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2007年10月 4日 (木)

橋下弁護士ブログ考:その2

 橋下弁護士のブログが更新されたわけではないが。

 「すちゅわーです」というHNを使用されている女性弁護士が、橋下弁護士に「公開質問状をメールで送付されたそうだ。

 その公開質問状の内容は、こちらのモトケンさんのブログ「元検弁護士のつぶやき」

橋下弁護士に対する公開質問状で見ることができる。

  すごい! 34項目もある。

  34項目の質問で「これでもか、これでもか」と橋下弁護士を叩 きのめしておられる。

  なお、「すちゅわーです」さんは「たかじんのそこまで言って委員会」の「大会議室」という掲示板にもたくさん投稿されている。

  それはこちら→橋下弁護士が光市母子殺害事件弁護士から提訴

  「すちゅわーです」さんの意欲と努力には、ただただ感服。  

                Xxx 

 私はというと、ちょっと橋下弁護士がかわいそうに感じている(当初の怒りは収まりつつある)。

 おそらく彼は、問題の煽動発言は編集でカットされると思っていたのだろう。発言の前に「カットされても仕方がないが」というようなことを言っているから。

 それが放映されてしまった。ネットに懲戒請求テンプレートなるものまで公開され、4000件もの懲戒請求が弁護士会に殺到した。

 橋下弁護士は番組では「何万も」と言っていたから、4000件は予想よりも少ないのかもしれないが、それにしても大事になってしまった。

 しかも、弁護団の報告集会に参加したら、弁護団の弁護内容はマスコミが報道しているような「死刑廃止運動に利用」とか「弁護団が捏造、創作、誘導」とかいうようなものではないことが分かった。集会で責められて、「説明不足が懲戒事由に該当するから意見は変わらない」と言い切ってしまった。

 その後は、弁護団の一部から不法行為に該当するとして損害賠償請求の訴訟を提起される、記者会見でも「説明責任」を果たしていないことが懲戒事由と言い切る、しかも「自分で懲戒請求をしていないのはおかしい」と追求され、とうとう自身で懲戒請求をする決意をしたとまでブログに書くはめになる。

 もう「引くに引けない」状態なのだろう。

 ブログでは、まるで彼一人が「世間の正義をしょって立っている」という勢いの文章が続くかと思うと、最近では、

 僕も原告らを散々批判しているけど、当然世間からの怒りを十分受けています。
 それについてもきちんと説明・対応しなければなりませんね。

             橋下徹のLawer's EYE   説明責任より

 僕も、世間からのバッシングによって、フラフラではありますが、なんとかバランスを取ろうと必死でやっています。

          橋下徹のLawer's EYE   原告今枝弁護士へより

などという弱音をうかがわせる文章もチラホラみられるようになってきた。

 そうか・・・。橋下弁護士も世間」からの怒り「世間」からのバッシングを受けているのか。

 ブログの他の文章からは、てっきり「世間」は全て橋下弁護士の味方である、というか橋下弁護士が「世間」の意見を代弁しているかのように読めるのだが・・・。

 「すちゅわーです」さんの質問事項にもあるが、彼のいう「世間」って何だろう?

 (4000件の懲戒請求といっても、弁護団21人に対するものだから、弁護人1人当たり200件か300件で、しかも同一の申立人が複数の弁護人に懲戒請求を提出している可能性が高いから、実際に懲戒請求を申し立てた人間は300人程度ではないのか。)

 更に、橋下弁護士の場合、「弁護士会」(栃木県弁護士会には具体的な抗議まで受けている)や弁護士の多く(※)から反発を受けているわけだ。

※ 私は橋下弁護士の意見に賛同する弁護士を知らない。

 ちなみに、橋下弁護士が、ブログで引用されている佐藤彰一教授のブログ(satosholog)も懲戒請求について冷ややかである(理想の弁護士はいない。。でも)。

 これだけでも、普通の弁護士ならフラフラにもなろう。

 もっとも、橋下弁護士は、弁護士会などには何の価値も認めていないし、橋下弁護士を批判する弁護士は「オタク」ばかりなので、何とも思っておられないのかもしれないが・・・。

 とにかく、もう橋下弁護士は引くに引けない状況であろう。原告も、賠償金云々の問題ではなく、刑事弁護や懲戒制度の意義にかかわる問題と捉えているから、引くに引けないだろう。裁判は続き、最高裁まで行くかもしれない。

 しかも、橋下弁護士のブログ、今枝弁護士のブログ、懲戒請求扇動弁護団のHP、というネット上で双方の主張が公開されるという前代未聞の裁判が長く続くのである。

 これがいいことかどうか。私には判断がつかない。

 原告らの意見陳述にあるように、刑事弁護人の役割や刑事裁判の仕組みなどが一般の方々に理解されるための礎になるのであれば、これもよいことかもしれない。

 しかし、橋下弁護士による騒動が前記のような経緯のものであるなら(私は結構単純なものなのじゃないかと思っている)、弁護団はまともに相手にしない方がいいようにも思う。相手の土俵にのってマスコミの餌食になる必要もない。

 淡々と裁判を進め、裁判官の判断に委ねればいいことだろう。

 外野にいるからこそ言える浅はかな考えかもしれないが・・・。

 ただ、最低限、橋下弁護士には、先のファックスやら期日調整やらの些末なことを大事のように取り上げたり、汚い言葉でののしったりすることだけはやめて頂きたいと思う(これって世間の風を知らない弁護士だから気になることかなあ・・・)。

