被告人質問3日目
きょうは、午前中に検察側申請の法医鑑定人の証人尋問があったようだ。
Sankei WEB (2007/09/20 11:52)
毎日新聞 2007年9月20日 11時37分 (最終更新時間 9月20日 12時25分)
私が今回の集中審理で一番注目していたのは、実はこの検察側の法医鑑定人の証言。しかし、あまり詳しく報じた記事がなかったのは残念である。
やはり弁護側申請の法医鑑定人と検察側申請の法医鑑定人では真っ向から意見が対立しているようだ。医療事故の調査で専門医の意見が割れたり、医療過誤訴訟の鑑定人の意見が割れるのと同じである。
裁判官はどう判断するのか。裁判官も苦しいところだろう。
昨日の被告人質問については、産経新聞の記事が比較的詳しく報じていた。
Sankei WEB (2007/09/19 23:49)
被告人質問の一部を担当された今枝先生、お疲れ様でした。
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» 橋下弁護士は英雄か?③ [讃岐の親方の独り言]
本村さんの「命をもって償え」という言葉は重く正当な発言である。
しかし、
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「人として。(山口光市母子殺害事件)」、かなり分かり難い内容になっててすみません [続きを読む]
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お仕事お疲れさまです。
報道で安田弁護士が語った
『真実』とはどういう意図の物なのか
具体的に何を言いたいのかがよく判りませんでした。
僕にとっては真実とは夫人を死姦し、赤子も殺し、なおかつ奪った地域振興券で遊び、今なお反省の色を感じることが出来ない元少年が存在するだけなのですが…
生きて償いたい、と言う割にはこれまでに見られる数々の発言は、犯した罪を認識しているとは思えず…認識しているとしても『たいしたことではない』と認識しているようにも取れる。
これらがマスコミの印象捜査であり、見えない『真実』があるのであれば、それを具体的に安田弁護士は提示すべきだと思うのですが…
弁護士の世界から見ればなにかしらのそういった真実があるのでしょうか?
よろしければ教えてください。
投稿: ゆうき | 2007年9月21日 (金) 02時33分
いろんなことを言う人たちがいるけれど、結局のところは、裁判所に任せればいいんじゃないのか?
弁護人には一般大衆を納得させる義務なんか無い。
いま弁護団の人たちが情報発信しているのは、あまりにも検察側一方的な情報・印象操作が罷り通って、集団ヒステリー的に「殺せ殺せ」と裁判所に圧力をかけているのが、被告人の利益のために見過ごせないと考えたからでしょ?
一般人の我々が弁護団の言い分を納得できないなんて、どうでもいいこと。世の中自分の知らないこと・わからないことがあるんだなーと思って、静かに見てればいいの。
裁判所の判断がいずれ出るから、そのとき納得できなければ、声を上げればいい。不当判決だ!許せない!って。そこは国民主権だからね。国家権力の行為が気に入らなければ大いに声を上げればいいんだ。
つか、怒るなら、もっと巨悪に怒れ、日本人よ、って言いたくなるね・・・
性犯罪なんかだと思いっきり釣られる傾向があるよね。
投稿: corona | 2007年9月21日 (金) 12時21分
初めてのコメントバック失礼致します。
まずは、お仕事ご苦労様です、今までブログを見せていただいておりまして、弁護士の心情、葛藤等いろいろある事を見せて頂きました。
今回初めてコメントバックさして頂いたのは上の方(ゆうき様)と同じく今回の報道で語られていた一言『真実』についてです。
私から見ればその『真実』というものが一向に見えてきません。捕らえ方、考え方、置かれている立場もあるのかもしれません。
弁護士である管理人から見て今回の"弁護団"側のいう『真実』とは一体どの様なものであると”考えられる”のか?
思ったことをよければお教えいただけないでしょうか。
投稿: 悠 | 2007年9月21日 (金) 13時43分
まず、何が起こったのかという真実なんて、誰も知らない。被告人すらわかっていない可能性がある。
刑事裁判では、検察側が、被告人が有罪になるような、そして刑が重くなるような、「これが真実であろう」という『ストーリー』を組み立てる。そして弁護側が、被告人が無罪になるように、あるいは刑が軽くなるように、その『ストーリー』を崩すべく努力する。
あくまでも、検察の立てる『ストーリー』が説得力を持つか、それが崩されるかの勝負なわけ。弁護側が積極的に真実を明らかにしなければならないわけではない。
もし悠さんの言うように本当に真実が見えてこないならば、被告人は無罪になってしまう。
検察が、こういう真実でしたと『ストーリー』を組み立てる。本村さんはその『ストーリー』を真実だとしてコメントしている。でも弁護側は、その『ストーリー』が真実と違う可能性があると主張している。どこがどう真実と違う可能性があるかは、弁護団がさんざん説明しているよね。
安田弁護士が言ったのは、たぶんそういう意味だと思う。
投稿: corona | 2007年9月21日 (金) 18時01分
今枝弁護士の発言の一部抜粋。
『被告人の利益を最優先して真実から遠ざかる場合もあります。』
そういうところが一般の感覚からの剥離であり、感情論を逆なでする部分だと思う。
法廷上でのことが弁護士の仕事。
そこで刑が確定してしまえば、それが無罪で、後に再犯と言うことになったりしてもいっさい関知することではないだろうし責任もないだろう。
その事で責めるつもりにもなれないが、これらの事で学習して犯行を犯す者がいる。
元少年の出した手紙は端的にその事を現してないだろうか。
結果的にモラルを下げる結果になっていないだろうか?
やっぱり、人権人権言うならそういうことも考えていって欲しいなぁと思う。
人権は被告人だけのものではないのだから。
ストーリーはストーリーであって別に争ってくれればいい。それは真実に付随するものであって真実の本体ではない
2人殺したと言う真実に対して、犯した者がどう反省して、どう償うか。
このことを争うために真実から遠ざかる手法をつかってはいけないと思うのですが。
それが弁護であり一般人には理解できない事なのだよ、と上段に構えたり法曹の殻に閉じこもられても困るよ。
投稿: ゆうき | 2007年9月21日 (金) 23時42分
『被告人の利益を最優先して真実から遠ざかる場合もあります。』
これは、どういう文脈からの引用?
文脈がわからないと、言ってる意味がわからない。
たとえば、ほんとは無実であるにも関わらず証拠が不利だから罪を認めて恭順姿勢を取ることも刑事弁護にはありうる、という意味かもしれないし。
>ストーリーはストーリーであって別に争ってくれればいい。
いや、ストーリーを争うのが刑事裁判なんだよ!
上でも言ったけど、これが真実だと考えられるっていうストーリーを検察が出して、そのストーリーが説得力を持つかどうかを検討するのが刑事裁判。
この基本を外すと話にならない。
>2人殺したと言う真実に対して
それが真実なの?あなたは知ってるの?知ってるんなら証人として名乗り出ないと!
「殺した」のか「死なせてしまった」のかで、争ってるんだと思うけど。
>このことを争うために真実から遠ざかる手法をつかってはいけないと思うのですが。
だから、どういう文脈で今枝弁護士が言ったのか教えてね。ちゃんと前後を改変無く引用して。
投稿: corona | 2007年9月22日 (土) 00時22分