梅雨明けはいつか?
名古屋の夏は暑い。
梅雨はうっとうしいが、梅雨が明けるとなると直ぐに猛暑がやってくる。しかも、今年の名古屋は例年にも増して暑くなるそうだ。
今年の夏は大変忙しく、まとまった休みはとれそうもない。大事な準備書面を書かなきゃ、訴状もそろそろ仕上げなきゃ、などと気が焦るばかり。
・・・・・正直なところ、ブログの記事を書くどころではない。
そんなわけで、たくさんコメントを頂いても、お返事を書けそうにもありません。ネガティブコメントも、(罵詈雑言のたぐいでない限り)たいていのものは掲載させて頂いていますが、私が反対意見を述べないからといってコメントの意見全てを容認しているわけではないということはご了解下さい。
もうすぐ光市母子殺人事件の差戻審の被告人質問がまたはじまりますが、冷静に裁判の行方を見守って頂きたいと思います。
光市母子殺人事件とマスコミ報道3でご紹介した
弁護士のあり方をとおして見る日本と世界の現状 (『派兵チェック』第164号(2006年5月15日発行)掲載 太田昌国氏著)の記事
私は、死刑制度は国家による殺人を合法化していると考えるので、その廃絶を願う者だが、被害者遺族が「極刑以外の刑罰では納得し得ない」と語るとき、それとどう対話できるかという課題が自分には課せられているとは自覚する。
同時に、いかに凶悪な事件であっても、被害者家族や野次馬社会が復讐感情に溺れないように、事件の真の姿を事実に即して明らかにするためになされるべき弁護人の職務というものは厳としてあることを理解する。
社会の一員ではあるが、事件そのものに対しては第三者である者たちには、センセーショナリズムに堕さない冷静さが必要であることも理解する。
つまり、被告人を憎む被害者の立場、凶悪な行為を犯した被告人の利益をすら守るべき弁護人の立場、事件の審理を見守る第三者である圧倒的多数の人びとの立場は、それぞれ異なるということだ。
(枠内は引用、太字は管理人によるもの。)
国民が裁判を監視するということは、冤罪事件を生まないためにも大切なことだと思います。しかし、あくまでも第三者として、感情に流されることなく、冷静に見守ることができないと、監視の役割は果たせないでしょう。それには、テレビなどのメディアによる報道を鵜呑みにはしないことが必要かもしれません 。
私個人は、この事件でテレビのキャスターやコメンテーターという方々の一面的な事実報道や一方的な意見にうんざりしてしまったので、もともとあまり見ていなかったテレビのニュースやワイドショーをますます見なくなってしまいました。災害などの緊急事態でもない限り、インターネット上のニュースや新聞で事足りてしまっています。
どこで情報を得るかは人それぞれでしょうが、今回の事件でつくづくメディアの怖ろしさを感じました。
それにしても、この事件の報道は異様です。
このブログや他の方のブログに、「司法記者」と名乗る方から(本当に司法記者かどうかは分かりませんが)、(現在報道されている以外の被告人に有利になると思われる事実を)報道することが「怖くてできません」というコメントが投稿されていました。
たとえば、こちらのブログhttp://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/faa11e2ccfadd777a0a1e594773372ab
この「司法記者」と名乗る人物が本当に司法記者なのか、「報道したくても報道できない」というのが本当なのかどうか、真実は分かりませんが、現実の報道のあり様を見ていると、「そんなことがあるのかもしれないなあ」と疑りたくなります(これは、あくまでも私個人の感想です。匿名のコメントを真実と認めたわけではありませんので、あしからず)。
光市母子殺人事件について、マスコミ報道ではなく、裁判資料に直接あたって考えてみたいという方がおられましたら、右サイドバーに紹介しました光市裁判 年報・死刑廃止2006 インパクト出版という本に記載されている、最高裁判決、最高裁検察官弁論要旨、最高裁弁護人弁論要旨、補充書1~3をぜひお読み下さい。マスコミで報道されていない事実も分かります。
この本については、死刑廃止論を推奨するものだから読みたくないという方がおられるかもしれませんが、上記の裁判資料が実際の裁判資料であることにはかわりありません。私は、別に死刑廃止論者ではありませんが、裁判資料は現在のところこの本にしか掲載されていませんので、(ちょっと高いですが)この本を購入して読んでみました。そして、マスコミで報道されていない事実がたくさんあることを知りました。
裁判の資料としてはごく一部ではあり、弁論要旨記載の弁護人の主張や鑑定結果についての評価は分かれるでしょうが、私がまず第一に思ったのは、「なんで弁護人がこういう主張をしていることがもっと報道されないのだろう」ということです。弁護団は、記者会見をしたり、記者らに資料を配ったりしたらしいですが、なぜこういう主張が報道されないのかという疑問を持ちました。例の「儀式」「蝶々結び」などは繰り返し繰り返し報道されているのに、なぜなのか。
懲戒請求事件についてもそうです。ネットでこれだけ騒ぎになったのに、テレビで取り上げたのは(私が知る限りでは)NHKの関東ローカルの特報首都圏「ネットの〃祭り〃が暴走する」という番組だけ。裁判員制度を控えているのだから、もう少し取り上げて分析する番組があってもよさそうなのに。
以上、(あくまでも私的な)私の疑問やら感想やらを書きました。反対のご意見が多々あるとは思いますが、今週末はパソコンが使えないところに行っています。コメントを頂いても月曜日まではブログに反映できないことをご了承下さい。
また、当分忙しいので、光市母子殺人事件の公判について、記事を書けるか分かりません。それに、他にも書きたい記事がたくさんあります。
ただ、前にも書きましたが、裁判員制度の実施を目前にしてこのような事件があったということは重要視されるべきだと思っていますので、裁判員制度や刑事裁判、刑事弁護についての記事を書く際に触れることがあると思います。
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