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2006年6月

2006年6月30日 (金)

どうして?群大病院のカテーテル事故

 ヤフーの医療過誤ニュースを見ていたら、こんな記事が。

  医療ミス:心臓手術ミス、男性死亡 大量出血で9日後--群大病院 /群馬
 

 この群大病院とは、先日、

 群大病院:「象牙の塔ではない」 報道関係者に院内見学会 /群馬(毎日新聞

 という新聞記事で院長が「日本の医療現場は欧米に比べ15~20%の人員で担われている。これでは医療事故はなくならない」と述べていた病院ではないか。 日本の医療現場は欧米に比べ15~20%の人員で担われている!!(私の記事参照)。 

 事故の詳細は分からないが、少なくともこれは人手不足のせいではないだろう。

 藤田弁護士のいう医療過誤の類型のA群なのか、B群なのか(医療事故学(2))。

 いずれにせよ、原因をよく分析して厳重な再発防止策を取ってもらいたいものだ。

2006年6月29日 (木)

裁判員制度のデメリットー高校生は屈託ない。

  ー生徒から「裁判官全員が新しい制度に賛成しているのですか」との質問を受けた中丸判事補が答えに窮し、斎藤弁護士が「裁判官が個人的な意見を言うのは制限されているんです」と助け舟を出す場面も。長内修平さん(18)は「裁判員制度のメリットだけでなく、デメリットも聞けて勉強になりました」と満足そうに話していた。ー

裁判員制度:長所、短所よくわかった! 法曹3者、仙台一高で出前講座 /宮城

 という記事を読んで、笑ってしまった。

 高校生は屈託なくていい。この答えに窮した裁判官はおそらく裁判員制度に反対なのだろう。口には出さない(出せない)が、多くの裁判官が内心では反対しているはずだ。

 裁判員制度が始まると、弁護士だけでなく裁判官の負担もものすごいものになる。刑法や刑事訴訟法の基礎知識のない裁判員に、一から教えなければならないのは本当に大変だろう。このブログで、一般の方のコメントの質問に答えてみて(不十分なのはご勘弁)実感した。

 裁判員制度についての私の関連記事

    裁判員制度の問題点が早くも露呈か

   

 

2006年6月28日 (水)

やはりサラ金の力は強い。

 先日、「グレーゾーン金利」段階的引き下げへ、という記事を書いたが、まだ決定的ではないようだ。

 サラ金の巻き返しがあるらしい。きっと、すさまじいロビー活動をしているのだろう。

 「上限金利問題の結論出ず 自民小委、貸金業規制で

 これでお流れにしてしまったら、サラ金擁護にまわった政治家たちの責任は重大である。しっかり擁護派の名前も公表するべきである。

            Akazami        

2006年6月27日 (火)

医師の方々のコメントについて

 このブログにたくさんの医療従事者の方々からコメントが寄せられている。

 しかし、私もかなり忙しくなってきている。全てのコメントを読み、全てのコメントにお答えするということは不可能だ。

 この問題に関しては、まずは

 医療事故学 (1) (2) (3) 藤田康幸弁護士 の論考

をぜひお読み頂きたい。

今日は大阪へ出張

 今日は、大阪へ出張した。大阪にみえる協力医の先生にご意見を伺うためだ。

 今回は往きは「ひかり」、帰りは「のぞみ」だった。

 乗り心地はひかりの方がずっといい。座席と座席の間隔も広いし、揺れも少ない気がする。座ると直ぐにうとうとしてしまった。のぞみのデザインは素晴らしい。特に500系はシャープだし、グレーにオレンジのラインというのも斬新な色彩だ。見ている分には素晴らしい。ファンが多いのも頷ける。しかし、乗るなら「ひかり」。今度京都に行くときには「ひかり」にしよう。

 大阪は本当に何年ぶりだろう。平日の昼間なのに、名古屋よりもはるかに人通りが多い。地下鉄を2度ほど乗り換えしたが、案内表示も分かりやすかった。

 とんぼ返りなので、大阪では何も見ていないが、大阪の地下鉄で感心したのが下の写真。

             Isu  

 こういう駅の椅子やベンチに、ほぼ全てビニール製の座布団がついているのである。この座布団のおかげで座り心地がとてもよい。

 大阪の人には当然なのだろうが、名古屋では見たことがない。

 へんなところに感心してしまった。

 ※ 私と同じところに感心する人もいるんだと、こちらも感心。

         ↓

http://blog.goo.ne.jp/linkerbell/e/7c943c39db64a0954870942b148cd13b

2006年6月26日 (月)

司法とポピュリズム

 岡口裁判官の「ボツネタ」から

 被告人の権利と共謀罪-山口母子殺人事件の被告弁護人から

ー(安田弁護士は)司法の劣化を指摘しながら、「もっぱら大衆に迎合し、司法ではなく行政そのものになっている」と現在の司法のあり方を厳しく批判しました。ー

 この記事が事実なら、とんでもないことだ。

 いよいよ司法もポピュリズム(大衆迎合主義)に陥っていくのか・・・。

 あっちこもこっちも問題だらけ。

 日本は一体どうなってしまうのだろう。

            Buranko_1    

2006年6月25日 (日)

日本の医療現場は欧米に比べ15~20%の人員で担われている!!

 愛媛県で看護師の点滴ミスがあったというニュースを見ていたら、

群大病院:「象牙の塔ではない」 報道関係者に院内見学会 /群馬(毎日新聞)

 というニュースが目についた。

※ 「象牙の塔」とは、学者などが研究熱心なあまり現実社会と疎遠となったときに使われる言葉。

ー群馬大医学部付属病院(前橋市)の森下院長は「日本の医療現場は欧米に比べ15~20%の人員で担われている。これでは医療事故はなくならない」と、実情を説明。「この厳しい状態を少しでも理解してもらいたい」と訴えた。ー

 このような訴えはもっと必要だ。それにしても、15~20%という数字はすごい。そんなに人手不足なのか。厚生労働省は、どうしてもっと医師の数を増やさないのか、外部の人間には理解しがたい。

 ただ、この群馬大医学部付属病院にはPETなどの最新鋭の医療機器が揃っているそうだ。ますます患者が殺到するだろうなと思った。

              010603icon02wb_1

「グレーゾーン金利」段階的廃止へ

 ついにグレーゾーン金利も段階的に廃止されることが決まった。しかも、上限は利息制限法の15~20%にまで下げられるという。大変喜ばしいことだ。

 ところが、「ただ、少額・短期の融資は多重債務に陥る危険が少ないとして例外を認める可能性が高い。上限50万円、期間1年以内などの案がある。」という。

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/keizai/20060624/K2006062306130.html

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/keizai/20060624/K2006062306210.html

 また、政府は貸金業者と妥協するつもりか。

 このニュースについては、

 ろーやーずくらぶさんの貸金業規制見直し自民党方針固まる 「短期小口」の抜け道を許すな!

