ハゲタカ事務所・・・Twitterもどき(1月9日午後7時)
きょうは午後からNHKのハイビジョンで「ハゲタカ」を再放送していたので、(家事や雑務をやりながら)見ていた。
このドラマは何度も再放送していて、既に2回位見ているが、通して見たことがなかった。
何度見ても、よくできたドラマだ。面白い。
なにしろ見る方も現実のライブドア事件などで学習しているから、ホワイトナイツとかゴールデンパラシュートとかいう言葉が出てきても理解に困らないというのが何とも皮肉である。
特に鷲津役の大森南朋さんがいい。クールなファンドマネージャーと心やさしい銀行員という二つの顔に全く違和感がない。前から自然な演技のできるうまい役者さんだなあと思っていたが、このハゲタカの演技には特に感心した。
鷲津がレンズ技術者の加藤を説得する場面は印象的。「あなたは金を動かすだけで何も生み出していない。金は紙切れにすぎない。」と言う加藤に、「その紙切れの金で自殺する人もいる。」と言う鷲津。こつこつと物作りに取り組んできた加藤と金を動かすだけで巨万の富を得てきた鷲津。対照的な二人の対決と和合の場面はこのドラマの見所の一つである。
このドラマを見ていて、かねてから多重債務者救済に一生懸命に取り組んでおられる知り合いの先生が、「ハゲタカ事務所」という言葉を使っていたことを思い出した。
「ハゲタカ事務所」とは、大々的に宣伝をして大量の債務整理事件を集め、お金になる過払い事件だけを受任し、それ以外の面倒でお金にならない任意整理などの案件は何かと理由をつけて断ったり放置してしまうような事務所のこと。
こういう事務所に依頼した多重債務者は、借金だけ残ったまま放り出されることになり、困り果てて、また他の弁護士や司法書士の事務所を訪ねることになるのである。
そういう人の依頼を受けて生活再建のための債務整理をする弁護士らにとって、多重債務者を食い物にしているそういう事務所は本当に腹立たしいため、「ハゲタカ」という名前をつけたのだと思う。
まさに拝金主義。
弁護士の仕事はドラマ「ハゲタカ」の加藤の職人仕事と似ていると思っていた私だが、いよいよホライズン社のように金儲けが全てという世界になりつつあるということか・・・。
ひどい事態になったものだ。
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