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« 刑事弁護の意義についての理解 | トップページ | 光市母子殺人事件とマスコミ報道2 »

2007年6月24日 (日)

光市母子殺人事件のマスコミ報道

 今回の懲戒請求騒動で、光市母子殺人事件についてのマスコミ報道に疑問を持つようになった。

 コメントの中には、刑事弁護の意義自体を誤解しているものと、弁護団の弁護活動自体を誤解しているものと、2種類あるようだ。

 コメントには、

A 21人の弁護団は死刑廃止運動のために裁判を利用しようとしている、そのために21人もの弁護士が集まったのだ

B 弁護団の主張が1審、2審の弁護人の主張と異なっていることを根拠に、被告人が述べていることではなく、安田弁護士らが死刑を回避するために創作したものだ

 ということを前提とするものが非常に多かった。

 しかし、この二つの前提は一体どこから出てきたものだろうか。

Aについては、本村氏が記者会見で話しているのは聞いたことがあるが、弁護団の弁護士自身が述べたことなのだろうか。

Bについては、差戻審における弁護団の主張が安田弁護士の創作という証拠がどこにあるのだろうか。

 コメントを寄せられた方々が、もしこのAとBについて、推測ではない信用に足る根拠をお持ちだったらお教え頂きたい。

私の知るところでは、

Aについては、安田弁護士は新聞の記事でこのように語っている。

 異端の肖像2006「怒り」なき時代に 弁護士安田好弘(58)
【中日新聞2006年5月11日夕刊】からの引用

  裁判を死刑廃止運動に利用しているという批判もあった。
 「死刑廃止を法廷で考えているとしたら弁護士失格だ。法廷は事実を争う場であって、政策や思想の場ではない。だいたい判決は死刑だろう、と考えて弁護なんてできやしない。」
 安田の弁護は徹底して事実にこだわる。愚直なまでに現場に行き、再現を繰り返す。
「よく被告のうそをうのみにして、とか言われるが、うそで起訴事実が覆せるほど、法廷は甘くない。肝心なのは遺体や現場の状況という客観的な証拠だ。被告がどう言ってるかは参考情報にすぎない」

 注:青字は引用 カッコ内は安田弁護士の弁)
  この記事を紹介しているHPはこちら

 kenjiさんがコメントで教えて下さったのだが、こういう本も出版されているのだそうだ(右サイドバーの本の紹介にも掲載した。アマゾンで購入できる)。

 光市裁判 年報・死刑廃止2006 インパクト出版

        Hikarisi  

  この本には安田弁護士らの最高裁の弁論要旨も掲載されている。

  「作られた事件を安田安弘弁護士と読み直す」とあるから、安田弁護士の主張も記載されているのだろう。

 私も購入して読むことにした。

 マスコミ報道のみで決めつけるだけでなく、こういう弁護団側からの情報も検討した上で、AやBが果たして本当なのかを判断すべきだと思う。  

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刑事弁護」カテゴリの記事

コメント

 Bについて私もネット上の議論を見て同じことを思っていました。裁判所にあの主張が受け入れられる可能性があるかどうかなんてことくらい海千山千の弁護団は当然わかっているはずです。

 逆に言えば弁護団の創作だとしたらあんな内容になるはずがないと思います。なぜそれがこのように世間では受け取られるか不思議でなりません。

 憶測に過ぎませんが私はそれまで死刑はないだろうとたかをくくっていた被告人が、死刑必至の情勢になりなかばパニック状態で必死でひねり出した苦しい言い訳と感じました。

 むろん弁護団としては被告の言うことである以上それを法廷で主張しなければならないのですが。

弁護団が差し戻しの高裁になってから事実認定を争い始めたのは、確か地裁、原審では事実が争われなかったからです。地裁、高裁の弁護団は、事実を争わない、情状狙いの弁護方針だったみたいです。

この事件は未成年だったこともあり、更正の余地ありと判断されれば、無期懲役となる公算が高かったからでしょう。従来の判例や運用に従えばそうなるはずだからです。

ところが、最高裁は、この少年について更正の余地なしと判断した。だから、この事件については現段階では死刑が相当だと判断したということですね。

ただ、人の生命は憲法でもっとも尊重されなければならないと規定されてます。死刑自体は憲法で禁じられていませんが、死刑にするにあたっては万が一でも冤罪の可能性があってはならないのも法の精神です。なぜならやり直しがきかないからです。だから万が一の冤罪の可能性がないか、もう一度証拠を精査するように差し戻したというのがこの事件の今の状態、最高裁の判断でしょう。

