足利事件の菅家受刑者釈放へーTwitterもどき(6月4日12時15分)
準備書面の補充・修正を中断して昼休み。
午後からは相手方の主張と提出書証を検討する予定。相手方提出の証拠からも思わぬ収穫が得られることがあるので、この作業も重要。
昼休みに、ネットニュースで
2009年6月4日(木)10時50分配信 読売新聞
を読む。
検察側が再審容認意見書を提出するなんて異例のことだろう。
同高検は、弁護側が推薦した法医学者の鑑定は信用性に問題があると判断しており、意見書ではその点を主張する。ただ、DNA鑑定の結果は、当初の裁判で有罪判決を支える大きな根拠になっているうえ、検察側が推薦した学者のDNA鑑定でも、DNA型の不一致を示す結果が出ていることから、この鑑定が「無罪を言い渡すべき新たな証拠」(東京高検・渡辺恵一次席検事)に当たると判断した。
検察側推薦の学者のDNA鑑定でもこういう結果なのだから、当然のことだろう。
菅家さんは91年12月、シャツの体液と菅家受刑者のDNA型が一致したとする鑑定結果を示されて、犯行を自白し、逮捕された。1審の途中から否認に転じたが、1、2審は、鑑定結果や犯行の自白は信用できるとして、有罪と判断。最高裁も2000年に上告を棄却し、菅家受刑者の無期懲役が確定したが、弁護側が再審を請求し、東京高裁が昨年12月、DNAの再鑑定を行う決定を出していた。
捜査段階の自白がいかに信用できないかを実証したケースである。
しかも、DNA鑑定だって100パーセントあてにはならない。
裁判官と裁判員の責任の重大性を再認識させられる事件である。
« 「冤罪はこうしてつくられる」(週刊朝日)を読むーTwitterもどき(6月3日午後5時15分) | トップページ | 裁判官による誘導の危険(追記あり) »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログを休んでおります。(2019.01.15)
- 年の瀬の仙台出張(2017.12.31)
- シン・ゴジラと狂歌(2017.11.13)
- 10月半ばの秋雨・・・Twitterもどき(10月16日午前9時15分)(2017.10.16)
- 暑中お見舞い申し上げます。(2017.08.01)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 足利事件の菅家受刑者釈放へーTwitterもどき(6月4日12時15分):
» 足利事件の菅家利和さん、釈放 [旬の話題ブログ]
90年に栃木県足利市で当時4歳の女児が殺害された事件で、無期懲役が確定していた菅家利和さん(62)が4日、収監先の千葉刑務所から釈放された。 女児の衣服に残った体液のDNA型が、菅家さんの型と不一致だったとする再鑑定結果を受け入れた東京高検が、刑の執行を停止する異例の措置を取ったため。菅家さんについては、再審が始まることが確定的となっている。 菅家さんが釈放されたのは、00年の最高裁判決の確定以後9年ぶり。逮捕された91年12月以来、約17年半がたっている。 2009年6...... [続きを読む]
« 「冤罪はこうしてつくられる」(週刊朝日)を読むーTwitterもどき(6月3日午後5時15分) | トップページ | 裁判官による誘導の危険(追記あり) »


















コメント