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2010年5月13日 (木)

ニセ医者と本物弁護士・・・Twitterもどき(5月13日午前5時15分)

 準備書面を少し書いてから出勤しようと、パソコンを開いたところ。

 連休が終わってからやたら忙しい。ブログの記事も書けないでいる。

 きょうも、本当につぶやき程度しか書けない。

 弁護士が真面目に誠実にきちんとした仕事をしようと思うと、どうしても時間とコストがかかる。こういうことは、見えない部分に多い(弁護士同士だと他の弁護士の仕事ぶりは結構分かるのだが)。

 依頼者にもなかなか分かって頂けていないように思うときがある。

                    

 さて、最近、こんなニュースがありました。

 県立宮古病院・偽医師事件:「やむをえないリスク」知事が見解 /岩手(毎日新聞)

 【偽医者事件】背景には医師不足にあえぐ厳しい現実がにじむ (47NEWS)

 本当に地方の医師不足は深刻だ。

 そして、私が取扱分野としている医療過誤事件においても患者側の調査に協力してくれる医師はますます不足しているという状況である。

 一方、司法の世界では、司法修習生の就職難が加速化している。

 ニセ医師が病院に就職できたかもしれないという医師不足の現実に対し、弁護士の場合は本物の有資格者に就職先がない、資格を生かせる職場や仕事がない、という状況なのである。

 医療も司法も、国民の生活の安全や安心にとっては欠かせない分野である。

 どうしてこうも差がついてしまったのかと、つくづく思う。

 「不足」も「過剰」も、どちらも国民にとってよい状態なのか、きちんと見直してもらいたい。        

 関連記事:

 司法修習生「返済ムリ」 給与廃止、11月から貸付制 奨学金と“二重苦”に

     西日本新聞 2010年5月10日(月)17:30
 約400万円の奨学金を借りた福岡市の弁護士(27)も「弁護士になれば収入が安定するというのは過去の話。今は就職難。司法試験合格同期の間でも『初めての仕事が自分の自己破産処理かも』という声すらある」。
 ・・・・・・言葉もない。これじゃ就職先を探す「ニセ弁護士」は絶対ないな。

 福岡県弁護士会の市丸信敏会長は「多くの弁護士は修習時代の給費制に感謝し公益活動で社会に恩返ししている。多額の借金を抱えてはボランティアに取り組む弁護士はいなくなり、結果的に市民への司法サービスが低下する」と懸念する。

 ・・・・・・私も若いときは国選弁護をさせて頂いたし、(ボランティアとまでは言わないにしろ)採算は取れないが救済の必要のある仕事も断らずに引き受けてきた。しかし、借金漬けではそんな余裕はないだろうから、弁護士の仕事を金儲け(借金返済の手段)としか見られない人が出てきても仕方がないと思う。

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