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2008年11月21日 (金)

弁護士の出張旅費

 あいかわらず書面作成に追われ、ブログの更新をさぼっている。

 書きたいことはたくさんあるのだけれども、まず準備書面の作成の方が優先なので、ご容赦下さい。

 連休前に少しだけ軽い話題を(もっとも、この連休で私が休めるのは1日だけだが)。

                  spade

 私はあまり出張の仕事はないのだが、時々は仕事で出張することもある。

 委員会の仕事のときは、本来弁護士会に交通費を負担してもらってもいいと思うが、予算が限られているので、実際には委員自身が自己負担するか委員長が太っ腹で負担してくれたりするのが実際だ。なかなか交通費を弁護士会に請求しにくいということもある。

 遠方ともなると交通費もバカにならない金額であり、委員会の仕事は無償であるから、懐具合が豊かではない参加委員にとっては自己負担は結構きつい。それで、時間と費用の関係で参加を見合わせてしまう委員も出てきてしまう。

 こういう場合の交通費は、新幹線の自由席を利用する程度であり、たまに混んでいるときに委員長が指定席を取ってくれる程度である。間違ってもグリーン車などということはない。

 依頼者のある仕事の場合は、実費として依頼者から交通費は頂いている。私の場合、やはり公共交通機関を利用し、新幹線も自由席である。一日がかりの仕事になるときは、たまに日当を頂くことはあるが、頂いている弁護士報酬の関係で日当の有無は決めており、日当のある場合でもせいぜい1日1万円、多くて2万円程度である(そういえば裁判員の日当程度か)。

 今は廃止されている弁護士報酬基準では、相当高額な日当や交通費が決められていたこともあったが、報酬基準の廃止される前から実際にはそのような高額の日当や交通費を依頼者からもらっていた弁護士はごく僅かであった(大企業の仕事をしている弁護士位だと思う)。

 私自身は、仕事で新幹線のグリーン車を利用した経験は一度もない(残念ながらプライベートでも利用したことは一度もない)。もちろん飛行機もエコノミークラスである。

 そういえば、昔、ある国選弁護事件(在宅、否認事件)で、重要証人が四国にいたため、尋問のために裁判官も検察官も弁護人も皆四国に出張することになった。

 このときは、さすがに日帰りはきつかろうと、裁判所がビジネスホテルに1泊できる位の宿泊費分の国選弁護費用を出してくれた。もちろん、交通費は新幹線の自由席利用分である。裁判官も検察官も新幹線でやってきた。飛行機を利用してやってきたのは被告人だけ。被告人は弁護人の私に「先生、飛行機代持ちましょうか。」なんて言ってくれたけど、もちろんそんな費用頂けない(もっとも、この被告人は子分をたくさん連れて四国にやってきたという人で私選ではなく国選弁護になるには特殊事情があったわけだが)。

                  clover

 ところで、私のブログの人気記事ランキングのトップがいつの間にか 「弁護士の年収は1600万円」は本当か? になっている。

 どういう方が読まれているのかよく分からないのだが、これは例の朝日新聞の社説「弁護士増員ー抵抗するのは身勝手だ」に怒りを覚えて書いた記事だ。

 この朝日新聞の社説は、弁護士は年収1600万円もある特権階級だ、だからその特権を維持するために増員に反対しているのだ、と殊更にあおりたてるような論調で、多くの弁護士の反感をかったものである。

 私の知り合いの弁護士の中には、朝日新聞に抗議の内容証明を送った方や、朝日新聞の購読をやめたという方もいたほどだ。

 確かに1600万円以上の収入を得ている弁護士もいよう。でも、それはどの業界でもそうである。億という年収を得ている弁護士がアンケートに答えれば、一挙に平均値は上がるのだし、ワーキングプア弁護士が大勢アンケートに答えれば一挙に平均値は下がる。

 朝日の論説委員は、平均値1600万円のアンケートの回収率や最多値の年収を調査してから記事を書いてもらいたい。そして、こういう社説を書くなら、朝日の新聞記者の年収(論説委員の年収も含む)も比較して書いてもらいたいものである。

 私の「弁護士の年収は1600万円は本当か?」の読者に高収入に期待して弁護士をめざしている方がいたとしたら、がっかりさせてしまったかもしれないが、高収入を期待して弁護士をめざすのなら他の職業をめざした方が効率がいいと思う。

 仕事に追われつつ(貧乏暇なし)、ブログの記事も書けないときに、ブログの人気記事ランキングを見て、こんなことを考えた。 

 

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