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ねこちか2

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2010年11月24日 (水)

昨日のセカンドバージン(NHK)を見て(ちょっと弁護士的視点から)

 NHKが今秋やたら力を入れて宣伝しているこのドラマ。

 落合洋司弁護士も見ているらしいNHKの「セカンドバージン」(落合弁護士は鈴木京香さんにちょっと失礼なことをつぶやき過ぎではないだろうか・・・)。私も途中から見ています。

 ラブシーンがすごいというふれ込みなのだが、昔のテレビドラマを知っている身としては全然すごくはない。むしろ、最近のNHKが朝の番組でやっていた「セックスレス特集」の方がすごかった(私はたまたまチャンネルをまわして有働由美子アナウンサーのインタビューシーンを見て仰天しました。やっぱり、「どうしたんだNHK」と思いましたよ。別に朝やらなくってもいいでしょうに)。

 このドラマ、シチュエーションは特に新しいとは思えない。トリュフォーの「隣の女」、サガンの「ブラームスはお好き」(イングリッド・バーグマン主演で映画化されている)なんか、演出も真似ているでしょう。バーグマンが鏡の中の自分の顔を見て年齢を実感するという有名なシーンも似たのがありましたしね。

 その他にも古今東西似たような小説や映画も一杯あるでしょう。

 うんと遡れば日本にだって源氏物語の葵の上と六条御息所の例もあるのだし。源氏物語は平安貴族の話だが、なんだかこのドラマの主人公たちのセレブぶりは平安貴族に共通するものさえ感じる。

                typhoon

 弁護士を何年もやっていればドラマの中までドロドロはもうたくさんなので、あんまりこの手のドラマは見ないことにしている。たいていの場合「事実は小説よりも奇」である(たぶん弁護士の多くは脚本家よりも愛憎のもつれの怖さをリアルに知っていると思う)。

 しかし、今回は妻が不倫相手の女性の飼い猫に向かって刃物を持ちながら語りかけるところは、本当にリアルで怖かった。

 私はすっかり猫に感情移入してしまった。思わず猫に「逃げて!」って言ってしまいましたよ。

 猫のかわりに相手の女性(ないしは夫)の弁護士に向かって刃物が向けられたら・・・とも想像してぞっとした。実際に危害を加えられている弁護士もいるのだから。

 猫が無事だったのでホッとはしたが、ドラマでもこういうシーンはあんまり気持ちのいいもんじゃないなあ。

               thunder

 このドラマで、私がちょっと新しいなと興味を惹かれているのは主人公の男女の職業、それに携帯電話の使われ方。さすがに携帯のGPSやらメールやらは昔のドラマには出てこないものだしなあ。そこは時代を感じる。

 現実の相談や事件では携帯やパソコンのメールが証拠として持ち出されることはよくあるのだが。

 中でも気になったのは、主人公の男性がいつも「コモディティ」とか「証券とコモディティを同一の口座でやれようになれば便利」などと繰り返し言っていること。「コモディティ」取引って、「商品先物」取引も含んでいるのだろうか。ネットで気軽に素人も商品先物取引をやれば日本の金融市場が活性化するということなのか。大丈夫か。商品先物取引被害の事件をやったことのある私は心配になってしまった。

 この男性はことあるごとに日本の金融市場についての理想を語るのだが、私にはさっぱり分からない(ターゲットらしい40代女性視聴者には分かるのか?そもそもヒロインも理解しているのか?)。そして、ネット証券のトップになって何をしたいのかがさっぱり分からない(で、魅力があんまり感じられません)。

 そして、昨日の回では、顧問弁護士の忠告(記録に残したくはないといいながら、なぜメールなんかで送るのか不明)を無視して、金融商品取引法の脱法行為を強行して東京地検特捜部に逮捕されてしまう、という設定である。

 (先回から予想されていた展開なのだが、やはりメールがいかんかったのね。顧問弁護士もそんなメールを不用意に送るなんてちょっと考えられない。事務所か会社の他人のいないところで話せばいいことでしょうに。妻に無理矢理持たされているロックをかけていないGPS機能付携帯電話のメールアドレスを顧問弁護士に教える男もおかしいけど)。

 先回からの私のちょっとした関心はこの顧問弁護士がどうするかということ。

 こんな危ない経営者(いくら恋のために頭に血が上っているからといって、「しがらみ」を打破するためとかなんとか訳の分からん理由でそんな危ないことをやる経営者)との顧問契約を継続していていいのか。

 説得してもダメなら顧問契約を解除すべきじゃないのか。「見過ごしてくれ」なんていわれてほおっておいて大丈夫なのか。男は「顧問弁護士も違法ではないと言っていた」などというウソをしゃあしゃあと部下に言っているし。

 日本振興銀行の木村剛氏(日本銀行出身)は銀行法違反(検査忌避)の疑い(電子メールの意図的な削除の容疑)で逮捕されている。日本振興銀行の社外取締役の弁護士は理由ははっきりしないものの自殺が疑われている(「仕事が忙しい」と漏らす 振興銀行・社外取締役の弁護士が自殺かー産経ニュース)。そんな事件が思い浮かぶ。