 ヤメ記者弁護士さんの50万円以下を例外扱いとすることに強く反対ーサラ金金利引き下げ問題 

が詳しい。

             Csreng

2006年6月24日 (土)

ちょっと一息ーこんな写真

 旅先で見つけた、ちょっとおもしろい物。癒し系です。

            Kaeru_1

2006年6月23日 (金)

世の中の事件雑感

 あっという間に今年もほぼ半分が過ぎてしまった。

 仕事と生活に追われているうちに、世の中では次々と事件が起こりマスコミが騒ぎ立てる。しかし、あっという間にその事件も忘れ去られ、世間の関心は次の事件へと移っていく。

 ブログを始める前は傍観者として眺めていたのだが、いざ自分が何かそれについて文章を書くとなると、結構真面目に考えるものだ。たぶん、いろいろな事件について他人のブログのコメント欄に書き込みをされる方もそうなのだろう。

 私のブログでも(ほんのちょっとだが)そんな事件について記事を書いたことがある。

 これらの事件のその後。

 ○ 共謀罪もなんとか強行採決は免れたようだ。しかし、秋の国会で継続審理がなされる見込みで予断が許されない状況だ。民主党は中途半端な妥協をせずに頑張って廃案に持ち込んでほしい(共謀罪については「法と常識の狭間で考えよう」さんの共謀罪法案の今国会の成立は無くなったが・・・が詳しい)。

               Leaf5

 ○ サラ金のグレーゾーンは廃止の方向でほぼ固まっている。しかし、どこまで上限金利を引き下げるかについては、これからも攻防戦が続く。なんでも、サラ金は政府や国会議員に対して猛烈なロビー活動を展開しているそうだ。これに対抗して弁護士も署名活動をするなどして頑張っている。しかし、サラ金には金も力もある。やはり予断が許されない状況だ(グレーゾーン問題については、「ろーやーずくらぶ」さんの毎日新聞社説「灰色金利撤廃 貸金業正常化の第一歩だ」参照)。

              Leaf5

 ○ 光市母子殺人事件の最高裁判決が出た。ほぼ予想どおりの差し戻し判決。今回はいろいろなニュースを見ていたのだが、結構マスコミは冷静だったように感じる。本村氏は各局に出演されていたが、やはり以前に比べると冷静な態度だったと思う。被告人側からは被告人の父が顔を隠して発言していた。その他には教母師の宗教家の方々や被告人と面接したという一般人の発言もあった。私の知る限り弁護人からは簡単なコメント程度しかなかったようだ。

 まだ高裁の差戻審があり、同じ弁護士としてこういう事件で弁護人がどのような仕事をするのか興味はある。殺意を争うのにどのような証拠が提出されたのか。どのような鑑定書が提出されたのか、被告人の供述の変遷をどう説明したのか等である。しかし、ニュースでは私の知る限りこれらの点に触れたものはなかった。

 やはり係争中の事件では、判決が確定するまでは具体的な事実を公にするのは難しいだろう。

 もっとも、私が興味を惹かれたのは、事件そのものではなく、マスコミや世間の反応である。また、それを受けての最高裁判所の反応である。

 裁判員制度の施行を目前にして、刑事事件に対する国民の関心が高まっている。またこの事件では、遺族である本村氏がマスコミで積極的に被害感情を表明されていることからくる世間の関心もある。

 それを見越して多くのマスコミは安田弁護士の対応について一方的な意見を押しつけ、あおり立てていた。当初はそれに疑念を抱く視聴者も少なかったのではないか。しかし、次第に「こんなことでいいのか。」という疑念を抱く視聴者や有識者も出てきて、東京新聞の安田弁護士のインタビュー記事やジャーナリストの意見表明など辺りから、次第に安田弁護士バッシングは鎮静化し、冷静に審理を見守ろうという風潮に落ち着いたような気がする。

 もし、こういう揺り戻しがなかったなら、一体どうなっていたか、恐ろしさを感じる。

 日本の政治はポピュリズムによると言われて久しいが、裁判員制度を意識して法と良心にのみ従うべき裁判官までもポピュリズムに陥っていく可能性もある。

 被告人憎し、弁護人憎しの国民感情(その多くが意図的なマスコミ報道によって作り出されたもの)を無視できない裁判員や裁判官が出てきたとき、日本の刑事裁判はどうなっていくのか。こちらも予断を許さない状況である(この問題については「ろーやーずくらぶ」さんの「結論先にありきの「死刑」判決 、さんけんブログさんの「破棄差戻判決が捨て去ったもの」、blog of Dr. Makoto Ibusukiさんの「最高裁、無期懲役の破棄参照)。

               Leaf5 

 ○ この他にも薬害C型肝炎集団訴訟の最初の判決が出た。私は弁護団に参加していないが、同じ研究会の弁護士や知り合いの弁護士が参加しているので関心がある。国や製薬会社が控訴するのか、敗訴した原告はどうするのか、他の地域の集団訴訟はどうなるのか、こちらも予断が許されない状況である(薬害C型肝炎集団訴訟については薬害肝炎訴訟全国弁護団会議のホームページが詳しい)。

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クローズアップ現代を見た。

 きょうは仕事を早めに切り上げて耳鼻科の医院に行った。風邪を引いてからずっと鼻づまりが続いていたから、「もしや副鼻腔炎では?」と心配になったからだ。

 この医院には10年近くお世話になっている。私はのどや鼻が弱いので、たびたび診て頂いている。女性の先生だけあって待合いや診察室もこぎれいにされており、説明も丁寧だ。看護師さんたちの手際もよく、よく訓練されている感じである。

 予想どおり直ぐに顔のレントゲン撮影をされて「異常なし」と言われ、ほっとした。

 点鼻薬などをもらうために医院の直ぐ近くにある薬局に行った。薬局に入って驚いたのは、目の前に貼ってあった特大ポスターを見て。そのポスターは、インターネットによる患者の投稿で病院の評価付けをするというサイトを紹介するものだった(残念ながらサイトの名前までは控えなかったが)。

