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2006年4月27日 (木)

医療過誤のはなしーその2 診療経過一覧表

 今週、私の担当する医療過誤裁判の期日があった。

 名古屋地方裁判所は民事4部というところが、医療事故関連の事件を集中的に審理している(もっとも、この部の裁判官は医療事故だけを担当しているわけではなく、わずかだが他の事件も担当しているのだが)。今年はこの4部の裁判官の殆どが交替となった。

 4月は、裁判官の交替の時期。新しい裁判官がどういう人なのか、皆興味津々。医療過誤事件に限らず、裁判官が交替すると心証や裁判の進行の仕方ががらりと変わることがあるからだ。裁判官についての情報は研究会のメーリングリストで直ちに報告される。

 私の担当する事件(事件の内容は守秘義務により言えないが)では、今、診療経過一覧表の作成中である。診療経過一覧表というのは、患者の診療の経過(入通院状況、主訴、医師の所見、診断など)、検査や処置、該当するカルテの書証番号や頁数などをA3用紙に時系列順に並べたものである(たいていエクセルが使われる)。

 この診療経過一覧表があると、いちいちカルテの頁などを探さなくてもよくなるので、裁判所、原告代理人、被告代理人、そして原告、被告側の依頼を受けて意見書(私的鑑定書)を作成する医師、裁判所から依頼を受けて鑑定書を作成する医師にとっても、非常に便利になる。作成するのは面倒だが、全体としては時間の節約になるように思う。

 この診療経過一覧表は、事実経過を示すものとして最終的に判決に添付されることもある。

 診療経過一覧表は、まず、患者の診療の経過(入通院状況、主訴、医師の所見、診断など)、検査や処置、該当するカルテの書証番号や頁数などの項目を、被告代理人が作成する。これを原告代理人がチェックして、訂正、補充する。また、経過などについて、原告代理人側がその認否や主張を記載することもある。

 今回、この診療経過一覧表を作成するのに困ったのは、手術中の看護記録の血圧や心拍数の数字(手書き)が読みにくいこと(たとえば、くせ字のため4と9の判別がつかない)(これについては、私の前の記事読めないカルテもお読み下さい)。

 それに血液検査の採血時刻の記載がなく検査結果が出た時刻も不明なこと(被告側は検査機器の時刻あわせをしていなかったので手書きで記載されている時刻は間違いだと主張している)などである。医療過誤事件では検査機器の時刻あわせをしていないケースに遭遇することが多い。私だけかと思って研究会のメンバーにも聞いてみたが、やはり多いという。産婦人科の分娩監視装置などに多い。

 今回の被告代理人の作成してきた診療経過一覧表にはたくさんの間違いや記載漏れがあり、そのチェックには神経を使った。本当に細かい作業なのである。

 しかし、とにかく宿題だった診療経過一覧表を提出できたので、この日の新任裁判官の機嫌はよかった(と私には思えた)。

 刑事裁判と同様、医療過誤裁判でも裁判所は執拗に迅速を求めてくる。しかし、いくら患者側の原告代理人が努力しても、病院側の被告代理人が協力しないこともある。また、医師の都合で鑑定書の作成に時間がかかることもあるのである。

 難しい審理の場合、拙速となることを避けなければならないのは、医療過誤裁判も刑事裁判も同じである。

 「迅速」な審理も重要だが、「充実」した審理も重要である。今度の裁判官も前任の裁判官と同様、「迅速」を非常に重視する方のようなので、ちょっと心配である。

                   Pencil1            

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コメント

こんにちは
M.T.さま

  『いなか小児科医』のbefuです。

トラックバックありがとうございました。手書きのカルテは確かに読みにくいことがあると思います。また、時系列で検証しないといけない法律の世界では、手書きであると施行した時刻を確認できず苦労されることもあると思います。

電子カルテはまだまだ普及率が小さいようですが、オーダリングシステムという、医師の指示をコンピュータに入力するシステムは少しづつ普及してきているようです。このシステムには、通常、指示を出した時刻、検査などでは結果を返した時刻が記録されています。あとから、ログというファイルを調べることで、そういうデータを抽出することは可能であると思います。

また、電子カルテも日々進歩しており、近い将来、ほとんどの医療記録がMMLなどの統一されたフォーマットで残されることになっていくのではないか?とも考えております。

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