宇都宮会長は「会内民主主義を重視する」とした初心を思い出すべき!
夜間の法律相談から戻って、事務所で坂野真一弁護士のブログを読む。
私は、「法曹養成制度の改善に関する緊急提言」(案)の予備試験の受験資格を狭める内容には特に納得がいかない。
司法試験を受験する資格にすぎないのに、どうしてそんなに制約しなければならないのか。
それが日弁連の会員の総意とはどうしても思えない。
手続的にも、法科大学院の問題点がこれだけ噴出し、総務省のパブコメでもこれだけ法科大学院に対する批判が集まっているというのに、
「従前の意見書等の範囲内であれば、正副会長会で承認の上、提出するという取扱い」
を維持していいのか。
大体、「従前の意見書」はいつになったら期限切れになるのか?
同じ委員会や検討会議に同じ意見の者ばかりが集められていれば、いつまで経っても従前の意見書が撤回されることはない。
宇都宮会長は、会長選のとき、このようにおっしゃっていた。
週間法律新聞 平成22年(2010年)1月29日 第1838号 「日弁連会長候補アンケート」からの抜粋。
会内意見
Q 会員の中に「日弁連執行部派と一般会員との間に意識の乖離がある」との見方があります(平成二十一年十月十六日「中部弁連決議」)。
日弁連の会内民主主義の現状には改善すべき点があると考えますか。あるとすれば、どういった点ですか。
宇都宮 問題は、東京・大阪の会派の在り方です。会派の中で執行部派と一般会員の間に意識の乖離があるにもかかわらず、会派が組織決定をすると、それが弁護士会さらに日弁連に決定的な影響を与えることになる点です。
山本 執行部は常勤で会員のため会務に取り組む立場ですので、一般会員との間で情報量の点で圧倒的な差が出ます。これまでにも増して、できる限りの情報の迅速な共有化と意見交換の場を増やすということが必要だと考えます。
宇都宮会長は、無派閥である。そこに期待をして票を入れた会員も多かっただろう。
にもかかわらず、今の宇都宮会長は、旧執行部派の周辺の方々の意向に流されておられないか。
今回は、まさに、
旧執行部派と一般会員の間に意識の乖離があるにもかかわらず、旧執行部派の牛耳る「○○会議」が組織決定をすると、それが弁護士会さらに日弁連に決定的な影響を与える
ことになっていないか。
宇都宮会長には初心を思い出して頂きたい。
移ろうは 当選後の トップかな
選挙のときの マニフェストいずこ
・・・政治家も 日弁連の会長も やっぱり同じだったのね。
(詠み人 ため息弁護士)
« 法曹養成制度については会内民主主義なんてないのか!・・・Twitterもどき(2月21日午後7時) | トップページ | 兵庫県弁護士会で法曹人口問題についての市民シンポジウム »
「弁護士」カテゴリの記事
- アディーレ法律事務所による説明(2017.10.20)
- アディーレの臨時相談窓口(2017.10.19)
- 大阪弁護士会のアディーレ臨時相談電話(2017.10.17)
- 本当にお疲れ様です。・・・Twitterもどき(10月17日12時45分)(2017.10.17)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 法曹養成制度については会内民主主義なんてないのか!・・・Twitterもどき(2月21日午後7時) | トップページ | 兵庫県弁護士会で法曹人口問題についての市民シンポジウム »
会長の 周りは実は 敵だらけ
(詠み人知らず)
投稿: 実態はこうかもしれません | 2011年2月22日 (火) 22時04分