 こういうサイトの紹介を医院の直ぐ横にある薬局がしているというのには驚いた。開業医の方々は、患者の医療不信にとても敏感なのだと感じた。

              010603icon02wb

 帰ってからNHKのニュースを見ていたら、クローズアップ現代で医療事故の特集をやっていた。

 私は3月に放映された司法改革や法曹人口問題を取り上げたクローズアップ現代を見てから、この番組に対して不信感を抱いている。30分という短さから仕方がないかもしれないが、かなり一面的にしかテーマを取り上げていない気がする。もう少し掘り下げてほしいと感じた。

 司法改革を取り上げたときは日弁連の会長が出演していたのだが、今回は医師会の関係者ではなく女性のジャーナリスト?(記者?)の出演だった。この女性の解説は、ほとんどこのブログのコメントに投稿されている医師の方々の意見と同じであった。こういうことを、(一応第三者的な)女性ジャーナリストに話させるというのは非常にうまい戦略だ(司法改革の特集のときも、弁護士会の会長ではなく、こういう方に現場の弁護士が抱えている深刻な問題や訴えを解説して頂きたかったものだ)。

 番組の中では、患者側として、医師の逃散によって転院せざるをえなかった妊婦の患者、かつて医療過誤によって子供を失い今は病院内に勤務して患者側の立場に立ったアドバイスをするという仕事についている女性、が意見を述べられていた。お二人とも多少苦言は呈していたが、どちらも病院内におられるせいか、それほど厳しい意見ではなかった。

 しかし、普段、医療事故相談で、医療被害にあった(あるいはあったと思いこんでいる)患者側の相談をしている私からみれば、患者側の怒りはそんなもんじゃない。つい最近も、いきなり「刑事告訴したい」という相談者を、「よく調査してからにした方がいい」と諭したばかりだ。ただ、(具体的事例を出すことは守秘義務に反するので言えないが)、医療側にも、その方が刑事告訴したいと思うのも無理からぬほどの問題があった。

 司法改革のときは、クローアズアップ現代は弁護過疎を取り上げて、過疎地で自己破産などを弁護士に頼めない、あるいは都市部で着手金を払えないので弁護士を雇えず訴訟ができない、などと訴える一般市民のインタビューを放映した。

 しかし、都市部で余っている弁護士がインターネット上で「多重債務者の無料相談」「日本全国で自己破産を引き受けます」(自己破産の場合、弁護士が裁判所に出向かなければならないのは通常1、2回程度)などというホームページを公開していることについては全く触れられなかった。また、「弁護士は金がない者の弁護はしてくれないのか」などと厳しい口調で訴えられた方についても、弁護士仲間では「えっ。言われていることが本当なら弁護士にとっても十分報酬がもらえる事件じゃない。どうして引き受け手がないの。法律扶助だってあるじゃない。」と話し合っていた。しかし、出演されている日弁連会長も法律扶助制度について触れられた程度で、このような事実に対する言及はなかった。

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 患者側が(弁護士には怒りをぶちまけるのに)、実名でなかなか医療側に対し面と向かって批判的な意見を言えない理由の一つには、「恐怖」があるからだと思う。

 医療事故相談では、医師に対して怒りをぶちまける相談者であっても、「証拠保全をしたら、自分や家族が病気になったとき、その病院やその病院の関連病院では診てもらえないのじゃないか。あるいは変な扱いを受けないか。」などと真剣に心配される。私は、「病院や医師にも職業人としての良識があるのだから、まさかそんなことはされないでしょう。」とは答えるが、相談者の不安はなかなか消えるものではない。そこまで患者の「医療不信」は進んでいるのである。

 そして、患者が自ら身を守るために、冒頭で紹介したようなインターネット上の口コミによる病院評価のサイトが生まれ、安心できる病院OO選、日本の名医紹介などという本が売れるのである。

 医師も弁護士も、その仕事の公益性からすれば「自由競争」ばかりでは必ずひずみが出てくる職業だと思う。私には、今の司法改革も医療改革も、間違った方向に進んでいるようにしか思えない。その被害を受けるのは、一般市民である患者や依頼者である。

 医師も弁護士もプロフェッションとして市民に対する責任があることは同じだ。しかし、個人でできる努力には限界がある。被害が拡大しない前に、なんとか食い止めることはできないものだろうか。

               Cuaisai

2006年6月21日 (水)

本の紹介ー「司法改革」の総決算

 右の本のリストに「司法改革」の総決算ー憲法の理念に基づく真の司法改革をめざしてーを加えた。

 私は、この本を執筆者の一人である先輩弁護士から頂いた。

 目次などは、http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31724793 に詳しい。

 学者や弁護士の執筆者が、司法改革を多角的に論じておられ、末尾には司法改革の軌跡の年表も掲載されている。現時点における司法改革の問題点を検討するには非常に良い本だと思う。

 裁判員制度、労働審判制度、ADR、ロースクール等についての論考もあり、法曹関係者に限らず一般の方々にもぜひお読み頂きたい本だ。

                Book01o0_1

コメントについて

 2日ばかりパソコンと無縁な生活をしていたので、ブログも管理できなかった。

 2日ぶりにブログを開いてみてびっくり。

 やはり、他のブログのようにコメントやトラックバックには一定のルールを設けさせて頂くしかないかと思い始めた。今までは、ポルノ関係のトラックバックや記事の内容と関係のないコメントのみを削除していたのだが、私の記事を一部引用して誤解のあるままコメントされているもの(コメント作成者の方の医療被害者や患者側弁護士に対する偏見に基づくものが多い)が多いのに驚く。これをいちいち指摘して再コメントするのは本当に疲れる作業だ。

 私は、常々、人の意見を批判するのであれば、きちんと「記名」すべきだと思っている。これからは、あまりひどい(誹謗中傷的な)コメントと判断させて頂いたものについては、「記名」を求め、「記名」されないときは削除させて頂くことにする

 私がテーマ記事のコメントをまとめたことに医療関係者の方々が大変ご立腹されている。しかし、コメントを記事の方にまとめたのは、私の記事をリスト化してもコメントまでリスト化することができず、実際には読者は記事の方は読んでもコメントを一つ一つ開いて読まないだろうと思ったので、医療関係者の方々のご主張も記事の方にまとめたのである。

 今は、「コメントなどまとめなければよかった」と思っている。6番の内容に不服があるという方は、どういうふうにまとめればいいのか、具体的な提案をして頂きたい(あまり長くならずに分かりやすいようにー予防接種禍について書かれたコメントをまとめたものなので、できればそのコメントを書かれた方まとめて頂けないでしょうか)。もうそれができないなら、1~6全部のコメントのまとめを削除するつもりだ。

