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2006年4月24日 (月)

医療過誤のはなしーその1

 刑事裁判のことを書いたら思わぬ展開となってしまい、なかなか医療過誤に関する記事を書く時間がなくなってしまった。

 しかし、医療過誤についても少しずつ書いていきたいと思う。

 先週の土曜日は、名古屋の医療事故情報センターと医療過誤問題研究会(私はどちらも会員になっている)「弁護士のための医療過誤訴訟法講座」に出席した。協力医の一人である内科医師S先生を講師にお招きして、血液生化学検査についてご講義頂いた。

 血液生化学検査はなかなか弁護士には理解しにくい分野である。特に電解質のバランスは難しい。S先生は非常に丁寧に分かりやすくご説明下さったのだが、私の理解度は50%に及んでいるかどうか。しかし、こういう講義をお聞きしておくと、少なくとも問題意識を持つことになり、その後の調査の突破口となるので、できる限り出席するようにしている。

 この講座には、名古屋地区だけでなく遠方から来る弁護士も大く、大変盛況だ。医療過誤を担当する弁護士は、やはり知識欲のある人が多いと思う。私などは、事務所から歩いて5分のところが会場だったので、今回は大変助かった。医療過誤事件を扱う弁護士にとって、名古屋は医療事故情報センターもあり、研究会も充実していて、本当にありがたい場所なのだ。

 講義の後、S先生との懇親会に旧知の研究会のメンバー10人ばかりと参加した。

 そこでも話題になったのが、福島県の産婦人科医師の逮捕の件。どうして突然逮捕になったのか、情報不足で皆よく分からない。刑事裁判における検事の冒頭陳述である程度事情が明らかになるまで、静観するしかないだろうという意見も出た。そして、この事件のせいで、ますます産婦人科の協力医の先生を見つけることが難しくなるだろうというのが皆の感想だった。

  患者側の協力医になるというと尻込みをされる医師の方が多いようだが、前にも書いたように誤った情報による無益な裁判を防ぐためにも協力医は必要だと思う。また本当に医療ミスであるなら、きちんとその責任を明らかにし、再発防止をするためにも、協力医の存在は必要であると思う。

 私はS先生には何度も症例をご相談しているが、いずれも的確なご意見を頂いた。ご意見を頂いた結果を依頼者に説明して納得してもらい、損害賠償請求には至らなかったケースもある。

 医師の方々には、こういう協力医の必要性について、もう一度考えて頂きたいと思う。

 

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医療過誤」カテゴリの記事

コメント

 管理人さんはきちんと考えてくださる方だと思うけど。。。
 生化学の講習の件でも思うのですが、やっぱり医療に素人の弁護士や裁判官が中心になって裁くのっておかしいと思う。
 生化学の検査値なんて医師にとっては医療のABCくらいの基礎なわけです。これも充分に理解できないのに、高度な専門的知識が必要でグレーゾーンの多い医療訴訟が弁護士や裁判官によって行われることに恐怖を感じます。最近の判例を見ればその矛盾点は明らかで、医療を誤った方向に導いていると思います。どうして高度な専門分野において(しかも裁判と違って、現場は場合によっては詳細な検討もやり直しもできないある意味いちかばちかなのに)素人が過失を認定できるのでしょうか。
 
 医師としては専門知識を有する第三者機関が必要だと思うのです。これは私の考えだけでなく、福島の件をきっかけに多くの医師が提言していることです。
 医師は患者さんに害を与えようとすることはほとんど皆無と言っていいので、必要なのは真実の認定で、そこに互いの弁護士による互いに有利な弁論の駆け引きの必要性は感じられないのですが。社会に重要な影響を与えるのに弁護士の腕や社会の感情論で判決が決まるなんておかしいと思います。

 皮肉ではないので、本当にわからないのでお答えいただけると有難いのですが、管理人さんは現在の医療裁判の形態が本当に良いと思っていらっしゃるのでしょうか。また医療裁判において弁護士が関わる必要性についてもう少しわかりやすく教えてください。

ー生化学の検査値なんて医師にとっては医療のABCくらいの基礎なわけです。ー
 
 本当にそうですか?講義の内容には触れませんでしたが、確かに検査値自体は基礎なのでしょうが、その検査値が指し示すものを誤って(評価を誤って)医療事故になったケースもたくさん報告されました。
 医師や看護師なら裁判所や弁護士よりも常に正しい評価ができる、というご見解なら非常に疑問を感じます。
 また、医療事故裁判には、前にもご説明したとおり、多くの医師がかかわっています。調査段階での協力医、裁判においても鑑定医が関わることがあります。別に弁護士だけが素人考えを主張しているわけではありません。

 言葉が足らなくて申し訳ありませんが、生化学の検査値が何を示すか、また正常値がどのくらいで、そこからどのくらい外れると異常だ、ということは基本中の基本です。
 ただ、検査値の異常というのは複合的に判断する必要があります。
 異常値Aは通常肝臓が悪いと上昇しますが、時に心臓が悪かったり、癌があったりして上昇することもあります。
 ここでこの異常値がどういう意味を持ってくるかといえば、疾患頻度、患者さんのそれまでの経過、身体所見や他の検査の結果などなど複合的に判断するわけです。
 また検査値が平常から異常な人もいるわけで、そのような人の場合、どのくらい異常だと異常事態かは判断が難しいです。

