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2008年7月31日 (木)

大阪の嵐

 久しぶりのブログの更新である。

 あいかわらずの名古屋の暑さと仕事の忙しさに負け、ついついブログの更新をさぼってしまった。

 加えて今年の夏は出張が重なってしまった。先週は医療事故の仕事で横浜、今週は委員会の仕事で神戸。

 きょうは、愛知県弁護士会の司法問題対策委員会と兵庫県弁護士会の法曹人口問題プロジェクトチーム(PT)との意見交換会+懇親会に参加した。

 兵庫県弁護士会は、今月、法曹人口の急速な見直しを求める緊急提言 という会長声明を発表している。

 この緊急提言がなされた経緯などをお聞きすることができた。

 意見交換会の内容については、会報記事を書くことになっているし、またこのブログでも紹介したい。

 このブログで論文を紹介させて頂いた武本夕香子弁護士にもお会いすることができた。

 忌憚のない意見交換の後、神戸港近くのお店でおいしい神戸牛を頂きながらの懇親会。

 兵庫県弁護士会の若手弁護士は元気だなあというのが私の印象。

 そういえば、兵庫県弁護士会はHPに消費者問題判例検索システムを設置するという画期的な企画をなしとげた弁護士会だ(このシステム構築の経緯を聞きそびれた)。

 愛知県弁護士会の若手弁護士にはこの元気さが感じられないのが残念。会の規模があまりに大きくなりすぎたせいかもしれない。

 法曹人口問題は、これから長い年月弁護士生活を送る若手弁護士にこそ、積極的に取り組んでもらいたい課題だ。

 司法問題対策委員会に参加したいという若手弁護士の方(若手に限らず、自称若手でも可)、ぜひご一報下さい。

             wink

 さて、法曹人口問題については、今月は、日弁連の緊急提言、それに対する町村官房長官の極めて感情的なご発言、鳩山法務大臣の昨年週刊誌に発表されたご自身の見解をお忘れになったかのような発言、あいもかわらぬ朝日新聞、日経新聞の非論理的かつ非現実的な社説、など様々な出来事があった。

 しかし、これらはほぼ想定内の出来事。多くの弁護士が反論しているところである(特にストレートで分かりやすかったのが、週間法律新聞の7月25日号の「飛耳長目」)。

 私は「またか」と少々食傷気味。ブログに書く気力も湧かない。

 それよりも、今、弁護士会と個々の弁護士はどう動くべきか、の方に関心がある。

            typhoon

 その意味で、今、もっとも関心のあるのは、大阪弁護士会の8月6日の臨時総会の行方。

 坂野弁護士がブログで詳しく経緯を報告なさっている。

  この大阪の臨時総会は、新聞の記事にもなっている。こちらは論説委員の書いた社説ではなく、司法記者の書いた記事なので、極めて冷静で客観的な記事である。

  法曹人口:司法試験合格者抑制 大阪弁護士会、真っ二つ 政府への意見表明(毎日新聞)

 大阪弁護士会、司法試験合格者2千人に抑制要求へ(朝日新聞)

 大阪弁護士会の会員の皆さん、会派の圧力に負けることなく、ご自身の良心に従って一票を投じて下さい。

 もう一つの関心事は、(大阪のような大きな嵐ではないが)私の所属している会派「清流会」の8月1日の臨時総会の行方。

 実は、清流会の幹事会が「清流会若手会員支援構想」なるものを提案し、そのための細則案を臨時総会の議案とするのだそうだ。

 この「清流会若手会員支援構想」とは、要するに「即独弁護士」(毎年3~5名を予定)を支援するために会派で事務所を賃借したり、給与を支給したり、OJTとしての指導をしたり、はたまた事件の紹介などをするんだそうだ。

 もっとも、会派で、といっても、会員有志の寄付金で「ボランティア基金」なるものを設置し、会員10名ほどの「支援委員会」なるものが主体となるらしい。

 この趣旨は、

 我々は、決して弁護士大量増員に与するものではないが、現に生じうる就職できず即独立を余儀なくされる新人弁護士を放置することは、いささか問題があると考えている。ただでさえ、大量増員により弁護士の質的低下が問題視されている折、勤務弁護士の経験なく即独立した新人弁護士によって弁護士業務がなされることは、これまで永年に亘って築き上げてきた弁護士に対する信用が損なわれることになりかねないのである。

 そこで、愛知県弁護士の大派閥となった清流会において、このような新人弁護士の弁護士教育のために、事務所を用意し、2年間を目途に、我々が勤務弁護士時代に指導を受けた弁護士気質や事務所運営の方法、依頼者との信頼関係の築き方や報酬受領のあり方等々を指導できないかというのが本構想の中核である。

 のだそうだ。

  ご立派だ、美談だ。

 しかし、会派には反対の会員もいるのだから、そのようなボランティアは会派ではなく、会員有志 でやればいいだろう。あるいは、会員有志 が即独弁護士を単独ないしは共同で雇用すればいいだろう。

 もし、即独弁護士が弁護過誤を起こしたら、指導した支援委員会、ひいては会派が責任を取るのか。必然的に責任問題が生じるだろう。

 それに、これから爆発的に増えるであろう即独弁護士対策として、3~5名程度支援したって、どうなるものでもない。

 先輩弁護士の言葉だが、

 蛇口をいっぱいに開いておいて洪水になったと大騒ぎし、大あわてでスポイドを使って水滴を吸い取るようなもの

 である。

 私は急遽予定を変更して、この会派の臨時総会に出席することにした。

 さて、どうなることやらwobbly。   

 

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コメント

兵庫県弁護士会のお話を伺い、同様に羨ましく思いました。
先のコメントでお話した通り、東京で「若手弁護士の将来を考える会」を結成、今月にはHPを立ち上げ、弁護士会や派閥の括りを気にせずに活発な意見交換を目指し、〔掲示板〕も用意したのですが、皆傍観者を決め込み見事な過疎ぶりに苦笑するのみです。
圧倒的人口を誇る東京三会の若手が奮起し行動を起こす為の起爆剤となるにはまだ時間がかかりそうです。
http://www.wakaben.jp/

wakaben管理人さんへ
 当ブログのリンクにある「超初級革命講座」管理人さんのご意見もご参照下さい。
 また、「さんけんブログ」管理人さんの紹介されているHPもご参照下さい。
 東京三会の若手に奮起してもらおうというのであれば、さんけんブログさんらと連携を取られたらどうでしょう。

MTさんへ
早速のご丁寧なご指示、ありがとうございます
私どもも4.18集会にも顔を出させていただいておりますので、もしかすれば「さんけんブログ」さんともお会いしてるかもしれません。
今後の連携も視野に入れ頑張って行こうと思います。
これからも宜しくおねがいします。

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