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2007年4月20日 (金)

「ノキ弁」とは(その3)

 「ノキ弁」の話の続きだが、その前に「ノキ弁」との比較の意味で「イソ弁」について少し説明。

 日弁連のパンフによれば、

 「勤務弁護士」タイプ。

 勤務先の弁護士(経営弁護士)との契約(※)により、その事務所に所属し、主に経営弁護士の業務を行うタイプです。古くは「イソ弁」と言われていたものがこれに含まれます。

 ※ かつては雇用契約と考えられていましたが(東京弁護士会編「弁護士業務マニュアル」(初版)1997.ぎょうせい)、最近の勤務形態は原則として「労働者性」がないとされることが多いようです(同書・第三版、2006)。

 ※ 契約の性質はいずれにしても、このタイプでは、以下の項目をどのように定めるかによって、「ノキ弁」に近いものから「サラリーマン」弁護士まで実に多種多様なタイプが考えられます。

 ・ 報酬または給与の額、支払い時期・方法(固定給・歩合給)

 ・ 会費や会館建設協力金等の負担金をどちらが負担するか

 ・ 勤務弁護士が国選や個人事件を受任できるか、できる場合に報酬の一部を事務所に入れるか

 ・ 会務活動への参加は自由か

 ・ 勤務する場所・時間の指定、契約期間(終期)の定めがあるか

 ※ 青字はパンフからの引用、下線は私が付したもの

 このパンフは古くは「イソ弁」と言われていたというが、「イソ弁」という言葉は今でも普通に使われていて別に古くはないと思う。確かに「ノキ弁」に比べれば歴史は古いだろうが・・・。

 今や「イソ弁」にもいろいろあるようだ。最近は「労働者性」のないイソ弁が多いということだ(しかし、どこで労働者性の有無を分けるのだろう)が、これからはイソ弁の待遇はますます厳しくなっていくだろう。

 私がイソ弁だったのは15年位前で、今のイソ弁の実情はよく知らないが、15年位前(司法試験合格者が500人の時代)であっても、イソ弁はあくまで「居候(いそうろう)」弁護士であった。

 私のいた事務所は、個人事件(イソ弁が事務所とは関係なく個人で依頼者と委任契約し、報酬も直接依頼者からもらう事件)も会務活動(弁護士会の委員会活動等、もちろん無償)も自由、かなり高額な賞与や退職金もあった今から思えば大変待遇のいい事務所であった。

 しかし、保険会社や商社の仕事が多く、突然示談交渉や仮処分、仮差押をしなければならないこともあり、そんなときに個人事件が重なると大変だった。

 個人事件の処理に必要な書類のコピーや書類の取寄等の、経営弁護士であれば事務員に任せられるような仕事も、イソ弁は自分自身でやらなければならない。もっとも、個人事件の報酬の一部を事務所に入れることで、事務所の事務員さんにそういう仕事を頼める事務所もあるようだが、それでも肩身は狭いだろう。

 例えば、私のイソ弁時代にはこんなこともあった。

 私が個人事件の依頼者と事務所で面談していたときのこと。その依頼者は用事があって帰宅を急いでいた。私が書類のコピーの度に席を立つのを見て、その依頼者に「先生、コピーは私がやりますよ。」と言われてしまった。

 こういうことが重なり、体力的、時間的にもきつくなって、もうイソ弁は無理だなと思い私は独立したのだ。

 個人事件(報酬の多い少ないにかかわらず。たとえば国選事件や扶助事件であっても)や委員会活動を増やすと、どうしても勤務先の事務所に迷惑がかかってしまう。イソ弁も身体は一つだから、いくら若いからと頑張っても、時間には限りがある。事務所の仕事もきちんとこなしながら、個人事件も会務も、というのは土台無理なのである(よほど暇な事務所なら別だろうが、これからは競争が厳しくなってそういう余裕のある事務所はなくなるだろう)。

 それに個人事件が増えてくると、どうしても事務所を留守にすることも多くなり、その間にイソ弁にかかってきた電話は事務所の事務員さんが応対することになる。事務所の事務員さんはイソ弁の個人事件のことなど把握していないことが多いので、この電話の応対はすこぶる面倒である。特にイソ弁が債務整理事件などを個人事件でたくさん受けていると、サラ金やクレジット会社から頻繁に電話がかかってくることが多く、事務所の事務員さんが腹立たしく思うのも当然だ。事務所の事務員さんにとっては、仕事が増えるだけで給料が増えるわけではないからである。

 私がイソ弁だった頃でも、イソ弁と事務所のベテラン事務員の折り合いが悪くなり、ボス弁がイソ弁を名目だけのパートナーにして、事務所の名前にイソ弁の名前を入れた、という話を聞いたことがあった。

 将来的に独立を考えると、資金的にも人脈を広げる意味でも個人事件を増やしていかなければならないが、それをするとこういう問題が生じるのである。

 独立を考えなければ、イソ弁は個人事件や会務活動をせず事務所の仕事だけを集中してやっていればいいし、個人事件や会務活動を禁じる事務所に就職してもいいわけだ。その場合は、事務所のパートナーに昇格することができなければ、一生サラリーマン弁護士でいる覚悟が必要だろう。

 これからは、そういうサラリーマン弁護士が増えるだろう。しかし、怖いのはサラーリーマンだからいつリストラで解雇されるか分からないし、事件処理の方針等でボス弁と対立し退職せざるをえなくなることだってあり得ることだ。

 なにしろイソ弁はサラリーマンであっても「労働者」ではないそうだから、失業保険もないし、健康保険も国民健康保険、年金も国民年金だ。解雇された場合の生活の保障はどこにもないのである。

 事務所の「軒先」を借りるノキ弁でなくっても、事務所内に「居候」させてもらうイソ弁だって、デメリットはいろいろあるのである。

 当然のことだろうが、日弁連のパンフは、イソ弁にせよ、ノキ弁にせよ、メリットばかりを書き並べて、こういうデメリットには全く触れていない。

   (続く)

 

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