                  Buranko

 管理人は(おそらく年末まで)忙しくなります。当分、仕事に専念したいと思っています。

 光市母子殺害事件や橋下弁護士の懲戒請求煽動事件について関心を寄せられている方々には申し訳ございませんが、当分、この関連の記事は書かないと思います。また、コメントにもお返事できないことをお詫び申し上げます。

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刑事弁護」カテゴリの記事

コメント

元々橋下弁護士が「懲戒請求」などと失言してしまったのに、ツッパってしまったのが原因でこんな大騒ぎになったのでしょう。ところで、彼のプログの中にある弁護団との裁判での答弁書にも疑問の点は多いのだ。ざっと一読しただけだが、
①P62に「弁護士会の品位の判断は全く信用できない」とある。だとしたらなぜそんな弁護士会に弁護団の品位について懲戒請求せよと促したのだろうか?ウーン訳がわからん。
②また例えばP71に「不当な請求であるにもかかわらず、弁護士会の呼び出しにすべて応じ」などとある。暗に今回の懲戒請求があたかもそれ当てるような書き方だ。だとしたらTVやプログで懲戒請求を促したことは業務妨害に当たるのでは?と思ってしまう。
他にも5つ位不思議な点があるが、私は元々が「失言」と思っているのでやめておこう。要は辻褄が合わない事を言いたいだけだ。
 このプログは取り上げるテーマがなかなか面白いと思います。他のテーマでも期待しています。

懲戒請求の関連記事を興味深く拝読致しました。某サイトで橋下弁護士派の勢いに憤慨しつつ反論していた者にとっては強い味方でした。反論していたのは1日だけですが。
この騒動は継続中のようですが、追跡する暇はありません。

この騒動では批判好きな日本人の特性を見た気がします。そして、暇な人や攻撃好きな人が多いこともわかりました。

今度は勉強の間に気分転換しに見にきます。

私も「泡沫」なんで暇な人だ。(笑)ところで「たかじんの‥」は多くの場合、録画でだが、毎週見ている。この番組は、ベタな話題を第三者的な立場から論議するのが売りだ。でもこの橋下弁護士の懲戒請求発言で「第三者」から「当事者」になってしまい、番組担当者も出演者もきっと困っているだろう。私が番組担当者なら「橋下のヤロー、法律家だから法的に問題ない、と思って放送したのに。なんてこと言ってくれたんだ。この番組をツブすつもりか?」と言うだろう。実は私は今回の件でこの番組がなくならないかヒヤヒヤしているものの一人だ。
 ただ、件の弁護士の10月6日のブログには驚いた。「たかじんの‥」が今枝弁護士に出演を依頼していたという件にでだ。これは今枝氏は出演しないほうがよいだろう。私が番組担当者なら番組存続のため、今枝氏の主張の正当性を立証できるような部分はすべてカットし、今枝氏が一瞬たじろいだり、言葉が詰まった場面をすかさずカメラに収め、何度もTVに流し、いかにもダメな弁護士のように見せるよう努力する。心の中で「今枝さん、今回はスマン」と手を合わせながらね。
 「たかじん‥」の番組担当者は、今回は弁護士さんが言った発言なので当然問題がないだろうと思い放映しました。そして今後は当番組とは関係なく、橋下氏と弁護団で解決していただきたい、と言えば良いのではないか。
 「最高のチャンスですよ!!」などと言っている雰囲気からして、彼の立場は結構ヤバイかもよ?

 
 
 
 

10月7日のたかじん番組を見まして、橋下弁護士に懲戒請求をしようと強く思いました。
番組内での数々の暴言と、ゲスト出演された菊田幸一先生を徹底的に誹謗中傷する姿は本当に憐れです。
彼はなぜ弁護士になられたのでしょう?

最近の橋下弁護士はドンキホーテに見えてしまいます。
今回の騒動で懲戒請求を送った人間も橋下弁護士をスケープゴートにしているだけです。橋下支持とか言いながら、誰も彼を助けない。
自分はこちらのほうに一抹の寂しさを感じました。

 彼のブログ,更新されていましたね。もはや断末魔の叫びというか。彼の人間性もかなり明らかとなりました。彼に騙されている方々は早く目を覚まして欲しいね。

>>4000件の中の300人程度

この300という数字は多いのでしょうか?
少ないのでしょうか?

今枝弁護士から懲戒請求者の方に求釈明書を送られたようですがコレについてはどのようにお考えでしょうか。気になります。

懲戒請求の関連記事を興味深く読ませて頂きました。私はこのサイトの記事を読むまでは、懲戒請求は妥当であると考えていましたが、弁護士が負うべき責任を誤解していたことを痛感させられました。

今回の問題は、医療過誤の問題とかなり類似していると感じています。一般人と専門家の間の情報の格差がこのような問題を生んでいるのではないでしょうか?
あとは、法律と一般常識の乖離もあります。心神喪失時の責任能力の判定は、いろいろ考えることがあるとはいえ、一般の考えと乖離しているのではないかと思います。これは、弁護士に訴えるものではなく、国会にて議論、改善されていくものですが。

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