桜吹雪
きょうの名古屋は、「花冷え」といっていい冷え込み様だった。
昼休みにお弁当を持って資料館の早咲きの桜を見に行ったのだが、無情な冷たい風に濃い桃色の花びらが舞い散っていた。

そんな桜の花びらの中にたたずむ虎猫2匹。
何を思っているのやら・・・・・。
最近、司法改革(改悪)の正体がいよいよ露呈してきたようだ。
「裁判員参上!」などという悪趣味な看板が登場するやらhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080325-00000051-yom-soci、
司法試験の予備校化が指摘されるロースクールが出てくるやら・・・。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080324-00000054-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000136-mai-soci
http://www.asahi.com/national/update/0327/TKY200803270359.html
もはや修復不可能な末期症状をきたしているのではないか。
もともと綿密な調査をすることなく、司法の現場にいる実務家の意見も国民の意見も十分に聴取することなく、(法曹資格を有さず市民の法律相談もやったことがない)学者や財界人の机上の空論のみで拙速に策定された制度である。
こうなることは10年以上前から予想がついていたことで、今更驚くことでもない。
最近やっきとなってロースクール制の維持を主張している学者らの真の目的が何か、よく考えてみる必要がある。
弁護士人口過剰の弊害を主張すると、彼らは直ぐに弁護士が「既得権」にしがみついていると批判する。
それではロースクールの乱立による弊害(司法試験合格者数を競うがために予備校化せざるをえない)を主張すると、「ロースクールをつぶすな」というのはロースクールの「既得権」を守るためではないのか。
裁判員制度もそう。法律ができた以上仕方がないとばかりに、国民不在のままどんどん進められてしまった。
週間朝日3月28日号の「最高裁が取り仕切るまたまたおかしな入札 そのカラクリがわかった」という記事を読んだ。
最高裁は裁判員制度のテレビCMに4億3400万円の予算を組んでいるそうだ。
当初は「いわゆる有名タレント」を起用しない方針だったそうだが、その後「タレントを起用すること自体を否定するものではないことを、本書面によって確認いたします」(いかにも裁判所らしい表現が笑える)と変更し、タレントを使わない前提で入札した業者らのひんしゅくをかっているそうだ。
さて、裁判員制度のテレビCMには、長谷川京子、仲間由紀恵、上戸彩に続いて、一体誰が登場するのか。
最高裁が裁判員制度の広報や法廷の改修に使用した税金は一体いくらなんだろう。
そんな金があるのなら、もっと裁判所の人的設備の充実に使ってもらいたいと思う。
家庭裁判所の調査官はこれからますます複雑化していくであろう家族問題に対応するためには絶対数が不足している。審理を充実させるためには裁判官も書記官もしかるべき数を確保してほしい。ましては裁判員制度を本気で実施するつもりなら、刑事裁判官の数は絶対に足りないだろう。
桜吹雪の下で、きょうは鬱々とそんなことを考えた。
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