 そのようなことを抜きにして検査値一つをとって見落としたかどうかとは言えないと思います。

 最初の基本中の基本は本で勉強すれば理解できると思います。ただその後に書いた事については臨床経験を積まないとわからないことだと思います。

 私の言いたかったのはこのようなことも素人が判断できるのかということです。私は自分の専門分野についてはわかりますが、同じ医療分野でも違う分野のことはわかりません。また航空・鉄道事故に至ってはいくら自分で文献に当たったり、講習会に行って勉強しても判断ができないと自信を持っていえます。

 それが高度な専門分野ということなのではないでしょうか。だてに6年間医学部で勉強し、その後10年単位の修練を積んでいるわけではないのです。

>医師や看護師なら裁判所や弁護士よりも常に正しい評価ができる、というご見解なら非常に疑問を感じます。

 これは本気でおしゃっているのでしょうか?そうだとすると専門性ということ事態を否定されているように思います。


 医療裁判には多くの医療関係者も関わっているかと思いますが、人選などの点で不透明なのではないでしょうか。例えば患者側の鑑定者が少なければ、その方が本当に医療界において標準的な意見をもった方であるかは難しいと思います。
 例えば、ブラックジャックのような方ができると言ったことを、平均的な医師の行う医療に当てはめてよいのか、ということです。

 だから第三者機関で、どちら側よりの鑑定者ということではなく、判定を行う必要があると思います。

 まだ、できましたら私の質問にもお答えいただくと幸いです。

「医療って」さんへ

ーここでこの異常値がどういう意味を持ってくるかといえば、疾患頻度、患者さんのそれまでの経過、身体所見や他の検査の結果などなど複合的に判断するわけです。ー
 そのとおりです。その複合的判断がなされずに、不幸な医療ミスが発生しているケースが多いのです。
 なお、私の紹介した講座は患者側弁護士だけでなく医師側の弁護士にも公開されています。実際にも医師側の弁護士も参加されておられたようです。この講座の内容はいずれ冊子にされ医療事故情報センターで販売されると思いますので、そのときにはご紹介させて頂こうと思っています。

>医師や看護師なら裁判所や弁護士よりも常に正しい評価ができる、というご見解なら非常に疑問を感じます。

ーこれは本気でおしゃっているのでしょうか?そうだとすると専門性ということ事態を否定されているように思います。ー
 これは、私の言葉が足りませんでした。「正しい評価」とは「公正・公平な評価」という意味を含んでいます。
 「医療って」さんは、誠実で優秀な方だと思いますので、想像がつかないのだと思いますが、医療過誤の示談や裁判で医師側が医学の基礎や常識とおよそかけ離れた主張をなさることがあるのです。このことは、記事の方で、できる限り具体例を掲げながら少しずつ書いていこうと思っています。

ーだから第三者機関で、どちら側よりの鑑定者ということではなく、判定を行う必要があると思います。
 まだ、できましたら私の質問にもお答えいただくと幸いです。ー
 お答えしたいのですが、まず医療事故裁判の現状をご説明した上でないと無理だと思います。かなり誤解されている部分があるように感じます。
 当分刑事裁判の方のご質問に対してお答えしなければならないので、こちらの方の記事は先のことになりそうです。お時間を頂きたいと思います。

 きっと医療側に積極的に入ってくる情報は「どうしてこれが医療側の過失なの?」「前の裁判のと逆の判決、どうしろというの?」という裁判が多いのでバイアスがかかっているかも知れません。

 私は航空・鉄道事故や、医療事故のような高度な専門分野については独自の第三者機関を作るべきだと考えています。それは現行の裁判が必ずしも真実を反映していないばかりか、結果責任で個人を処罰する意味が強く、再発防止になんら役に立っていないからです。また医療に関しては防衛医療に向かわせていて患者さん全体の利益にもなっていないと感じるからです。朝日新聞にもこのことについての記事がありましたね。

 ただ、真摯に向き合っていらっしゃる管理人さんのご意見は是非お聞きしたいと思います。

 お仕事もお忙しいでしょうし、どうぞゆっくり時間をかけて良い記事を書いてください。
 お待ちしています。

こんにちは、
医療従事者ですが素朴な質問です。
医療裁判が最近は多く、これは明らかにミスと考えられると思うニュースがあると同時に、私の目からは訴えられた方々もかわいそうと思われる裁判も見受けられます。最近では危険なことにははじめから関わらないようにしようという風潮が医療界にあるようにみえます。それが受け入れ拒否ということに繋がっているようにもみえます。
このような時代に、この手術を行うとかなりのリスクで後遺症、もしくは死にいたることがある患者様の場合はどのようにしたらよいのでしょうか?予期せぬことが起こるということは言い訳なのでしょうか?手術の説明の際から弁護士の先生も同席させねばならないのではないかという考え方さえ出てきています。
怪我・病気をしてびくびくして病院を受診された患者様に対しDrだけではなく弁護士の先生もおられるというような医療をすべきなのでしょうか?善意で一生懸命治療した結果でも結果が悪ければ結果論を得意とする弁護士の先生方々より被告人扱いうけるような最近の動きなら手を出す方がなくなってくると思うのですがいかがでしょうか?弁護士の先生に手術したほうがいいのか?手を出してはいけないなどと判断を煽ったほうがいいのでしょうか?医療ってさんが指摘しているのはこういうことではないのでしょうか?
裁判で負けてもキャリアに傷が付くかも知れませんが
被告人になることはないであろう弁護士の先生に伺いたいです。乱文で申し訳ありませんが参考までにお答えいただければ幸いです。例外ではなく一般論をご教授ください。

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