論考「法曹人口問題についての一考察」のご紹介
以前このブログの記事で、「どなたか本当の司法改革評論家の方いませんか?」と書いたが、いましたよ。適任の方が!!
その人は、坂野真一弁護士が「早すぎた天才」と紹介されていた兵庫県弁護士会の武本夕香子弁護士です。
私は、先週出席した委員会で配布された武本弁護士の「法曹人口問題についての一考察」という論文を読ませて頂いて大変感銘を受けた。
まず驚いたのは、各種アンケート結果の緻密な分析である。
平成18年10月に実施された日弁連による企業・官公庁・地方自治体の求人動向アンケート、市民の法的ニーズについてのアンケート、中小企業ニーズについてのアンケートのことについては、以前の記事に書いたが、私自身はなかなかそれを分析して記事にすることができなかった。
それを武本弁護士はみごとに分析して論考にされている。
更に驚いたのは、平成12年に司法改革審議会が実施した市民を対象とする弁護士ニーズについてのアンケート結果である。これは広く公表されることもなく、ほとんど無視されて同審議会の議論が進められたということである。
この他にも、日本と諸外国の審理期間を比較して、本当に「日本の裁判は長い」のか等も検証されている。
新聞各社の論説委員や記者は、こういうデーターにあたってから記事を書いて頂きたい。
武本弁護士は多くの文献を読み、分析し、論考を進めている。
仕事のかたわら、こういう作業をするのは本当に大変だっただろうと思う。
そういう緻密な作業を、本職である大新聞社の論説委員や記者はやっているのか!?
今までの社説や記事を読む限り、ただただ弁護士に対する反感をむき出しにするものが多い(読者の弁護士に対する反感をあおっているとしか思えないものが多い)。
過疎地問題にせよ、被疑者国選の問題にせよ、前提事実を正確に把握した上での冷静な論評は極めて少ない。
新聞記者であれば、最低限、この武本弁護士の論文を読んでから、社説なり記事なりを書いて頂きたい。
さて、私は、武本弁護士に上記「法曹人口問題についての一考察」をこのブログで紹介させて頂きたいとお願いしたところ、快諾を頂くことができた。
同論文は右サイドにPDFで掲げてある。
また、このブログでも少しずつ引用させて頂きながら、紹介するつもりである。
多くの方に読んで頂きたいと思う。
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» 武本夕香子弁護士「法曹人口問題についての一考察」 [ろーやーずくらぶ]
兵庫県弁護士会の武本夕香子弁護士による「法曹人口問題についての一考察」(添付資料)が愛知県弁護士会の寺本ますみ弁護士のブログで紹介されています。
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