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2010年9月 5日 (日)

NHKのMission「介護トラブルからお年寄りを救う」を見た(追記あり)。

 たまたまテレビのチャンネルを変えていたら、NHKのBSのMissionという番組に、あの「弁護士バー」で有名になった外岡潤弁護士が出演されているではないか。

 「介護トラブルからお年寄りを救う」というテーマで、介護・福祉専門の弁護士として紹介されていた。

 掘田力弁護士(さわやか福祉財団 理事長)も出演されていた。

 外岡弁護士は自宅兼事務所の中まで公開していた。自宅が特定されてしまったと思うが、大丈夫なのか?

 いろいろ、つっこみたいこと多し。

 たとえば、あのヘルパーに引き出しの中の現金を盗まれていた方の依頼(外岡弁護士はヘルパーに直接依頼者に陳謝させることで示談成立に至ったらしいー示談額は不明)では、どういう委任契約を締結し、報酬はどうしたのだろう。法テラス(法律扶助)は利用したのだろうか?

 ※ これは犯罪被害者の救済の問題でもある。また、損害賠償請求は通常の民事事件である。信頼していた人に裏切られて精神的苦痛を被る事案は、介護の現場だけで発生しているわけではない。 

 また、最初に、ヘルパーに会わずにヘルパーの父親(示談金を支払うらしい)と会ったのはなぜ?

 ※ 「加害者に代わって(刑事裁判の)罰金を支払った父親に被害者の(訴訟提起の)意思を伝えるため」に会ったという説明だった。

 父親はヘルパーの代理人といえるか、訴訟提起の委任を受けていて、突然こういう会談を持つことは(依頼者が了解していれば別だが)委任契約上問題ではないか、などの疑問がある。

 悪徳業者にだまされて次々と高額な買い物をさせられていた認知症(らしい)方は救済できたのか?その後はどうなったのだろう?・・・こういう場合、悪徳業者の所在がそもそも不明なことが多いし(電話は既につながらなくなっている)、その業者に資力がなく、裁判で勝っても賠償金を取れないことも多いのだ。また、クレジットを組まされている場合は、クレジット会社と事を構えなければならない(これが結構大変)。

 ※ これは完全に消費者被害事件である。各弁護士会には消費者被害相談の窓口が設けられている。また、自治体の消費者センターにも相談窓口が設けられている。

 老人ホームで演芸や手品を披露した後に外岡弁護士が「弁護士は覚えてもらうことが『仕事』みたいなもの」「いい『営業』にはなっていると思います。」と言っていたのもひっかかる(正直な人だとは思う)。

 演芸や手品が趣味やボランティア活動であるのなら、大変結構なことではあるが。

・・・外岡弁護士の演芸を見ていたお年寄りたちの反応は面白かった。演芸に「こういう仕草をした方が上手にみえますよ。」とアドバイスする人(日本舞踊の所作に詳しそう)がいたり、外岡弁護士が演芸の後に「・・・お気軽にご相談下さい。」などと言った後に今まで笑っていたお年寄りたちのなんとなく引く感じなど。

 (人生経験豊富なお年寄りは、見るところは見ているのだ。)

 それに、外岡弁護士をこれだけ取り上げるのなら、弁護士バーのことは避けて通れないでしょう。それについては、全く紹介なしというのも変である。

                

 偶然見た番組だけれど、NHKは昨日のAtoZといい、なかなか面白い番組を作っているなあ。

 でも、きれいにまとめるのではなく、もうちょっと掘り下げてもらいたいと思う。

(追記)

 この番組で、NHKは、終始、「お金にならないから介護、福祉分野専門の弁護士がいない。報酬を度外視した外岡弁護士の活動は立派。」というスタンスだったが、実際に外岡弁護士が相談を受けていた事案は、特に介護、福祉分野「専門」でなくても従来から弁護士や弁護士会が対応している事案である。

 それに、高齢者・障害者のためには、たとえば愛知県弁護士会であれば「アイズ」(高齢者・障害者総合支援センター)という組織も立ち上げている(弁護士の出張相談もある)。NHKは弁護士会のこういう活動については全く紹介していないのはなぜか?

 外岡弁護士の弁護士報酬基準は知らないが、あれだけ出張したり相談に時間を取られていれば通常の職業(弁護士に限らず)であれば一定の報酬が発生するのは当然だ。

 弁護士が皆外岡弁護士のように自宅兼事務所(ワンルームマンションらしい)で仕事ができるわけではなく、家族がいて扶養義務のある人もいる。

 弁護士は平均レベルの生活ができるだけの生活費を削ってでも報酬を下げろというのだろうか。

 私は、前から書いているように、民事法律扶助の予算を拡大して(といっても、欧米並みにして)扶助事案の弁護士報酬を通常レベルにする方が先だと思う。

 そうすれば、外岡弁護士が対応されている事案(NHKがお金にはならないと言っていたような事案)も、多くの弁護士が対応可能となり、高齢者・障害者のような弱者の方々も救済される場面が増えてくると思う。

 

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コメント

先生のお話、説得力を感じてしまい書き込みさせて頂きました
この話というか件ですが、このヘルパーの父親に何をさせるつもりだったのか、このヘルパーの方が未成年なのかどうかまでは番組を観ていないのでわかりませんが、どんな「根拠」をもってして何を父親に求めるつもりだったのか、すごく興味があります・・・・・・・


それと、以上とは別に何事もそうですけど、人生経験豊富な人生の大先輩って「よく見ている」んですよね・・・・・


>弁護士が皆外岡弁護士のように自宅兼事務所(ワンルームマンションらしい)で仕事ができるわけではなく

ttp://okagesama.jp/access.html
ホームページを見ると、「いずれ巣鴨地蔵通り商店街に、バリアフリーの事務所を作るのが夢」と書かれてますし、彼もいつまでも自宅兼事務所のつもりはないでしょう。

宣伝でそれなりに顧客がついて経営が軌道に乗っていけば、売り方も変わっていくでしょうし。

生存戦略としては、ある意味当然とは思いますが。

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