今枝弁護士のテレビ出演
昨日の日曜日、今枝弁護士が「サンデージャポン」と「たかじんのそこまで言って委員会」に出演されていた。
正直、失望した。
一体どういうおつもりなのか、私には最後まで分からなかった。
これが一般の方々に刑事弁護に対する理解を得るための活動なのか。
どちらの番組でも出演者の一番の関心は、「どうして弁護人を解任されたのか」「弁護団と弁護方針について対立があったのか」という点だった。それはそうだろう。
しかし、そんなことを今さらテレビ番組で公にしてどうしたいのか。
今枝弁護士は「弁護団を責めるつもりはない」と言ってはいたが、結局、これら番組は、「今枝弁護士が正しい、弁護団が悪い」という方向に持っていっていた(特に「たかじんのそこまで言って委員会」)。
「たかじんのそこまで言って委員会」は例の橋下弁護士の懲戒請求煽動発言を放映した番組である。この日もBPOの意見書を全く無視した番組づくりだった。
そして、あのときの出演者もいたが、全く反省の弁はなかった。あれが正しい発言だったと今でも思っておられるのだろうか。
こんな番組に出演しなくても、今枝弁護士が弁護団に対して言いたいことがあるのなら、直接弁護団に言えばいいことだ。
ネット上で「ああいう弁護団に弁護を依頼した被告人も犠牲者だ」「今枝弁護士が弁護人だったら結果は違っていたかもしれない」などという意見も見るが、弁護人を選んだのは被告人である。弁護団は被告人と相談して弁護方針も決めており、もちろん今枝弁護士を解任したのも、今の弁護団に依頼を続けているのも、被告人の意思である。
それを解任された弁護人が、現在の弁護人の非難に加担してどうしたいのか。ご本人にそのつもりはなくても、たかじんのそこまで言って委員会のような番組に出演すれば、そうなることは目にみえていただろう。
最近、「今枝弁護士」の検索ワードで私のブログを見にこられる方が多い。
その方々に言いたいが、私は今枝弁護士の今回のテレビ出演を擁護するつもりは全くない。
このブログで今枝弁護士の発言を紹介させて頂いたのは、弁護団の記者会見の内容がきちんと報道されず、多くの誤解を生んでいたとき、その誤解を解くべく一つ一つ説明されていた態度に共感を抱いたからだ。
しかし、今枝弁護士の今回のテレビでの発言に共感するところは一つもなかった。
ただ、その涙に目を背けただけである。
今枝弁護士は当分テレビ出演を自粛されるそうだが、出演される前には刑事弁護の経験が豊富でマスコミ対策にも詳しい弁護士によく相談されてからにすることをお勧めしたい。
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