたい。
NHKは何度でも再放送してほしい。ゴールデンタイムに放送したっていいだろう。
職を投げ打ってまで事故直後から現地に入り放射線を測定した木村真三氏(元放射線医学研究所の研究官)には、前の記事で紹介した「熊取6人衆」とともに、ただただ頭が下がる。
命がけの作業であるが、「自分がやるしかない。」という思いだったのだろう。
こういうことは、本当は国が真っ先にやることだろうに・・・。
国は測定した放射線数値もインターネットで公表したものの測定した地名は明らかにしないまま。それに、現地ではインターネットも繋がらないので、住人は知りようもないのだ。
木村氏の測定し放射線データは、今後の放射線被害の研究のみならず、被災地の被害救済や復興にもきっと役に立つだろう。
木村真三氏と学者らによって放射能汚染地図が徐々に作成されていくにつれ、並行して行われるNHKスタッフの取材により汚染地域の住人たちの悲劇も浮き彫りにされる。
私は、専業農家の青年が「ここで子供を育て、当たり前の生活をしたかったのに。」と言って泣いているところ、養鶏所の経営者が餌を手に入れることができずに餓死させてしまった鶏たちを前にして呆然としているところ、そして避難のために犬を置いて去らざるをえなくなった飼い主の車をいつまでも走って追ってくる犬の最後のシーンには涙が出た。
あまりの放射線数値の高さに測定に参加していた今中哲二氏(熊取6人衆の一人)が「現実とは思えない」と言われていたが、本当に今この日本で実際に起こっていることとは信じられないことばかりだ。
複数のディレクターの制作のようだが、構成などもよくできていて、ドキュメンタリーとしても大変すぐれた番組だ。
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ただ一つ疑問。
NHKの番組スタッフも木村氏らに同行して事故当初からすさまじい放射線の数値を知っていたのあれば、なぜその危険性をもっと早くニュースで放送しなかったのか?
放送しないようどこかから圧力がかかっていたのか?
早く放送してくれれば、ホットスポットの自主避難地域の住民ももっと早く避難できていた人もいたのではないのか?
もちろん、一番責任があるのは早く放射線数値を発表しなかった政府であるが、知っていて報道しなかったNHKの責任も感じる。
でも、やはりこの番組を制作して放映したNHKには拍手を送りたい。
ぜひ、多くの方に見て頂きたい番組だ。
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