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2006年6月29日 (木)

裁判員制度のデメリットー高校生は屈託ない。

  ー生徒から「裁判官全員が新しい制度に賛成しているのですか」との質問を受けた中丸判事補が答えに窮し、斎藤弁護士が「裁判官が個人的な意見を言うのは制限されているんです」と助け舟を出す場面も。長内修平さん(18)は「裁判員制度のメリットだけでなく、デメリットも聞けて勉強になりました」と満足そうに話していた。ー

裁判員制度:長所、短所よくわかった! 法曹3者、仙台一高で出前講座 /宮城

 という記事を読んで、笑ってしまった。

 高校生は屈託なくていい。この答えに窮した裁判官はおそらく裁判員制度に反対なのだろう。口には出さない(出せない)が、多くの裁判官が内心では反対しているはずだ。

 裁判員制度が始まると、弁護士だけでなく裁判官の負担もものすごいものになる。刑法や刑事訴訟法の基礎知識のない裁判員に、一から教えなければならないのは本当に大変だろう。このブログで、一般の方のコメントの質問に答えてみて(不十分なのはご勘弁)実感した。

 裁判員制度についての私の関連記事

    裁判員制度の問題点が早くも露呈か

   

 

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刑事弁護」カテゴリの記事

コメント

せっせと更新されて大変ですね。しょっちゅう楽しく読ませていただいています。
裁判員制度、実は医師としても危惧しています。有名なチャプリンの実子認知裁判のように、「科学的には因果関係が否定」となっても裁判員が思い込みで「実子と認知する」というようなことが医療訴訟でも起きるのではと思うからです。
最近の日本でも痴漢えん罪事件で刑事事件では被告無罪なのに、民事で有罪とされたなんてのもありましたよね。
大勢に流されやすい国民性を考えると、裁判員制度は非常に危ないものを感じます。
なお、今までの医療者側と先生のやり取りを見ていると、お互いかなり誠実に話し合っているのに、悲しいかなそれでも相互理解がなかなかうまくいかないというところに、インフォームドコンセントというものの限界を感じます。

基礎知識のない人に専門分野を理解していただくのは、まさに今、社会と管理人さんが医師に要求しているインフォームドコンセントそのものですね。お書きになっているようにその負担がものすごいものであることを管理人さんが理解されていることが分かってほっとしました。

「柳」さん、コメント記載者の方々へ

 医師の患者に対する説明が重要なことは、弁護士の依頼者に対する説明が重要なことと同じです。前者は診療契約、後者は委任契約による説明義務に基づきます。

 ブログの管理人には、コメントの質問に対して何ら説明ないし回答義務は発生しないことをご理解下さい。

インフォームドコンセントを誤解なさっているような気がします。けして説明だけが重要なのではなく問題とされるのは理解なんじゃないでしょうか。相手が分かろうが分かるまいが説明だけすればよいのが許されないのはいうまでもありません。多分わかってて書いてらっしゃるんだろうと思いますがあえてわたしも書いてみました。

もちろん知らない人に話しかけられても返事をする義務なんてないのは当然ですね。でも私は返事をするタイプです(笑

連続投稿申し訳ありません。

言葉遊びをやめますね。私は、医療側に専門領域の内容を容易な言葉で患者さんに説明だけでなく「理解」させることを要求しつつ、法律分野では同じ責務を負担が大きいと否定的に主張するあなたのダブルスタンダードを批判します。

大変だけどやらなければという論調でしたらここまで引っかからなかったんですが。

「柳」さんへ

 なかなか理解して頂けないようですね。
 弁護士にも、依頼者に対して、説明義務があります。事件の見通しなどを説明する上で、法律的な説明も必要です。
  
 私が言っているのは、ブログの管理人としてそこまでの説明義務はないと申し上げているのです。

追記 裁判員制度で裁判官が裁判員にどの程度の説明義務があるのか、とうことでしたら、私は裁判員制度反対の立場ですし、裁判員制度の運用については詳しくありませんので、お答えしかねます。

※ 最高裁のHPhttp://www.saibanin.courts.go.jp/qa/c4_3.html
によれば、「裁判員の仕事に必要な『法律に関する知識』や『刑事裁判の手続』については,裁判官が丁寧にご説明します。」
ということだそうです。

笑えるほどすれちがってますね。弁護士の方ってみなさんこういうのがお上手です。医学を含む自然科学と法律学は、ある意味学問の対極に位置する存在なんでしょうね。

法律家からみればつかみ所のないもやもやしたことをいって何時までも結論を出さない怠慢に見えるんでしょうか。我々からは真実の多面性に目をふさぎ頑なに一面だけを主張しているように見えます。

お手を煩わせて申し訳ありません。勉強になりました。

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