 本当はコメントの多くに大いに反論があり、また時間があれば反論も可能なのだが、当分忙しいのでそれは出来そうにもない。

 ただ、これだけは少し。

※ 医師会の委員会が提唱されている無過失補償制度の問題点については、いずれ記事にさせて頂くつもりであるが、前にも述べたようにしばらく時間を頂きたい。

 また、前提として上記委員会の提唱する無過失補償制度の具体的な内容を分かりやすく説明すべきだと思う(具体的な内容を特定しないまま議論していても仕方がない)。医療関係者の方々のコメントの中にはその具体的な説明をされたものは見当たらなかった。

 できれば、このブログにコメントを寄せられている医師の方で無過失補償制度の必要性を主張されている方に一般人にも分かりやすく医師会の提唱されている制度を具体的に説明して頂きたい。

 (私がそれをするとしたら、まだ相当先のことになりそうだ。)

※ 脳性麻痺の100%が医師の過失によるものではない、とまでは上記委員会も断定されていない(今、手元に原本はないのだが以前コメントで原文を引用させて頂いた)。即ち、上記委員会もたとえ僅かな%であっても脳性麻痺の児が生まれることに医師の過失が関与していることを認めているのである。

※ 私が、医師も弁護士も、患者や相談者、依頼者について文句を言ったりーたとえば、「自分たちはこんなにいろいろなものを犠牲にして働いているのだから、もっと感謝してもらってもいいはずだ」等

 自分たちの待遇問題などについて文句を言ってもーたとえば、「忙しすぎるからミスが出ても仕方がない」「こんなに忙しくて責任ばかり問われるなら、もうこんな仕事なんてやめる」等

 他の世界の方々には(特に医療過誤や弁護過誤の被害にあった方々には)「愚痴」としか聞こえないだろう、と言ったことが、そんなに怒られなければならないことだろうか。

 日本の医療の問題点にせよ、司法の問題点にせよ、きちんと現場から具体的な指摘がなされるべきであり、かつその改善の方策も指摘されるべきである。これは、単なる「愚痴」や「ぼやき」とは違う。

 私は、個人としては勤務医の方々の今の待遇には同情を感じるが、かといって被害者となった患者に「だから仕方がないと思って諦めなさい」などとは、患者側弁護士としてとても言うことはできないし、言うべきではないと思っている。本当の被害者なら救済すべきであることは、多くの医師の方々も認められるところであろう。「被害者」でない患者を救済すべきではないことは当然であり、結局は医師の「過失の有無」をどう公正に判断するかが問題だ。それにはご指摘のあったように鑑定の問題が大きい。

 「ひどい鑑定が多い」と言われるが、今は鑑定医として裁判所の名簿に掲載をして下さる医師はごく僅かである。結局、「ひどい」と言われる鑑定をされる医師のところに鑑定が集中することについて、それを非難されるのであれば、「しかるべき」鑑定(公正かつ中立で、医学的知見においても優れた鑑定)をなされるような鑑定医をもっと増やすことに努力されるべきではないのか。

 更に言うなら、そもそも訴訟をすべきでないような事案については、きちんと(公正、公平、中立の立場で)それを指摘する協力医も不足している。クレイマーによる濫訴を問題にされるのなら、患者側の事前の調査にも専門家の立場としてもっと協力すべきではないのだろうか。

 医療の現場におられる方々には、ご自身のためにも、患者のためにも、頑張って頂きたいと思う。ただ、私には、患者側弁護士としての仕事もあるし(金儲けのためにやっていると非難されたコメントがあったが、大半の事件で採算が取れていない。日本で患者側弁護士を専門でやっている弁護士が極めて少数なのはそのせいである。)、司法の現場から前記のような仕事(多くは無償の委員会活動)が山のようにあるので(このブログでも「愚痴」や「ぼやき」に留まらないように、問題点を指摘しできる限り改善策を提唱してしていきたいとは思っている)、このブログで医療問題についてまでいろいろな記事を書くことはできないと思う。

 (3時間待ち3分間診療の記事についても、病院側、厚生労働省側等の問題点について書くつもりだったのだが、ちょっと無理そうだ。)

 

2006年6月18日 (日)

テーマ記事をまとめてみた。

 過去の、安田弁護士に対するバッシングを契機として書いた刑事弁護についての記事と、医療問題について書いた記事、をテーマ記事として左側にまとめてみた。

 これらの記事には多くのコメントを頂いたのだが、私の力不足でコメントまで表示できるようにはまとめることができなかった。これらの記事に寄せられたコメントには、刑事弁護や医療問題について傾聴すべきご意見や情報がたくさんあるので、記事のみでなくコメントもお時間のあるときにお読み頂ければ幸いです。

 刑事弁護については、裁判員制度の施行を目前にして、強い関心を抱いておられる方が多い。それと同時に、刑事弁護人の活動に対して多くの疑問を持たれ、かつ誤解をされている方も多いようだ。裁判員制度が施行される前に、ぜひ刑事弁護の本来の目的について多少なりともご理解頂けたらと思い、長い記事を書いてみた。ちょっと難しくなってしまったのだが、原典が非常によいものなのでぜひ読んで頂きたいと思う。

                                Cuasizuk   

 医療問題については、患者側弁護士や患者としての率直な感想を書いたところ、医療関係者の方々からは大変な反発やお叱りを受けた。医療関係者の方々のご意見を(私なりに)大まかにまとめると次のようなものである。

1 大野病院産婦人科医逮捕事件を例にして、司法は医療行為がもともと危険性を内包していることを理解していない。司法の主張する「過失」は医療の現場や医療行為の現実を無視したものである。医療行為には、過失行為に該当するか否か司法では判断がつきかねるグレーゾーンがある。医師の責任の追求は、司法ではなく現役の医師などが構成員となった第三者機関の判定に委ねるべきである。

2 医師の責任を追求する訴訟提起や医師の責任を容易に認める判決の多発、医師を一方的に悪者にした節度のないマスコミ報道により、産婦人科医を中心に医師の「逃散」や「萎縮医療」が始まっている。

3 勤務医の労働条件は過酷であり、これに民事訴訟の多発(場合によっては刑事責任の追求まで)が加わって、優秀な勤務医が逃散している。

4 大病院では勤務医が不足しているため、研修医が代替労働力として重用されている。指導医は自身の医療行為以外にも研修医の指導監督にもあたらねばならず負担を感じている。

5 医療報酬基準の低下により病院経営がますます苦しくなっている。勤務医が外来で多くの患者を診ないことには採算が合わなくなっている。これが3時間待ち3分間診療の原因にもなっている。

6 このままでは、日本の医療は崩壊し、被害を受けるのは患者らである。医療ミスの被害にあった個々の患者よりも、「逃散」や「萎縮医療」により適切な治療を受けられなくなる多くの患者の利益を考えるべきである。

