今枝弁護士の経歴
これから、今枝弁護士が超初級革命講座(坂井弁護士のブログ)に投稿されたコメントを、ご本人の了解を得て、このブログで紹介する。
他のコメント投稿者の指摘(出所は不明)
この今枝弁護士は、広島で屈指の刑事弁護人。
しかも、高校を中退し大検で大学入学、マサチューセッツ工科大学に留学し、ホスト、裁判所事務官、検事を経て弁護士になったということだから、橋下弁護士と同等以上に世間の荒波にもまれていた様子。
さらに、3年前には拳銃で銃撃されたらしい。
に対しての今枝弁護士の回答
広島屈指の刑事弁護人か、橋下弁護士以上に世間の風を吸っているか、その評価はともかく、それ以外の経歴についての記載はおおむね事実です。ただしマサチューセッツ工科大学に留学というのは誇張で、夏休みに4週間語学留学したにすぎません。生徒は全員日本人でした。
私の経歴としては、高校を中退して大検を取得して22歳でようやく法学部に入学した、水商売をやっていた、東京地方裁判所刑事部の職員をしながら働きながら勉強して司法試験に合格した、検察官をやっていた、事務所を(おそらくヤクザに)銃撃された、ということでたまにとりあげられることがありました。
このように私はエリートではなく、「弁護士はみな法律オタクのエリートで世間知らず」という橋下弁護士の論調自体、視野が狭いものと言うべきではないかと思います。
検察を辞めた理由は、体調を崩したのと、父親が60歳前に退職し長男だから広島に帰ろうと思ったのと、18歳の女子高生が飲酒運転の車にはねられ顔を複雑骨折したというせい惨な事件の公判立ち会いで泣いてしまったことから検察官として失格と思ったこと等です。
私が刑事事件に力を入れるのは、上述のように社会の底辺をさまよっていた経緯で、自分も多くの過ちを犯した自覚もあり、人間が失敗することと人生に再チャレンジすることへの思い入れからくるのかもしれません。
なお、事務所を銃撃されたときの犯人はまだ逮捕されていません。その目的も分かりません。目的次第によってはいつ何をされるか分かりません。事件のあと数ヶ月間は「今日1日生きられるか」という緊張感で頭が狂いそうでした。家族らに加害される心配で仕事も手に付きませんでした。銃撃にまで至らなくても、なんらかの加害行為はいつどういう態様でやってくるか分かりません。今もその心配はぬぐえません。
このように、私も、犯罪被害者としての苦悩を、本村さんの何百分の1かもしれませんが、少しは実感しているつもりです。
« 今枝弁護士(光市事件弁護団の一人、橋下弁護士提訴の原告の一人)の話ーその1 | トップページ | 今枝弁護士の話ーその2 »
「刑事弁護」カテゴリの記事
- 橋下懲戒扇動事件の最高裁判決(2011.07.15)
- 映画「BOX 袴田事件 命とは」を見て(2011.03.12)
- 熊本典道元裁判官についての中日新聞の記事(2010.06.17)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 今枝弁護士の経歴:
» 授業音声ダウンロードの利用法 [伊藤塾に通ってる大学生のブログ]
初めまして。通じるものがあると思い、トラックバックさせていただきました。私は、法曹になるための予備校、「伊藤塾」で、法科大学院入試の勉強をしている者で、ブログにその塾に通う日々を書き綴っています。よかったら遊びにきてください。... [続きを読む]
« 今枝弁護士(光市事件弁護団の一人、橋下弁護士提訴の原告の一人)の話ーその1 | トップページ | 今枝弁護士の話ーその2 »
あの顔で本ホストとは信じがたい(個人的には強面で頼りがいがあるから弁護士ならいい顔だとは思う)が、昔の友人らしき人物が「北墓場で生存確認」たるブログで昔の写真を載せているところ、それを見る限りホストというのは本当のようだ。
投稿: 4さま | 2007年9月 9日 (日) 00時58分
橋下弁護士とどちらが世間を知っているかなんかどうでもいいんや!鬼畜のような犯罪を犯した人間を後から妄想のような物語を作って弁護する事が弁護士の仕事なのか?本人に心から反省させそのぶぶんで情状を求めるのならまだ理解できるが、今回の弁護は人として最低の行動である。世間がどう考えようが自分達だけが正しいと思うのは思い上がりでしかない。洗脳されている弁護団になにをいっても無駄だとは思うが21人もいるのだから一人位勇気を出してあの弁護は捏造であると告白してくれ。
投稿: 大脇聡 | 2007年9月18日 (火) 00時19分
大脇聡さんへ
>あの弁護は捏造であると告白してくれ。
「捏造」とされる根拠は何ですか?