 でも、ドラマでは顧問弁護士は忠告しつつも気楽そうに男と談笑しているのだ(弁護士のことなんて脚本家の眼中にはないんでしょうね。結構ストーリー展開に影響を及ぼすキーマンだったと思うんですがね)。

 ちなみに、最近の日弁連新聞(No.442)の「ひまわり」というコラムにこんな問題提起をする記事があった。

 ロースクールで法曹倫理の授業を担当した際、ロールプレイの課題として、学生にこんな事例を与えてみた。

 自分は若手の企業内弁護士であるが、法務部の上司は非弁護士である。ある時、談合の実態を見つけて上司に報告したところ、上司曰く、「長年黙認されてきたことだ。私は弁護士ではないので、首をかけてまで阻止できない。でも、君は弁護士なのだから信念に従って行動したまえ。」

 そこで、頑固な社長に直談判に行くことにした。ただ、妻子の生活もあるので、会社は辞めたくはない。

 学生は弁護士役と社長役に分かれ、2人1組でロールプレイをする。弁護士役の学生は、法的知識と理論と知恵を使って、頑固な社長を必死に説得しようとする。正義のために悪しき慣行を打ち破ろうと頑張る若者の姿を見るのはすがすがしい。

  顧問弁護士よりも会社から給料をもらっている企業内弁護士の場合の方が問題は切実ではあるが、それにしても、これは、まさにこのドラマにぴったりの問題提起ではないか!

 ドラマの中の顧問弁護士は主人公の男の友人で家庭のことも知っているらしいから、この記事の学生みたいに「頑固な社長を必死に説得」しなきゃいかんだろう。会社の命運も、社員の将来もかかっているのだし。

 あ、でも説得しちゃったら、ドラマのストーリーが進まないか・・・。

  それにしても、ベンチャー企業などの顧問や企業内弁護士になっている弁護士は、こういう怖い局面に立たされることもあるのではないか。へたすると懲戒や刑事罰の対象となる可能性さえある。

 弁護士にとって、男女の愛憎のもつれも怖いけれど、こっちも怖い。

               typhoon

 ついでに、今回問題となっている金融商品取引法についてネットでちょっと調べてみた。ほんの2,3分で、こういう金融庁の「主要なご意見等の概要及びそれに対する金融庁の考え方」が見つかった。ドラマではこの15番(金商法27条の2 1項 関連)が問題となっている。

 このドラマ、主人公の男は元金融庁のエリート官僚という設定である。顧問弁護士に教えてもらわなくても、この金融庁の考え方を知らないはずはないのだ。

 もっとも、この金融庁の見解については、異論もあるようだ。

 この方々のブログが参考になる。

 公表されたTOB追加Q&Aを読んで、規制のあり方を考えてみる~間接取得の事案を題材に bizlaw_style

 KDDIのJCOM出資手法の適法性と公開買付規制の解釈 

   (山口利昭弁護士 提供:ビジネス法務の部屋

 なるほどね。脚本家は、ひょっとして主人公の男に金商法の解釈を問題提起させるために危ない橋を渡らせたのかしら。

 確か罪刑法定主義のことを思わせるセリフもあったし。

               thunder  

 ・・・・・で、私は何のためこのドラマ見てたんだろう。なんか疲れただけだったわ。

 やっぱりこういうドラマを見るのはやめよ。

 最後に、NHKにちょっと一言。

 ラブストーリーを作るなら、もうちょっと夢が見られるようなのにして。目新しさを出すために無理に世情を取り入れる必要はないから。

 それから、エロチックなシーンやセリフ(ちょっとあざとすぎるけど)はいくら入れてもいいから、動物虐待を示唆するようなシーンはやめて!

 登場人物はいろいろな罪を背負っているのでどうなりとしてくれればいいが、猫には罪がないんですから!

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コメント

どうせなら、流行りの公益告発の関係法解説して、弁護士に告発させたら、面白いのに、とか、ドラマを見ていない私は思っちゃいました。
...ちなみに、実業務で、内部告発に関わった事はありますが、内部側の人間として言わせてもらうと、物凄くストレス溜まります。
...件の保安官みたいに気楽にはできません。自分の弱い権限でさえ、そうなんですから、弁護士さんは、もっと怖い事例にもぶつかりそうですね。
私は、元々、神経細い方なんで、相互交渉もびくびくものですよ。(苦笑)

...まあ、男女愛憎というより、セクハラ事例が多いですが。(後はパワハラ。)

はじめまして。当ブログのご紹介有難うございました!ご指摘いただいたとおりたしかにあの論点は異論のあるところなので経営判断としてあえてやる(争う)、という人もいるかもしれないですね。特捜がいきなり踏み込むのは少なくとも行き過ぎと思います。それにしてもこのドラマに出てくる金融王子は、鈴木京香と深田恭子という濃い二人に挟まれてかなり存在感薄い印象です・・・。

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