私は死刑反対論者ではないですが、ただ、死刑反対論者を代表する弁護士がつくことには意義があると思ってます。なぜなら、彼らが弁護しても判断を覆せなければ、冤罪の可能性はないといういいわけができます。それに審理が実質化し刑事手続きが形骸化されることが防げるからです。

私は、厳罰を望むものですが、ただ日本が中国や北朝鮮のようにまともな刑事手続きも保証されずに刑を科す国のようにはしたくないです。もし執行刑を重くするなら、審理には十分な労力をかけるべきです。
今世界で最も死刑が多い国は中国です。光市の事件について弁護士がけしからんといきまいている人たちは日本を中国のようにしたいと思うのですか?それならあなたたちは実質的には左翼ですね。私は天安門事件のときにたった3日のスピード審理で死刑判決が出され、その一時間後には死刑が執行された時のニュース映像だけはいまだに忘れない。

それと、審理がこれほど長くなったのは検察が上告した後、最高裁が審理を開始するまで三年かかってしまったからです。最高裁は三年もほうっておいたのです。ならばせめられるのは最高裁でしょう。

死刑判決が出なかったのは弁護士が弁護したからではなく、裁判所が死刑という判断を下さなかったからです。当事者主義的訴訟構造のもとでは弁護士は被告人にとって有利なことしか言ってはいけないのがそもそも法の建前です。逆に検察官は被告人にとって不利なことしか言いません。両者の言い分を聞いて判断するのが裁判官です。一種のロールプレイングです。役割分担です。ならば責められるのは弁護人ではなく被告人であり、また裁判官でしょう。また人を三人殺さなければ死刑にはならないとした最高裁判例でしょう。

被害者の無念にを思うと、批判したくなる気持ちもわかりますが、弁護人を批判するのはお門違いです。

そこのところをどうか理解していただきたいです。

あとこの事件についてはいろいろと証拠に不可思議なこともあるのが事実のようです。できればそこのあたりもあきらかにしてほしいものです。


ひらのさんへ
>逆に言えば弁護団の創作だとしたらあんな内容になるはずがないと思います。なぜそれがこのように世間では受け取られるか不思議でなりません。 

 同感です。 
 1審、2審と主張が異なっているということが主な根拠のようですが、被告人の供述が変遷することはままあることです。

>憶測に過ぎませんが私はそれまで死刑はないだろうとたかをくくっていた被告人が、死刑必至の情勢になりなかばパニック状態で必死でひねり出した苦しい言い訳と感じました。

 私も最初はそう推測しました。
 しかし、安田弁護士の最高裁の弁論要旨を読むとそうでもないようです(弁論要旨は記事のHPにあります)。
 また、これから差戻審で被告人質問が行われますので、供述が変遷した理由も明らかになると思います。

>むろん弁護団としては被告の言うことである以上それを法廷で主張しなければならないのですが。
 
 そうです。主張しないで、死刑囚に訴えられた弁護士もいます。
 下記ブログに紹介があります。http://plaza.rakuten.co.jp/igolawfuwari/diary/200604190000/

もうね、最近は安田弁護士とか橋下弁護士とか
すでに霞んで見えるほどに事件が凄い・・・
で、少し聞きたいのですが
社会保険事務所の窓口で相談者に嘘を付いた役人とか
ネコババした役人とかあの辺は訴えたりできるのでしょうかね?

TVタックルに出てた内閣府副大臣とか言う人、
結局、納得できること一つも言わないし・・・

裁判で結審され、世論が関係ないのであれば、
記者会見場で紙芝居などしなければよろしいでしょう。
今までの弁護士たちがやってきたように、それこそ事実に基づいて愚直に裁判に向かえばよかった。
二度と会見場で異議の入らない裁判を始めないで欲しいものです。

はじめまして。
記事を読ませていただきました。
素人の私でも局によって裁判の内容自体の報道が全く違うことには疑問を抱きますし、
マスコミの言うこと全てが正しいと思うことには疑問があります。