 この6は、私の 気管内挿管の危険の「柳」さん、「医療って」さん、のコメント内容を解釈して、短くまとめたものです。医療関係者の方々から多くの反発を受けましたので、直接お二人のコメントをお読み下さい(できれば、お二人のコメント内容を分かりやすくまとめて頂けないでしょうか)。

  このような医療関係者の方々のご主張を、患者となる市民の方々はどう考えておられるのだろうか(私の記事に対するコメントは、医療関係者の方々からのものばかりで、一般市民の方々からのコメントは皆無であった)。

 現実に医療ミスは存在しているのであり、その被害者も存在している。実際に、自分自身が、あるいは家族が被害にあったとき、医療関係者の方々の上記主張を、被害者はどう受け取るのだろう。

 私は、一患者側弁護士にすぎないので、上記のような医療関係者のご主張に対して応えることはできない。被害にあった方々が少しでも救済されるよう日々努めるのみである。

          Cuajisa       

 

2006年6月17日 (土)

弁護士と出張

 今週は久しぶりに京都に出張した。今回は仕事で出張したのだが、来月にはもう一度弁護士会の委員会の仕事で京都を訪れる予定である。

 それで、ちょっと弁護士と出張について書いてみる。あくまでも、私の個人的な意見だが。

 私は仕事で出張するのはあまり好きではない。出張しなければならない仕事をあまり受けていないので、出張の多い先生方に聞いてみないと分からないのだが、私は弁護士にとっても依頼者にとっても弁護士の「出張」はあまり効率が良いようには思えない(もっとも、多額の報酬が見込めたり、遠方に行くことで相当額の日当がもらえるような事件であれば、弁護士は遠方に出張することになっても喜んで仕事を受けると思うが)。

             Lrt_mini_1000_3

 弁護士が出張する場合、依頼者は近くにいても、裁判所の「管轄」が遠方であるために出張することが多い。

 この裁判所の「管轄」というのは、民事訴訟法の規定や契約によって決められる。

 民事訴訟法上の管轄の説明は難しいのでここでは省くとして、契約による場合は契約書の裏に細かい文字で訴訟になった場合にはOOO裁判所を管轄裁判所とするというふうに書かれている。

 この契約書の裁判所の管轄についての条項を読んで契約している人はまずいない。そして、いざトラブルになり裁判となったときに、「どこの裁判所で裁判をするか」でまずもめるのである。

 消費者事件などで、少額の訴訟のために遠方に出向かなければならないとすれば、被害者は多額の交通費を負担せねばならず大変な痛手となる。逆に、相手方の会社は、たいてい本社の所在地の裁判所を管轄裁判所として契約書を作っており、顧問弁護士なども出張しないですむ。

 これを、「そういう契約をしたのだから仕方がない。」とみるのかどうか。

 この契約書の管轄の規定の解釈については、多くの裁判例がある。また、第1審の裁判所は、「訴訟の著しい遅滞を避け、又は当事者間の衡平を図るために必要があると認めるときは」、他の管轄裁判所に「移送」をすることができるとされている(民事訴訟法17条)。専属的管轄の合意がある場合であっても、訴訟の著しい遅滞を避けるという公益上の要請があるときには、この条文によって裁判所は訴訟を他の管轄裁判所に移送できるという裁判例もある。

 今の日本の裁判所は、この条文によって、たとえ契約書に管轄の規定があっても、それにより不利になる当事者を救済してくれることが多いのだ。

 私も、今までに、何度もこの管轄について裁判で争ってきた。管轄について負けると、事実上裁判の続行が困難になってしまう(依頼者に多額の交通費や日当が負担できないことが多い)。

 幸いにして、今のところ上記のような裁判所の判断で救済してもらい、契約書に管轄についての規定がある場合でも遠方に出張せずにすんでいる。管轄で勝って、相手方が不利になり(費用も時間もかかる)、早々と有利な和解ができたというケースもある。

             Lrt_mini_1000_1 

 しかし、どうしても遠方の裁判所にしか管轄がない、という事件もある。そのような場合、依頼者としては、弁護士との打ち合わせの便宜と、弁護士の交通費や日当の負担のどちらを選択するか、ということになる(これについては、「町弁(まちべん)のひとりごと」さんの「近くの弁護士か、遠くの弁護士か?」の記事が分かりやすい)。

 私は、仕事の出張がきらいなので(旅行は好きだが)、できるだけ出張をしないですむように、いろいろな方策を考える。

 一つは、前記の契約書に管轄の合意がある場合でも移送の申立てをしたり、相手方の移送の申立ての却下を求めること。

 一つは、相手方と(たとえば双方の中間地の裁判所で裁判するというように)合意管轄をすること(民事訴訟法11条)。相手方の弁護士も遠方から出向かなければならないようなときは、合意してくれることが多い。ただ、どこの裁判所で裁判するかが勝敗に影響するような場合(裁判官の評判など)、合意が難しい場合もある。

 一つは、原告を複数にして併合請求すること(民事訴訟法7条)。分かりやすい例でいえば、一つのサラ金に対して複数の被害者が過払金の返還請求をするような場合、一人の被害者の管轄裁判所が遠方でも他の被害者の管轄裁判所が近くであれば、近い方の裁判所で訴えることができるのである。

 一つは、管轄裁判所の近くにいる弁護士と共同受任すること。その弁護士に裁判所への出頭はお願いし、書面の作成や依頼者との打ち合わせなどはこちらで行うなど、仕事の分担をすれば、依頼者の負担も減る。今は弁護士同士の打ち合わせはメールを利用するなどすれば、かなり効率よく行えるようになった。集団訴訟などでは、多くの弁護士がメーリングリストを利用して打ち合わせを行っている。

          Lrt_mini_2001_21      

 しかし、それでも、遠方の裁判所に出向かなくてはならないことはある。

 私は、裁判の期日で弁護士が実際にすることは、その事件で弁護士が行わなければならない仕事の総体の中で、ごく僅かにすぎないと思っている。証人尋問だって、実際の尋問よりも、その準備の方がはるかに大変なのだ。

 早い話、裁判所の期日で「(訴状や準備書面を)陳述します。」とか、裁判所の「次回期日はいつにしますか?O月O日O時ではいかがですか?」とか、弁護士が手帳を開いて「その日はOOOに出張中ですのでお請けできません。O月O日O時ならお請けできます。」などというのは、実に無駄。近くの裁判所ならまだ許せるが、はるばる何時間もかけて裁判所に行ってこれだけというのは本当に馬鹿馬鹿しい。

