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2008年8月27日 (水)

ドキュメンタリー「アウシュビッツ」(BBC制作)と映画「シンドラーのリスト」を見てーその2

 映画「シンドラーのリスト」の方は、いつかは見ようと思っていたが、長いし衝撃的なシーンがあるということだったので、ついつい見るのが億劫になっていた。

 しかし、ちょうどBBCのドキュメンタリー「アウシュビッツ」を見たところにNHKが放映してくれたので、ついに覚悟して見る気になった。私にとっては、見るまでに結構覚悟がいるタイプの映画だったのである。

 しかし、「戦場のピアニスト」(ロマン・ポランスキー監督)もそうだが、見るまでは抵抗があるものの、見始めるとひきこまれて時間を忘れてしまう映画だった。

 「シンドラーのリスト」は、アカデミー賞7部門を受賞したスティーヴン・スピルバーグ監督のドキュメンタリータッチの白黒映画(但し、最初と最後の画面はカラー、途中意図的に一部色をつけた映像があることは有名)である。

 実話に基づいているというが、事実そのまままではなく「ドラマ」である。実際のシンドラーはどういう人物だったのかなど、実在する人物の証言や写真で構成されるドキュメンタリー「アウシュビッツ」を見た後には何か釈然としないものも感じる。虚構を加えることで、あざとさが出てしまう気もする。

 しかし、ドラマ化することで、登場人物に感情移入がしやすいため、より普遍的になり、見る人も増えるだろうから、こういう映画も必要だと思った。

 映画の中のシンドラーは、最初は利潤を追求する合理的な企業家として登場する。しかし、もともと育ちが良く、非情に徹しきれない人物なのだろう。ユダヤ人を単なる労働力としてだけ見ることができず、自分と同じ人間であるという感覚を捨て切れない。

 強制収容所の所長アーモン・ゲートは、理由なくユダヤ人捕虜を殺戮するサディストであり、古代ローマ帝国のネロ皇帝を思わせる。もともとかなり異常な性癖の持ち主であり、それが戦争によって引き出され加速されたという人物だ。 

 しかし、映画ではアーモンの複雑な人間性を感じさせるシーンもある。企業家としてユダヤ人を労働力としてしか見ていないふりをしてアーモンと駆け引きするシンドラーの本心が「ユダヤ人を一人でも助けたい」というものであることを見破っておりながら騙されているふりをしていたのではないか、シンドラーがユダヤ人少女に感謝のキスをしたことをかばったり、虐待しつつもゆがんだ愛情を感じていたユダヤ人のメイドをシンドラーに引き渡したのは本当に金だけのためだったのかなど、いろいろな想像力がかきたてられる脚本と俳優の演技だった。

 シンドラーとともにユダヤ人を救済する会計士イザック・シュターンはガンジーを演じてアカデミー賞主演男優賞を受賞しているベン・キンズレーが演じているが、まさにはまり役。運命を受け入れるが甘んじているわけではなく、すべてのユダヤ人は救えないが、自分に救えるだけのユダヤ人は救おうという姿勢には、共感を覚えた。シンドラーの乾杯の誘いをずっと断っていながら、いよいよ最後の別れというときにその誘いに応じるところが泣ける。

 シュターンは大変地味な存在であるが、実はユダヤ人1100人を救う原動力になった人物なのではないか。シンドラーが企業経営のためにシュターンを利用したのではなく、むしろシュターンがユダヤ人救済のためにシンドラーを利用したのではないかとまで思わせる。

 この3人を主幹とした人間ドラマとしても見応えのある映画だった。 

 「シンドラーのリスト」を見終わってからよく似た話があったなあと考えていたら、オスカー・ワイルドの童話「幸福の王子」だと思いついた。シンドラーとシュターンのどちらが王子でどちらがツバメかはよく分からないが。

 シンドラーは多少なりとも関わり合いになったユダヤ人、幸福の王子は王子の銅像の視界に入った国民しか救えない。しかし、それでも尊い行為であり誰にでもできる行為ではない。

 白黒でなくてカラーだったら目をつぶってしまっただろうと思うような残酷な殺害シーンもたくさんあり、逆に白黒であるためにドキュメンタリー風になっていることでより残酷に感じられるシーンがあったりして、見るまでには大変抵抗があるのだが、やはり1度は見ておくべき映画だと思う。

                  clover

 こういう暗い戦争のドキュメンタリーや映画を見た後で、北京オリンピックの映像を見ると、現代に生まれたことの幸福を感じる。

 現代社会にもいろいろな矛盾や軋轢はあるが、それでも平和はありがたい。

 参考記事: 

 【欧州歴史探訪】無関心の終着駅、アウシュビッツ・ビルケナウ

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コメント

私はシンドラーのリストを見て思い出すのはホテルルワンダです。
(こちらも1990年代の実話です)
100万人以上が民族浄化で虐殺されたルワンダ紛争の中で、
黒人のホテル支配人が殺されかけてる人を次々とホテルにかくまい、ついには1000人以上もかくまうことになります。
国連の停戦監視団はいるけど、ほとんど何もしないし、しかも虐殺が続いているのに先進国は監視団を撤退させようとするし、国連の無力さと先進国のアフリカに対する無関心さがよくわかります。

>こういう暗い戦争のドキュメンタリーや映画を見た後で、北京オリンピックの映像を見ると、現代に生まれたことの幸福を感じる。

ルワンダ紛争は1990年代ですし、ダルフール紛争は100万人以上が死んでいまも続いている民族浄化の虐殺です。
中国もダルフール虐殺に手を貸していて、スピルバーグが北京オリンピックの開会式のプロデュースを辞退しましたが、先進国の首脳は一応は批判するけど、みんな開会式に出席していました。
ああいうのを見ると、ホテルルワンダの中で書かれていたアフリカに対する先進国の無関心さがいまも変わっていないことがわかります。

エディ・マーフィみたいなホテル支配人が、口八丁で煙に巻いて…みたいなのかと思って見たらちっともシャレになってなかった…>ホテルルワンダ

ホテルルワンダ、昨日観ました。

>ホテルルワンダの中で書かれていたアフリカに対する先進国の無関心さがいまも変わっていないことがわかります。

丁度、立て続けに、「経済思想その1」「日本の貧困と格差拡大」「殺人の心理学」という、まったく異なるジャンルの本を読んだのですが、「経済思想その1」では公害「日本の貧困と格差拡大」では貧困にたいして、人々が実態を知らないからこそ、誤解をしている→それがある種の差別に繋がり、ますます問題が複雑化するということを考えさせられました。
それに関連して「殺人の心理学」では、相手を同じ人間として認知しない状態(つまり無関心)では殺人への抵抗が薄れると書いてありその辺りが気になりました。

映画の中でも、主人公がテレビクルーに虐殺現場を記録してくれたことに感謝し「これで、世界が関心を持ってくれる。」と喜んだら、クルーが、「しかし、夕食前に、これを観て怖いね。で終わるかもしれない。」と言ってたことが印象的でした。

ジョンレノンも、バギズム(大きな袋の中に入るだけ)やベッドイン(洋子と一緒にベッドに入るだけ)などの奇行的パフォーマンスをしては、マスコミを集めベトナム戦争に反対していましたが、多くの権威ある論者は馬鹿にしていました。
ジョンは常に、自分のことは馬鹿にしてもいいけど、皆にこの問題に関心を持って欲しいんだと訴えていました。

関心を持ってもらうって事はとても大変ですよね。

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