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2009年3月26日 (木)

フィギュアスケート世界選手権に向けての私的関心ーその2

 男子シングルで、今期もっとも注目を集めたのはカナダのパトリック・チャン選手だろう。

 私はグランプリファイナルでこの人の演技を初めて見た。そのときは転倒しまくりの無惨な演技で、体調でも悪いのかと気の毒に思ったのだが、チャン選手は演技の後のキスアンドクライでは悪びれる様子もなくにこやかだったのが意外であった。

 ところが、チャン選手は、その後カナダ選手権でも四大陸選手権でも別人のような演技を披露してぶっちぎりの1位。

 特に四大陸選手権のショートプログラムのタンゴの演技は鮮烈な印象を残した。

 とにかく早いうまいすごい

 ものすごいスピードで滑ってきて、そのままジャンプを跳び、ジャンプの後もスピードが落ちることがない。そのため演技に流れがあってタンゴのリズムに遅れることがなく音との一体感もすごい。エレメントの間に片足をあげたり跳び上がったりと特徴のある振りを入れ(※)、上半身や腕もいろいろな方向に動かしつつステップを踏む。滑りも非常に滑らかで縦横無尽という感じ。

 (なかなか言葉では表現しずらいのだが、見たらすぐ分かる。)

 技術点、演技・構成点ともにものすごい高得点で2位のアメリカのライザチェック選手を大きく突き放しての1位であった。

※ チャン選手のこのプログラムもローリー・ニコルさんの振り付けだそうだ。ライザチェック選手の振り付けの手直しもされているそうだし、売れっ子振り付け師だなあ。

 この人はまだ18歳。カナダ代表だが中国系で見た目もアジア人そのものである。

 しかし、見た目も演技の表現力も18歳とは思えない。

 あまりの高得点のため、まだ実績がなく難しいジャンプも跳ばないのに技術点も演技・構成点も高すぎるのではないかという意見もあり、バンクーバーオリンピックに向けた布石ではないかなどという憶測まで生んでいるようだ。

 私にはこの得点がチャン選手の演技に見合ったものかどうかはよく分からないが、2位のタラソワプロを今ひとつ演じきれていないライザチェック選手や疲れのせいかジャンプミスが出て精彩を欠いた3位の小塚崇彦選手の演技と比較して、やはり1位は順当な評価だと思った。

 スピードを殺さずジャンプを跳び(難易度の高いジャンプではないにせよ)、スピンやステップで隙のない表現を保つのも、大変な技術だと思う。

              

 もっとも、チャン選手の演技を見て感動したかというと、そうでもない。              

 最初見たときはすごいと思ったけれども、なぜか何度でも見たいという気にはならなかった。音程どおりに歌われた完璧な歌が心を打つ歌とは限らないのとちょっと似た感じ。もっとも、これは私の好みが影響しているのかもしれないが。

 チャン選手の演技を見ていると、なんだかあまりに表現過多な気がして頸のあたりがムズムズする気がする。これは彼の見た目がアジア人そのもので演技も社交ダンス風ということも影響しているのかも。思い入れたっぷりな表情でポーズするところなど見ているとちょっと気恥ずかしい感じがする(これは私の主観です。チャン選手のファンの方ごめんなさい)。それに、やっぱりフィギュアスケートにはスポーツ性もあるのだし、エキシビションではないのだから、4回転はなくても、もうちょっとジャンプも跳んでほしい。

 Mizumizuさん(それでも大一番で決まらない、2度めのトリプルアクセル(四大陸、男子)など) は、チャン選手には日本の織田信成選手と小塚崇彦選手にないセクシーさがあるために両選手は演技の芸術性の面ではチャン選手に勝てないといわれているが、そんなものだろうか(セクシーでないのは生まれつきのものだから仕方ないとまで言われてしまうと、織田選手と小塚選手がかわいそう。それに、セクシーと感じるかは観客にもよるだろうし。私はチャン選手はうまいとは思うが、あまりセクシーだとは感じないけどな。もっとも、これは私の年のせいか)。

 チャン選手とほぼ同年代の小塚選手は確かに上半身や腕の表現力は不足していると思うが、チャン選手ほどにやれば持ち味の清潔感がなくなってしまいそうだ。もう少しだけ小粋な感じの振り付けが入ればいいと思う。彼のシャープな高いジャンプはチャン選手のスピード感あるジャンプとはまた違った魅力もあるし。

 織田選手は今はモロゾフコーチのもとで重厚感のあるプログラムだが、もうちょっと軽妙なコミカルな感じのするプログラムの方が合っている気がする(たとえばスウェーデンのクリストファー・ベルントソン選手がやっているような楽しいプログラムも面白いと思う)。

 セクシーさばかりではなくそれぞれ選手には持ち味や魅力があって、それをいかにうまく出せるような演技をするかで演技・構成点のアップも期待できるのではないか。そして、そういうことを助けるのが、振り付け師やコーチの腕の見せ所なんだろうと思う。

                 

 さて、Mizumizuさんによれば、チャン選手の出現によって、織田選手も小塚選手も4回転を跳ばなければ勝てないところにまで追い込まれているらしい。確かにトリプルアクセルだけの(しかも、フリーでは男子のトップ選手が皆2つ跳ぶトリプルアクセルが1つだけの)チャン選手があれだけの高得点を得てしまうと、あとはジャンプで勝つしかないと思うのも当然だ。2人は世界選手権で4回転を成功させることができるのだろうか。

 チャン選手の方も、格式のある世界選手権で、今の演技構成で四大陸選手権のような高得点を得ることができるだろうか。またあのスピードでジャンプを跳ぶのだから失敗の確率も高いはずだ(グランプリファイナルのときのように)。緊張感が半端でないだろう世界選手権の場でジャンプをクリーンに成功させることができるのだろうか。

 スピンやステップの表現力を高く保ちつつ、(たとえ難易度は落としているにせよ)ジャンプを確実に決めることはチャン選手にもそうそう容易なことではないだろう。

 もしジャンプをクリーンに決めたら(特にフリーでトリプルアクセル2つ決めることができたら)チャン選手の金メダルの確率は非常に高くなる。チャン選手が世界選手権で王者になれば昨年のジェフリー・バトル選手に続いてカナダ選手が2大会連続チャンピオンである。チャン選手もバトル選手も4回転は跳ばない選手。こういう選手が2期続けて世界選手権のチャンピオンになったとなれば、来年のオリンピックに大きな影響を与えそうだ。

 これからは男子シングルは4回転で勝負する選手と跳ばずに他のエレメンツや表現力で勝負する選手と二手に分かれるのだろうか。

 さてどうなるか、これも私の関心の一つである。

 次回は、チャン選手とは対局に位置する、4回転に勝負をかけるフランスのブライアン・ジュベール選手について書こうと思います。

       (つづく)

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