 もっとも、裁判所もこの不合理さには何年か前に気づいて、「電話会議システム」というのを採用している。遠方から来る弁護士については、それほど進展が見込めない期日については電話の会話で期日を進行できるとしたものだ。このシステムのおかげで、遠方の弁護士も毎回期日に出頭しなくてすむようになった。

 それでも、裁判所にいる時間は10分なのに、往復に5時間かかる、などということもままあるのである。裁判所も弁護士も、もっと期日の使い方に工夫が必要だと思う。

 インターネットも進化したことだし、そのうちに、テレビ電話とか、チャットで裁判の期日が開かれる、なんてことになるかもしれない。

 私としては、遠方の裁判所に出向く時間よりも、いろいろな調査や書面を作成する時間がほしいと思う。

 事件は、裁判所の中で進行するのではなく、裁判所の外で進行することの方がはるかに多いのだ。

           Lrt_mini_2001_06     

2006年6月14日 (水)

ココログの過去の記事の編集方法

 今、過去の記事の編集方法を考えている。

 シリーズ化やテーマ化した記事を、なんとかまとめて表示できないものだろうか。

 マイリストのメモを利用してできないか、試行錯誤中である。

 ホームページビルダーも使ったりして、なんとかできそうなところまで来ているのだが、最初の記事に遡ってやり出すと非常に面倒だ。

 なんとか時間をみつくろって、少しずつ作業しようと思っている。

               Hotarubukuroc

京都へ出張

 今日は午後から仕事で京都へ出張した。

 京都には1時間ほど打ち合わせのためにいただけなので、何の感想もないのだが、感動したのは新幹線。

 往きは、のぞみ700系

699tokyo 

 帰りは、のぞみ500系

691nozomi500

 デザインといい、乗り心地といい、新幹線は進化したものだ。

 普段、鉄道をほとんど利用しない私は、今更ながら感心してしまった。

 駆け込み乗車だったため、自分で写真が撮影できなかったので、この写真は2000ピクセル以上のフリー写真素材集 からお借りした。

2006年6月13日 (火)

病院までヤミ金の被害に・・・。

 ヤミ金が診療報酬請求権を担保に取って病院に出資法違反の貸し付けをし、暴利をむさぼっていたという。

http://newsflash.nifty.com/news/tk/tk__yomiuri_20060613i105.htm

 ところで、自己破産の依頼者が病院の治療費をためている場合が結構ある。そういうときは、病院も破産債権者となり、自己破産をしようとしている依頼者は病院に優先的に治療費を支払うことはできない(支払えば免責不許可の理由となるー免責不許可になると、破産しても借金の返済義務が残ってしまう)。

 弁護士が自己破産手続の委任を受けたという通知を出すと、サラ金は(たいていのヤミ金でさえも)、依頼者本人に請求するということはまずしない。しかし、依頼者が、病院から治療費を請求されるということは何度か経験した。

 それだけ病院の経営が苦しいということだろうか。

 被害にあった病院はヤミ金に手を出す前になんとかならなかったのだろうか。

 なんとも怖ろしい時代になったものである。

                                Byouin

2006年6月12日 (月)

ブログの整理をしたい。

 ブログを始めてから(実際には4月から)はや2ケ月が経過した。

 この間に、光市母子殺人事件や大野病院産婦人科医逮捕事件(の余波)があって、思いもかけずに刑事弁護の記事を書いたり、日本の医療の問題点についての記事を書くことになり、たくさんのコメントも頂いた。

 コメントを読ませて頂くと、弁護士の仕事(刑事弁護人の仕事にせよ、医療過誤の患者側弁護士の仕事にせよ)に対して、一般の方々が多くの疑問を持ち、また誤解もされていることが分かった。私が適任だったかどうかは甚だ心許ないのだが、なるべくコメントには私なりに回答してきたつもりだ。

 しかし、記事もコメントも整理ができていない。

 それで、まず、カテゴリーに「刑事弁護」を新たに加え、刑事弁護関連の記事はそちらにまとめた。

 しかし、医療過誤関連の記事やコメントの整理はまだである。途中になっている記事もある。こちらの方は、まず整理をしてから続きを書いていきたいと思っている。

※ ココログの過去の記事の表示方法には不満がある。なんとかならないものか思案中だ。

                      Houki        

       

2006年6月11日 (日)

ホームページ更新

 ホームページを更新した。

 ・・・といっても、トップやリンク集の写真を夏の花や清流に変えただけだが。

 「自然いっぱいの素材集」さんの花の写真は本当にきれい。特に野の花は背景のぼかし方が素敵なので繊細さが引き立つ。

Gennno00004_1  これは、ゲンノショウコ。 

 煎じて飲むと胃腸薬になるという山草だ。民間薬として有名らしい。よく効くので「現の証拠」(あらわれの証拠)が名前の由来だそうだ。

 ピンクの花は実際に見たことがあるが、白花もあることは初めて知った。

 白い花弁に青いおしべがきれいである。

2006年6月10日 (土)

医療過誤のはなしーその5 証拠保全

 証拠保全とは、医療過誤の疑いがある場合に、患者側が証拠となるカルテなどの廃棄、紛失、隠匿、改ざんを予防するために、カルテなどを確保しておくための裁判上の手続である。 

 証拠保全の期日(検証期日)には、通常は病院でカルテなどのコピーを取らせてもらうのだが、この期日に裁判所が病院からカルテなどの原本を借りて、裁判所でコピーを取ることもある。これは、カルテなどがあまりに膨大で、とても数時間ではコピーを取りきれないという場合であることが多い。そういう場合は、病院も長々と裁判官や弁護士に居座られるよりも、カルテを貸すからそちらでコピーをしてちょうだい、ということもあって、裁判所が預かり証を出せば快く貸してくれることが多い。

 昨日は、そういう証拠保全で裁判所が借りた膨大なカルテや画像を、裁判所の準備手続室でチェックし、そのうちどれだけ謄写にまわすか、どの画像をデュープ(原本の画像と同じように専用の機械でコピーすること)するかを決める作業をした。

 患者の方の中には、証拠保全でカルテのコピーを直接入手できると誤解されている方もおられるようだが、そうではなくコピーは裁判所がするものであり、そのコピーを弁護士会の謄写室というところで再コピーしてもらって、ようやく患者側は再コピーを入手できるのである。

 実は、弁護士会の謄写室で再コピーしてもらうと、愛知県弁護士会の場合コピー代が1枚45円程度かかってしまうのである。これは謄写室の事務員の給与、コピー機などの経費がかかるので仕方がないのだが、患者側には相当の負担となる。

