私はココログを利用しているため、niftyのHPをインターネットのトップページにしている。
その関係で、niftyのフィギュアスケート特集の記事をつい見てしまう。そのライターさんの一人が青嶋ひろの氏。
この方の最近の記事は、なんだかとっても不思議(他のライターさんの記事とは明らかに異質だと思う)。
2009年03月29日 女子シングル終了、浅田真央4位
表題はごく普通なのだが・・・。
フィギュアスケートは、いや浅田真央は今、ビッグビジネスの渦中にいる。彼女を取り巻く人々の思惑、大人の事情、過度の重圧……。そんなものが、浅田真央の輝きを奪ってはいないだろうか。決して悪意ではなかったとしても、複雑に絡み合った様々なものが無邪気な彼女をを不安にさせ、ビジネスや利権、人々の欲望が、やさしい彼女をすり減らしていないだろうか。
「人々の思惑」とか「大人の事情」とか「複雑に絡み合った様々なもの」とか「ビジネスや利権」などという非常に抽象的な文言が並んでいる。なんだか読者の想像力をかき立てるような、不安にさせるような文章だ。
私などは、この文章を読んでいて、「そんな思わせぶりなことを書かずに、もっとずばっと書いてよ!」 と思ってしまった。
国民的ヒロインの窮地――彼女をスターにした私たちが、これまで存分に彼女の演技を楽しんできた私たちが、今度は浅田真央を支えなければならない。そのために私たちにできること……ひとつには、過剰気味の情報や、感情的になったファン同士の中傷、根拠のない噂などに惑わされず、しっかりと自分の目だけで浅田真央を見ることだ。そして、真央ちゃんのスケートがほんとうに好きならば、浅田真央を、彼女のスケートを、最後まで信じることだ。
またまた「過剰気味な情報」とか「根拠のない噂」とか抽象的な文言が羅列されている。具体的に書いてもらわないと、分からないniftyの読者がここにいるんですが・・・。
それに、最後の結びの「そして、真央ちゃんのスケートがほんとうに好きならば、浅田真央を、彼女のスケートを、最後まで信じることだ。」なのだが、浅田選手のファンは別に浅田選手や彼女のスケートを信じていないわけではないと思うのだが。
むしろ、浅田選手の世界選手権のフリーの演技に対する青嶋氏の評価には、「そこまでひどかったか?」と疑問を感じてしまった。確かに、疲れていたのかスピードが落ち身体の動きもNHK杯やグランプリファイナルのときのようなきれがなかったとは思うが・・・。
でも、浅田選手に限らず、調子の悪いときのフィギュアスケートの選手って、そういう演技をするときもあるのではないだろうか。いつもいつも技術的にも精神的にも(魂のこもった、気合いの入った)パーフェクトな演技を求めるのは無理だと思う。
特に、今回はショートプログラムでキム・ヨナ選手に大差をつけられ、フリーではトリプルアクセル2つを成功させなければまず追いつくのは無理という状況下で、2つめのトリプルアクセルを失敗してしまったというのはショックだったろうし、その後の演技を立て直すのは大変難しかっただろう(男子が4回転に失敗すると演技を立て直すのが難しいのと同様)。
それに、浅田選手にはシニアデビューの頃とは比べようもない重圧があるであろうが、彼女の立場(昨年の世界女王)からすれば当然だろうし、リンク外で諸事情があっても、そういうことに気が散って演技がおろそかになるような弱い人のようにも思えない。
青嶋氏の記事を読んでいて、「むしろ浅田選手を信じていないのは貴方の方ではないのか」と思ってしまった。
もう一つ、青嶋氏の記事で謎なのが
2009年04月04日 女子シングルフリー終了後、ニコライ・モロゾフコーチの発言について
という記事。
女子シングル終了後、安藤美姫らのコーチを務めるニコライ・モロゾフ氏より「日本の連盟が自分の邪魔をしている」という趣旨の発言があったと、一部のメディアにより報道された。
モロゾフ氏の発言をその場で聞いて、また他の関係者への取材を通して、この件に関して知る限りの情報を記しておきたいと思う。
私は知らなかったが、この「一部のメディア」による報道とは、これのことらしい。
安藤のコーチが日本連盟を批判/フィギュア(SANSPO.COM)。
「連盟の一部の人が選手に口出ししすぎる。大抵それは的はずれで、自分の力を誇示したいだけ」とぶちまけた。「きょうの真央にも同じことが起きた。この状況が続けば来年、日本はメダルなしだ!」とバッサリ。村主や男子の織田ら教え子が多いだけに波紋を広げそうだ。
美姫のモロゾフ・コーチ 日本連盟を批判(デイリースポーツオンライン)
「これは大切なことだからよく聞いてほしい」。安藤のメダル獲りの要因を問われた時、そう切り出した。「今回はだれ一人として僕のじゃまをしなかったこと(が勝因)だ。全員ではないが、連盟の中には変わった人がおり、いろいろと口を挟んでくる。僕をわずらわせるようなことを言わなければ、ミキもうまくいく。成功のカギはすべて僕のやり方でやらせてくれたことだ」と、腹の底にたまっていた不満を一気に吐き出した。
こちらのモロゾフさんの言葉の意味するところもよく分からない(フィギュアスケート界の内情に詳しい方なら分かるのかもしれないが・・・)。大体、SANSPOの記事で安藤選手のコーチのモロゾフさんがどうして浅田選手のことまで言っているのかも分からない。
さて、この記事を受けての青嶋氏の記事。
ご当人のモロゾフさんに直接取材をして上記の言葉の真偽やその意味するところを聞いて頂きたかったのだが、それはなし。
そして、最後の結びがこれ。
もう、細かな点数の出方などを検証している場合ではない。スケートファンならば、根拠のない噂を元に、いつまでも行きすぎた議論を続けていたくはないし、他国の選手やライバル選手への中傷を繰り返したくはない。日本のメディアも、地道な努力を続けている人々を邪魔するような報道をするべきではない。
必要なのは勝者をきちんと称賛し、その姿から学ぶべきところを学ぶことだ。
「根拠のない噂」とか「行きすぎた議論」とか、日本のメディアによる「地道な努力を続けている人々を邪魔するような報道」という、また抽象的な文言が並んでいて、また煙に巻かれた感じ。
「もう、細かな点数の出方などを検証している場合ではない。」って、ひょっとしたらMizumizuさんのようにプロトコルを細かく分析しているファンの人たちへの訴え?その後に続く文章からすると、どうもそのように読めるのだが・・・。
でもISU(国際スケート連盟)がネット上でプロトコルを堂々と一般に公開しているのは、採点の公正さを担保するために「どうぞ検証して下さい」という意味だと思うのだが。
とにかく青嶋氏の記事は、私のような「ど素人」のフィギュアスケートのファンには謎ばかりである。
でも、採点基準がはっきりしない上に、こんな訳の分からない記事ばっかりじゃ、普通のファンの足は遠のいてしまうと思うけどなあ。
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