本日から被告人の供述の変遷の理由について被告人質問が始まります。その結果をみてから判断されてもいいのでは?
>鬼畜のような犯罪を犯した人間を後から妄想のような物語を作って弁護する事が弁護士の仕事なのか?
「妄想」というのは、「ドラエモン」や「儀式」などの被告人の供述のことでしょうか。何度もこのブログで説明しているように、これらは被告人の供述によるものです。「妄想」か否かは、裁判所が判断することです。また、妄想としても、それは弁護人が創作した「妄想」ではなく被告人自身による「妄想」です。 そして、被告人の妄想としても、犯行当時被告人が本当にそのような妄想を頂いていたか、もしそうならなぜそのような妄想を抱くに至ったかも問題となります。
>本人に心から反省させそのぶぶんで情状を求めるのならまだ理解できるが、
被告人と弁護団は検察官主張の犯行態様についても争っています。被告人を実際に行った犯行態様に直面させないことには反省も望めません。
また、今回の公判においては情状についての被告人質問もなされる予定だそうですので、被告人が反省しているかどうか判断されるのはそれからでもいいのではないでしょうか。
投稿: M.T.(管理人) | 2007年9月18日 (火) 10時04分
>「捏造」とされる根拠は何ですか?
本日から被告人の供述の変遷の理由について被告人質問が始まります。その結果をみてから判断されてもいいのでは?
←だれがどう見ても捏造です。それも、被告人が自ら作ったものではなく、弁護団の入れ知恵により捏造されたもであることは明らかです。まあ、弁護団は口が裂けても認めないでしょうが、みんな分かっていますよ。あなたこそ、そんな屁理屈並べて、本気で、国民が、被害者が、納得するとでも思っているんですか?
>「妄想」というのは、「ドラエモン」や「儀式」などの被告人の供述のことでしょうか。何度もこのブログで説明しているように、これらは被告人の供述によるものです。「妄想」か否かは、裁判所が判断することです。また、妄想としても、それは弁護人が創作した「妄想」ではなく被告人自身による「妄想」です。 そして、被告人の妄想としても、犯行当時被告人が本当にそのような妄想を頂いていたか、もしそうならなぜそのような妄想を抱くに至ったかも問題となります。
←「被告人の供述によるもの」って、どこにそんな証拠があるんでしょうか。あなたこそ、弁護団が入れ知恵してないという証拠を見せてください。出来ないでしょう?
>被告人と弁護団は検察官主張の犯行態様についても争っています。被告人を実際に行った犯行態様に直面させないことには反省も望めません。
また、今回の公判においては情状についての被告人質問もなされる予定だそうですので、被告人が反省しているかどうか判断されるのはそれからでもいいのではないでしょうか。
←何度も言いますが、そんな屁理屈並べ立ててもだ誰も納得しませんよ。法律家だから、いろんな裁判を経験してるから、皆が耳を貸すと思ったら大間違いです。国民の誰もが納得出来ないもの、それは専門家の意見でも何でもありません。ただの自己満足です。そのために、被害者を巻き添えにするのは止めてください。
同じ殺され方をするのは、次はあなたの家族かもしれませんよ。その時に、今の弁護団の話を聞いて納得出来ますか?
投稿: | 2007年9月20日 (木) 22時57分
↑
大脇さんに賛成です。
子どもでも分かるはず…自分がされて嫌な事は人も嫌。。。
法律が全てではない。法律の中にも間違いは沢山ありあます。人としてどうかという事を考えた方が良いと思います。
大脇さんに心が揺れます。
投稿: 通りすがりの一般人 | 2008年2月21日 (木) 11時54分
名無しで失礼します。
「今枝 弁護士」で検索したところ、こちらが上位に表示されていました。弁護士さんのブログ、かつ今枝弁護士とも交流があるようなので書き込みをさせて頂きます。
なぜ上記ワードで検索をかけたかというと、つい先ほどまでテレビ朝日系「スーパーモーニング」に今枝弁護士が出演されていたのを見てものすごく違和感を感じたからです。
これを見てふと疑問に思いました。「出ていいの?」「話していいの?」と。もちろん、テレビ局が依頼をし法の専門家である弁護士が受けている以上問題はないのかもしれませんが…。
投稿: | 2008年4月23日 (水) 08時48分