 また、画像のコピーも、デュープだと大きさにもよるが1,000円位かかることが多い。これをシャーカステンにのせて写真で撮るだけなら、3分の1以下の金額ですむ。

 それで、なるべく謄写やデュープにまわすカルテや画像を必要なものだけに抑えようと、昨日はその選択に3時間もかかってしまった。

 膨大なカルテや画像を全部謄写やデュープにまわしてしまえば代理人の弁護士としては楽なのだが、それでは患者の経済的な負担が大変なものになってしまう。必要最小限のものに限るというのは、結構苦労が多いのだ。

 昨日は、梅雨入り後のせいか、大変蒸し暑かった。裁判所は、冷房は28度が限度。これは暑がりの私にとって、相当きつかった。

 依頼者の希望で実費は20万円以内に抑えてほしいということなので、頑張ってみたのだが、どうだろうか。 

 弁護士は、結構こういうお金のことで気を遣わなければならない職業なのである。

               Calcu

 個人情報保護法の施行以来、証拠保全の依頼は減っている。個人情報保護法の適用を受けない医療機関でも、任意にカルテを開示してくれることが多くなった。

 個人情報保護法による開示は、患者にとって証拠保全よりも費用がかからない。弁護士としても、正直証拠保全は前記のような苦労もあり必ずしも採算のあう仕事とはいえない。コピーをしなければならない裁判所の書記官や事務官も大変である(カルテにはたくさんの検査票がぺたぺたと貼り付けてあり、これを1枚ずつめくってコピーする苦労は並大抵のものではない)。

 しかし、それでも証拠保全をしてほしいという方はみえる。やはり、個人情報保護法による開示では、カルテの隠匿、改ざんの可能性があると心配されるからである。

 また、個人情報保護法による開示では、必ずしも全てのカルテなどのコピーがきちんと交付されるとは限らない。故意ではないとは思うが、患者がコピーをもらってきたカルテ、検査記録、画像などの一部が抜けていることが少なからずある。

 証拠保全の場合であっても、検証期日に弁護士がカルテをチェックすると、あるべき検査記録や画像が抜けていて、その場で病院側に尋ねると、「探したらありました。」ということがあるのである。私が、実際に経験した例では、大病院で産科の証拠保全をしたところ、検証期日にカルテはきちんと用意されていたが、あるべきNST(分娩監視記録)が全くないということがあった。NSTは産科事案では最重要ともいえる証拠である。これが出していなかったのが故意であったか否かは不明だが、私が言わなければそのままだったろう。

 だから、素人の患者が、病院に個人情報保護法に基づきカルテなどのコピーを求めても、重要な一部が抜けているということもあり得るのである。

 個人情報保護法施行後も、やはりきちんと証拠保全をしておいた方がよい事案はあると思う。

               Birthflo06

2006年6月 8日 (木)

どうしてそんなに騒ぐのか?

 ここ数日、ニュースもワイドショーも、畠山容疑者のことで騒いでいる。

 しかし、日本中がそんなに大騒ぎするような事件だろうか。

 畠山容疑者がそうかどうか分からないが、

 「死体農場」(パトリシア・コーンウェル著 検屍官シリーズ 講談社文庫)の中に出てくる「ミュンヒハウゼン症候群」の殺人犯を思い出した。

 私には、畠山容疑者のことよりも、この事件で大騒ぎしているマスコミの方が謎だ。

 とにかく、弁護人(おそらく法律扶助、国選弁護だろう)となった弁護士が大変なことだけは確かだ。

梅雨入り

今日は、東海地方も梅雨入りしたそうだ。               

Jyubiri_1

Eburinn3_1

ベランダに咲いたバラ       

上は、ジュビリーセレブレーション

下は、エブリン

(携帯で撮ったので、実物はもっときれい。 )

 どちらも、有名なイングリッシュローズ。

 たまには、きれいな物の写真でも。

            Bara

   ・・・・・ココログも何とか復旧したようだ。          

 溜まっていた書面の作成もなんとかクリア。

 弁護士の場合は、「書面を溜めること=ストレスを溜めること」なのだ。

 ちょっと休んでから、ブログの記事やコメントの方も整理したい。

                                

2006年6月 6日 (火)

ココログはどうなっているのか?

 2月に試験的にココログでブログを始め、4月にホームページ開設と併せてほぼ毎日記事を書いてきた。

 ココログでいいやと思ったのは、4月にココログ・ベーシックでもアクセス解析ができるということだったから。だから、ブログにカウンターも設置していないし、特に解析ツールも使っていない。

 だから、このブログに、一体どういう方が、どこから、どの位、閲覧にいらっしゃっているのか、私にはさっぱり分からないのである。

 ココログは、

 「ご連絡が遅れて申し訳ございません。
  現在は負荷対策の復旧作業を最優先事項として考えており、
  新アクセス解析の導入スケジュールはまだご案内することが出来ない状態です。
  決まり次第、ご連絡いたします。何とぞよろしくお願いいたします。」

ということだ。

 4月から、本当にココログは調子が悪かった。記事が途中で消えてしまったこともある。ちっとも変更が反映されなかったこともある。

 技術的に難しいことも多いのだろうが、既に2ケ月納期が遅れているわけだ。

 ちょっとひどすぎませんか?ニフティさん。

2006年6月 4日 (日)

テンプレートを変えてみた。

 いつの間にか6月。

 若葉の季節を過ぎたので、テンプレートを変えてみた。

 ココログは、ポップなデザインのものは多いけれど、大人向けのものが少ないようだ。もっと写真などを使ったテンプレートがあってもいいように思う。

 このテンプレートは、なんでも

--150/1の確率---
船(朝)
ランナー(朝・夕方)
自転車(昼)
車(夕方)
花火(夕方・夜)
屋台(夜)

--300/1の確率---
UFO(夜)

--500/1の確率---
暴走族(夜)

に会えるんだそうだ。ちょっと楽しみ。

 ホームページもそろそろ写真を変えたいのだが、なかなか時間がない。ホームページビルダーの使い方も忘れてしまっていそうで怖い。

 お医者様との激論も、ちょっと中断させて頂くことになりそうだ。

 少し時間を頂いて、今までの議論を整理してみたいとは思っている。

              Light1_1

茨城県医師会が「医療問題中立処理委員会」

 「ブログ最先端医療」さんの記事(http://blogs.yahoo.co.jp/beretta_dt10trap

 「茨城県医師会」の記事

http://www.ibaraki.med.or.jp/?act=Movement&mode=Details&movement_no=102

いよいよ第三者機関なるものが出来たようだ。医師会は「金は出すけど口は出さない」そうだ。

 記事だけでは詳細はよく分からないが、ADRなので斡旋(?)には法的拘束力はないだろう。単なる苦情処理に終わらないようにして頂きたい。

 また、斡旋の過程や結果についてはきちんと公表して頂きたいものだ。

 ※ (医師と患者間の)「コミュニケーションの問題が根底にありそうな場合」に有効だと期待されているようだ。

 私は、今まさにそういう事件を、弁護士会のADRである「あっせん・仲裁センター」であっせんしてもらっている。しかし、医師は全く出頭しないし、代理人の弁護士は「謝る必要などない」の一点張り。コミュニケーションの事実関係についても双方の言い分が違っている。