ただ、よく言われる「更正の余地」というものが一体なんなのだろう?
というのが個人的な疑問でもあります。
この事件に限らずたとえ殺人犯であっても人命は大切だ、
という姿勢にも常々疑問があります。

真実を知ることはもちろん大切だとは思いますが、
麻原の件に関しては結局真実がわからないままですよね。

弁護人である以上弁護するというのは理屈としてはわかるのですが
今の感じだと弁護をしているというようにも見えませんし、
何をしたいのかがわからないというのが正直な感想です。

ニュースステーションで元少年の証言内容を部分的にでしょうが詳しく報道していました。
前後関係などがわからないからそうとれるように報道されたということを差し引いたとしても
もし言っていることが事実であるなら精神的におかしいとしか受け取れないような内容でした。

麻原の時もそういった部分が報道でもクローズアップされていましたが、
精神的に異常があれば仕方ない

安田弁護士ばかりが注目されるが、なぜ氷見市の冤罪事件を生んだ弁護士は名前が出てこないのだろう。
この事件は弁護士がもっと本腰を入れて弁護を行えば容易に証拠の捏造が発見できただろう。
弁護士が付いているのに冤罪を見抜けないとは、情けないにもほどがあります。
今すぐ弁護士を廃業しなさいる
そして、冤罪被害者の弁護団の「積極的に弁護しない弁護人を選んだ国の責任を追及する」というおかしな主張に呆れて開いた口が塞がりません。
積極的に弁護しなかった弁護人の責任は追及しないのですか?と問いたいですね。
国家賠償なんか請求されたら税金が使われるのですから、賠償は証拠を捏造した警察官とそれを鵜呑みにした検事、そして積極的に弁護しなかった弁護士の3者で支払ってもらいたい。
この3者の尻拭いに、国民の税金を使うのは絶対にやめてもらいたい。
「積極的に弁護しない弁護人を選んだ国の責任を追及する」
そして、土屋弁護士の行った行為は死刑に値しますね。
そもそも国民の税金が1兆4千億円も投入されているに、そのことは全く考慮せず、朝鮮総連の利益のみを守る行為は許し難い犯罪です。
国家に対する重大なる裏切り行為である。
競売を妨害するために弁護士が架空売買に加担することを日弁連や弁護士会はどのように思っているのだろう。
なんにしても、弁護士の使命を忘れている輩が多すぎる。
あなたは同じ弁護士として、この二人の弁護士が行った犯罪についてどう思いますか?
そして、日弁連や弁護士会はなぜ競売妨害の土屋弁護士と、冤罪事件を生んだ非積極弁護士の処分をしないのでしょうか?
私には疑問でなりません。


kenjiさん

>被告の幼児性がポイントです。
>甘えたい気持ちで何となく抱きついたという気がします。

甘えたい気持ちで抱きついたまでは納得できたとしても、なぜ殺す必要があったのでしょうか?
そして、死姦までしています。
男の場合は性的興奮がないと、性行為は不可能です。
一般的には、死体に対して性欲を催しません
幼児性で甘えたさに抱きついた人が、死姦をしますか?
>ただ、被告を知らない人には納得してもらえないでしょうね。
あなたは被告と、どのような知り合いなのですか?

母子裁判について
方法が見つからなければ、被害者の感情を全く無視してでも、荒唐無稽、陳腐な弁護をするのが弁護士であれば、依頼主の人間性しか認めない種類の人間と思われてもしょうがないのではないのだろうか。
貴殿がきちんとホームページを設け、冷静な対応をしていらしゃるので荒い言葉、態度は使いたくありませんし、必要無いと思いますが、母子裁判の弁護士の対応、主導は怒りを覚えます。
弁護のためには何をしてもいいのでしょうか。
現場にこだわる人たちの対応とはとうてい思えません。
裁判は弁護士主導と思います。
でなければ弁護士はいる意味がないのでは?

Kさんへ
 弁護団の主張は被告人の供述を前提としているものです。
 被告人質問によって、弁護団の主張が弁護団の創作によるものではないことは明らかとなったと思います。

 刑事弁護は「被害者の感情を害しないように行わなければならない」というのであれば、そもそも刑事弁護自体が成り立ちません。被告人が争えば、必ず被害者の感情を害しますから。

 私の刑事裁判や刑事弁護について書いた記事(左サイドバーにまとめてあります)もぜひお読み下さい。

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