 患者側(遺族)の感情はこじれるばかり。

 医師会のADRでなら、こういう事件の解決が本当に可能なのだろうか。

2006年6月 2日 (金)

仕事におけるストレス

 きょうは、気分転換に一人で近所のレンストラン(ファミレス)に昼食に行った。いつもは静かでサラリーマンやOLなど一人の食事客も多いレストランだ。

 私は、待ち時間に仕事の書類を持参して読もうと思っていたのだが、両側に客がいた。

 左の1組は、会社の上司と部下らしい制服姿の女性2名。右側の1組は、個人経営者と思われる年配の男性とその部下(但し中間管理職らしき)中年の女性。

 左の1組は上司が部下に一生懸命何やら仕事の仕方を書面を示しながら厳しく注意している。部下の女性は神妙に聞き入っている(しかし、ちょっと泣きそう)。

 右の1組は、中間管理職らしき女性が個人経営者らしき年配の男性に、かなりきつい口調で(隣で聞いていてもかなりカンに障る声音で)、自分の部下がしょっちゅうケンカしてどうにもならないことを言い立てて、男性になんとかしてほしいと訴えている。男性は黙って聞き入っている(しかし、かなり辛そう)。

 私は、食事を早々に切り上げて退散した。

 いずこも仕事をするということは大変なのだ。

 また、人の命を預かる勤務医の先生方に「そんなんと比べるナ」と怒られるかもしれないけれども、他の職種でも大変なことは一杯あるのだ。

 弁護士はどうかというと、私などは「まだまし」なときに勤務弁護士になって独立したので、楽ではないがまだ恵まれているほうかと思う。

 勤務弁護士がどうかについては、京都弁護士会のHPに「イソ弁哀史」(イソ弁=勤務弁護士)というおもしろい4コママンガがシリーズ化されているので(http://www.kyotoben.or.jp/break/index.html)、ちょっと見て下さい。

 こういうマンガを、経営者弁護士もたくさんいる弁護士会がホームページに載せていることが、まだ弁護士会に残る「おおらかさ」だろうか。

 そんなことを考えた昼休みでした。

               Otya

気管内挿管の危険

 「医療って」さんから、とても貴重なコメントを頂いたので、記事の方でも少しずつ紹介させて頂きたい。

「挿管チューブの挿入時の誤挿入」と「挿入して病棟などで管理しているときに少しぬけてしまったので再挿入したときの誤挿入」は分けて考えたほうがいいと思います。

 挿管チューブ挿入時の誤挿入はそれほどめずらしいことだと思いません。それは気管と食道は隣り合わせにあり、チューブは気管のある声門を確認して挿入するわけですが、体型や疾患により声門が見えにくいことがあります。そうするとやはり誤挿入しやすくなりますし、特殊な器具を必要としたりします。管理人さんも機会があったら、挿管練習用の人形ののどをのぞいてみてください。」

 「挿管練習用の人形」というのがあるんですね。

 設例の食道挿管(または疑い)の事件では研修生が4回も気管内挿入を試みている。4回目の挿入が食道ではなく気管であったとしても、患者の立場としては、4回も入れ直されるのは嫌だ(麻酔で痛くはないにしろ食道に点状出血があった位だから)。

・・・・・実際の人間を使っての技能研修が必要だと叱られるかもしれないけれども・・・・・

 せめて2回までとして、3回目以降は指導医にやってもらうわけにはいかないのだろうか。

 挿管困難症用の「挿管練習用の人形」というものはないのか。

                Stethoscope2

 私が、とある大学病院の救急外来で注射をしてもらったときのこと。

 その後の処置自体は適切でとても感謝しているのだが、注射のとき、注射針が全然刺さらないのだ。左手は傷だらけ。痛いのなんの。

 そのうちに「右手ではダメですか?」と聞かれた。私は、とっさに注射針による神経損傷とかRSDとかが頭に浮かんできて(私は右手が利き腕)、「なんとか左手でお願いします。」と頼んでいた。

 私の血管が特殊だとは思えない。今行っている病院では、いつも左腕の血管に一発で刺さるし、痛くもないから。

 「注射練習用の人形」というものはないのか。

              Tyuusya

 患者としてこういう希望を持ってはダメですか?

 これは弁護士としてではなく、一患者としての希望なので、読みとばして下さい。

※ 医師の方々のコメントによれば、やっぱり人形じゃダメだそうです。患者も日本で治療を受ける以上は「ボランティア」と覚悟を決めなければならないようです。

 しかし、練習台はやっぱり怖い。

 動物で練習するのもダメなのかなぁ。動物愛護団体の方々にも怒られないでしょう。人間だってやっていることだから。・・・やっぱり人間でないとダメだということです。

 あるいは、嫌な人は治療費を余分に払うとかでは?その分、病院経営も助かるわけだし。・・・患者の平等を害するからダメだということです。

 やはり覚悟を決めて練習台になるしかなさそうです。

2006年6月 1日 (木)

事故は避けられなかったのか?

 しばらく記事を書くのは休もうと思っていたのだが、これだけはチョッと。

 食道挿管(あるいは疑い)の設例を思いついたのは、実はこんな記事を読んで、以前の事件を思い出したからだ。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060524-00000072-mai-soci

 整形Aさんのお話では、「食道挿管」はしょっちゅうある、ということ。

 でも、当時の私には、医師の方が気管内チューブを気管ではなく食道の方に入れてしまう、ということは大変なショックだった。

  こういう事故は避けられないのだろうか?

  たとえば、私の設例(具体的なデータに不備はあるだろうが)では、どうしたら患者さんは低酸素脳症になったり死亡しないですんだのか?

 これは、ずっと気になっていたことだ。

 本来、医療過誤事件の結果は、医療過誤の再発予防のために使われるべきだと、医師の方々も言われる。

 データ不足はあるだろうが(ヤフーのニュースの方でもよろしいので)、ご意見を伺いたいと思う。 

 

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